2月9日の東京都知事選の結果の分析です。
「2014年東京都知事選」
「2014年東京都知事選(2)」
今回は男女別の投票先を見てみることにします。
舛添さん、女性に人気だってよ。 pic.twitter.com/gSeZWEe93q
— 小川たまか(プレスラボ) (@ogawatam) 2014, 2月 9
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誰に投票しましたか?(性別)
男性
舛添: 45%
細川: 21%
宇都宮: 17%
田母神: 13%
女性
舛添: 50%
宇都宮: 23%
細川: 18%
田母神: 7%
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(このグラフ、どこのテレビ局の調査なのかわからないです。)
舛添要一に投票したのは、男性よりも女性のほうがすこし比率が高いです。
(「舛添さん、女性に人気だってよ」なんてツイートでも言われてます。)
舛添は「おばちゃん人気」があったというので、わたしには意外性はなかったです。
舛添要一の女性嫌悪のえげつなさは、ネットでは拡散していて
結構情報が共有されていましたが、大手メディアの報道はなかったですし、
リアルで知っている人はほとんどいなかったのでしょう。
「母子家庭は怠け者発言」
「舛添要一のミソジニー」
「舛添要一のDVと女性遍歴」
「セックスストライキ」
「舛添要一の落選運動」
「舛添要一のミソジニー(2)」
宇都宮健児と細川護煕は男女で傾向が逆転しています。
男性は細川>宇都宮ですが、女性は宇都宮>細川となっているのですよね。
おそらく福祉とか教育、子育てなど女性が関心を持ちやすい争点で、
宇都宮健児が女性からの票を多く集めた、ということかもしれないです。
ここでも脱原発の単一争点では票が取れないことが現れたと言えるでしょうか。
ジェンダー差がもっとも大きいのは田母神俊雄ですよ。
男性は13%ですが女性は7%で、男性の半分程度しかいないのでした。
やはりネトウヨは男のほうが多い、ということのようですね。
そもそも田母神俊雄は元自衛官ということもあって、
「女性政策に理解がある」というイメージがぜんぜんないですよね。
田母神俊雄にはむかしから女性差別的な発言はありましたし、
その中には大手メディアで報道されたものもあったのでした。
そういうのを覚えられていたのもあったのかもしれないです。
「田母神の正しい家族幻想」
「田母神俊雄の思い込み」
「田母神のセカンドレイプ」
ネットの田母神支持者の中には、舛添の強烈な女性嫌悪を強調して、
「女性を守る田母神」をアピールする人がいたりしたのですよね。
上述のような数々の女性差別発言があるのに、なにをか言わんやと失笑しましたよ。
田母神に投票した女性がすくなかったのは、こうしたネットのアピールが
リアルに届かなかったからではなく、もともとから田母神は女性の権利には
たいして理解がなさそうだと思われていたからだろうとは思います。