ご紹介が遅くなりましたが、3月20日-21日の朝日新聞で、
『揺れる家族観』という、特集がありました。
1月に発表された、「家族の法制に関する世論調査」を受けてのもので、
日本人の家族観は、なにが変わって、なにが変わっていないのかを、
いくつかの事例を見ていきながら、探るというものです。
(世論調査で、「民法改正の必要なし」が増えたことで、
なにか考えなくてはと、思ったのでしょうか?)
はじめに、3月20日掲載の「上」のほうですが、
メインテーマは、たぶん、家族の一体感と苗字の関係で、
同姓の家族と、別姓の家族が、それぞれ1組みずつ紹介されています。
家族全員が同じ苗字であることが、一体感に役立つというケースと、
関係ないケースという、対照的なサンプルを取り上げたのでしょう。
はじめの同姓のほうですが、これがなかなかすごいのです。
夫が20代、妻が40代で、歳が20くらい離れていて、
夫の両親の猛反対を押し切って、結婚に踏み切ったそうです。
妻には、中学生の娘がいて、結婚してから、いまの夫とのあいだに、
赤ちゃんができて、4人家族になっています。
はじめは、夫の苗字で同姓にしていたのですが、
夫の親が、夫を連れ戻そうと、別れることを執拗に迫るし、
中学生の娘も、夫の家族と同じ苗字を嫌がり出したので、
夫の家族との決別のために、こんどは妻の姓で届けを出したそうです。
この妻さんは、家族は同じ苗字ということに、こだわるかたで
「家族を壊そうとする圧力から守ってくれる」
「同じ苗字を名乗ることで、私たちはチームになれた」のだそうです。
わたしが見ると、苗字原理主義っぽいものを感じるのですが、
むしろ、このような強引な結婚だったがゆえに、
なにか統一性を感じられるものに、こだわりがあり、
それが苗字だった、ということなのかもしれないです。
もうひと組の別姓のかたは、自分の名前をなくしたくないと、
一般的なモチベーションで、届けを出さないで事実婚というケースです。
夫婦兄妹で苗字が異なるのですが、4つ年上の夫と、
子どもがふたりいらして、ごく平凡な家族構成です。
両親からの反対もなく、保育園のかたからもすぐに理解され、
苗字が異なることで、とくに困った経験はないそうです。
日記には、家族の写真や、家族旅行のチケットが、
埋め込まれていて、やはりいたって平凡な家族という感じです。
「『同じ姓だから家族』と安心しきってしまうより、
『家族をする努力』が大事だと思う」と、おっしゃっていて、
苗字はまったくの形式であり、内実とは関係ないことを示しています。
取材されたかたは、静岡県浜松市の渡辺真紀さんと、
お名前が紹介されていますが、以下のサイトを作っているかたですね。
「Mi piace(み ぴあーちぇ)」
サイトには、夫婦別姓のコンテンツもありまして、
「らいてうML」というメーリングリストを、運営なさっています。
ウェブの上だけとはいえ、知っているかたが取材されていて、
ちょっとびっくりです。(世の中、案外と狭いものです。)
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