2010年の参院選の分析について、わたしの見解をお話したのでした。
「民主党支持者の選挙分析」
「民主党支持者の選挙分析(2)」
「民主党支持者の選挙分析(3)」
「民主党支持者の人格攻撃」
「菅直人の支持者たちに人格攻撃された(民主党支持者たちの被害者意識)」
「atsushi」氏の主張を簡単に並べると、つぎのようになるでしょう。
1. 得票率が1位だから「負けていない」。
2. 議席が取れなかったのは選挙制度のせい。
3. 票が流れたのは鳩山と小沢のせいであって菅のせいではない。(人のせい)
4. 「消費税10%」の議論は関係ない。
5. 「勝てるはず」という選挙予想は「なかった」。
6. ネガキャンにだまされる国民が悪い。
あきらかに議席が減ってだれがどう見ても負けているのに、
隠しようのない事実に対してさえも向き合おうとせず、
事実の一面だけ取り上げて「負けていない」ことにしたり、
都合の悪いことを他人や選挙制度や国民のせいにするということです。
この選挙総括は、じつは共産党のそれとおなじようなのですよね。
敗北と向き合わず責任転嫁ばかりする選挙総括を続けてきたことが、
共産党がミレニアム以降12年にわたり国政選挙や大型選挙で
敗北を続けてきた原動力のひとつにほかならないです。
「atsushi」氏や彼に賛同する人たちは、選挙への向き合いかたに関しては、
共産党と体質がおなじようになっていると言えるでしょう。
こうした人たちが民主党の支持者の中枢だというのであれば、
民主党は再生どころか、さらなる没落に向かうだろうと思います。
付記:
共産党の選挙総括をあまりご存知ないかたのために。
とりわけひどかった2007年の参院選の、共産党の選挙総括について
批判があるので、それをご紹介しておきます。
これでイメージをつかむとよいでしょう。
「安倍晋三も嗤うであろう共産党の参議院選総括--これでは 終わりが近い--」
「参議院選挙・日本共産党惨敗」