2013年11月15日

toujyouka016.jpg 民法改正法案・閣議決定

婚外子の相続差別を撤廃する民法改正法案が、11月12日に閣議決定されました。
民法改正はどうにか既定路線になっているようですね。

「婚外子 民法改正案を閣議決定」
「婚外子差別:撤廃法案、閣議決定 民法改正、今国会成立へ」

法務省がいっしょに検討していた、出生届けの嫡出・非嫡出を
区別するチェック欄を廃止する戸籍法の改正は、見送られました。
こちらは最高裁から違憲判決が出ていないということで、
自民党の法務部会で了承にいたらなかったので、むべなるかなですね。

 
閣議決定の前日の11月11日に、毎日新聞の特集ワイドで、
婚外子差別撤廃の民法改正が取り上げられているのでご紹介します。
自民党内の反対派の噴き上がりについて書いてあります。

「特集ワイド:「婚外子相続」巡る大混乱で見えてきた、自民党の統制なき保守」

なんとか了承にこぎつけた11月5日の法務部会の様子がすごいですよ。
頑迷きわまりない反対派が、論理も根拠もなく、
ひたすら感情むきだしで怒鳴っていることが想像されますね。
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5日、自民党本部で開かれた5回目の自民党法務部会は大荒れだった。
閉め切ったドアの向こうから、ひっきりなしに大声が響く。
廊下に詰めかけた報道陣に「よく聞いておけ」と言わんばかりだ。
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思えば10年前の民法改正の法務部会も、まさにこんな調子だったのですよ。
最近の法務部会はその再来という感じです。
最初に自民党の反対派議員の様子を伝える記事を読んだとき、
わたしは10年前の記憶がふたたびよみがえって来ましたよ。

「自民党法務部会の実態」


10年前のときは、自民党の法務部会などでの反対派議員の様子を、
マスコミはあまり伝えなかったのでした。
とても大事なことだと思ったので、わたしはもどかしく思ったのですが、
さほど重要なことではないと思われたのかもしれないです。
それで民法改正運動にかなりかかわっている人でないかぎり、
自民党の反対派議員のことは、ほとんど知られていなかったのでした。

今回の婚外子の相続差別撤廃に関しては、マスコミの報道は、
自民党の反対派議員たちの抵抗について、とてもよく書いていると思います。
それらはわたしのブログでも、紹介してきたのでした。
ニュース記事についたブックマークでも、かかる反対派議員たちの
頑迷ぶりを批判するコメントが多くなっています。
反対派議員たちの実態が、だいぶ伝わっていると思います。


毎日の記事によると赤池誠章参院議員という反対派が、
「子どもの権利は認めるが、正妻の立場も守るということで、
婚外子の相続は嫡出子の2分の1になっている。日本型の仲裁だと思う。
国民感情は現状維持を望んでいる」などと言っているのですよ。

なにを根拠に「国民感情は現状維持を望んでいる」のかと思います。
今年の2月の内閣府の世論調査では、相続格差撤廃に賛成が25.8%、
反対が35.6%で、反対が多いことを指しているのでしょうか?


記事の最後のほうに棚村政行早大教授のコメントがあります。
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棚村政行早大教授は「婚外子の相続分に格差を設けることで、
法律婚が守られるというのは間違いです」と話す。
「妻子がいながら別の女性に走り、無責任な状態に置いて遺言もせず、
相続の局面で子どもにしわ寄せがくる今の方法のほうがよほど問題です」と指摘する。
不倫した本人に慰謝料や子どもの養育費をきちんと支払わせ、
離婚後の財産分与をすることが法律婚を守ることになる、と解説する。
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婚外子に権利があるほうが、不倫して子どもができたとき
責任を取る必要があるので、男は不倫をしにくくなり、
かえって法律婚を守れるようになるというものです。
補助ブログの11月11日エントリで指摘したこととおなじ趣旨です。

「婚外子の権利と不倫の抑止」

posted by たんぽぽ at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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