2007年04月07日

揺れる家族観

ご紹介が遅くなりましたが、3月20日-21日の朝日新聞で、
『揺れる家族観』という、特集がありました。

1月に発表された、「家族の法制に関する世論調査」を受けてのもので、
日本人の家族観は、なにが変わって、なにが変わっていないのかを、
いくつかの事例を見ていきながら、探るというものです。
(世論調査で、「民法改正の必要なし」が増えたことで、
なにか考えなくてはと、思ったのでしょうか?)

はじめに、3月20日掲載の「上」のほうですが、
メインテーマは、たぶん、家族の一体感と苗字の関係で、
同姓の家族と、別姓の家族が、それぞれ1組みずつ紹介されています。
家族全員が同じ苗字であることが、一体感に役立つというケースと、
関係ないケースという、対照的なサンプルを取り上げたのでしょう。

 
はじめの同姓のほうですが、これがなかなかすごいのです。
夫が20代、妻が40代で、歳が20くらい離れていて、
夫の両親の猛反対を押し切って、結婚に踏み切ったそうです。
妻には、中学生の娘がいて、結婚してから、いまの夫とのあいだに、
赤ちゃんができて、4人家族になっています。

はじめは、夫の苗字で同姓にしていたのですが、
夫の親が、夫を連れ戻そうと、別れることを執拗に迫るし、
中学生の娘も、夫の家族と同じ苗字を嫌がり出したので、
夫の家族との決別のために、こんどは妻の姓で届けを出したそうです。

この妻さんは、家族は同じ苗字ということに、こだわるかたで
「家族を壊そうとする圧力から守ってくれる」
「同じ苗字を名乗ることで、私たちはチームになれた」のだそうです。
わたしが見ると、苗字原理主義っぽいものを感じるのですが、
むしろ、このような強引な結婚だったがゆえに、
なにか統一性を感じられるものに、こだわりがあり、
それが苗字だった、ということなのかもしれないです。


もうひと組の別姓のかたは、自分の名前をなくしたくないと、
一般的なモチベーションで、届けを出さないで事実婚というケースです。
夫婦兄妹で苗字が異なるのですが、4つ年上の夫と、
子どもがふたりいらして、ごく平凡な家族構成です。
両親からの反対もなく、保育園のかたからもすぐに理解され、
苗字が異なることで、とくに困った経験はないそうです。

日記には、家族の写真や、家族旅行のチケットが、
埋め込まれていて、やはりいたって平凡な家族という感じです。
「『同じ姓だから家族』と安心しきってしまうより、
『家族をする努力』が大事だと思う」と、おっしゃっていて、
苗字はまったくの形式であり、内実とは関係ないことを示しています。

取材されたかたは、静岡県浜松市の渡辺真紀さんと、
お名前が紹介されていますが、以下のサイトを作っているかたですね。
「Mi piace(み ぴあーちぇ)」

サイトには、夫婦別姓のコンテンツもありまして
「らいてうML」というメーリングリストを、運営なさっています。
ウェブの上だけとはいえ、知っているかたが取材されていて、
ちょっとびっくりです。(世の中、案外と狭いものです。)
posted by たんぽぽ at 21:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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