という疑似科学(陰謀論の一種)を、ご存知でしょうか?
「行ったと見せかけただけで、NASAのでっちあげだ」というものです。
一時期話題にもなりましたが、副島隆彦氏がだいぶこだわったようで、
『人類の月面着陸は無かったろう論』なんて、本まで書いています。
もちろん、「アポロ計画」では、1969年7月から6回にわたって、
宇宙飛行士たちは、まちがいなく月に降り立っていますよ。
「NASAのでっちあげ」でないことは、たとえば、
「月探査情報ステーション」というサイトに、くわしい検証があります。
「月の雑学 第3話 人類は月に行っていない!?」
http://moon.jaxa.jp/ja/popular/story03/index.html
副島氏の本については、こちらをご覧になるといいでしょう。
「第14回日本トンデモ本大賞受賞作 人類の月面着陸は無かったろう論」
「NASAの陰謀」説の「根拠」の多くは、写真や映像に関するものです。
陰謀を主張するかたに言わせると、写真や映像には違和感があり、
実際の月ではなく、撮影用のセットだろうというのです。
地球は大気が濃いですから、遠くのものほど、
空気による光の散乱で、物体はぼやけて見えます。
このぼやけ具合で、わたしたちは、遠近感をつかむようになっています。
しかし、お月さまには空気がないですから、遠くのものでも、
ぼやけないで、はっきり見えることになります。
それで、地球の景色を見慣れていると、距離感がつかめず、
数100メートル先の大岩が、近くの小石に見えたりすることもあります。
また、遠くの景色が、近くにあるように見えて、
壁に描かれた背景のように、感じてしまったりします。
↓背景の山がまったく同じなので、手前の部分を入れ替えただけで、
じつはおなじ場所だと言われる、2枚の写真。(参照)
写真水平方向に、数100メートル移動して撮っているのですが、
背景の山は、はるか数キロ先にあるので、変化しないだけです。
月には空気がないため、遠くの山でもはっきり見えて、近いように感じます。
↓真ん中は、撮影セットの継ぎ目と言われるけれど、地平線です。(参照)
背景の山は、壁に描かれたのではなく、地平線の向こう側にあります。
月は小さいので、地平線は、地球のときより近くになります。
この言説が、長いこと信じられるのは、
最近の宇宙開発の停滞も、大きいのかもしれないです。
また、科学嫌いな人が、科学攻撃をしたくて、持ち出すこともあるようです。
さらに、もっと政治的動機で、反米ポピュリストたちが、
「アメリカなら、こんなでっちあげもやりかねない」と言って、
信じていることもあります。(副島隆彦はその典型。)
...なんで、こんなお話を、きゅうに言い出したかというと、
ときどきコメントをくださる、galleryさまの掲示板で
このアポロ計画陰謀論のことを、お話したすぐあとに、
これをたまたま見つけて、ちょっとおどろいたからなのだ。



トンでも本には3種類あります。
ご紹介のような、「陰謀論」が大好きな人たちが、憶測と独断で行うものです。
次に、歴史や自然のふしぎな出来事を、何でも宇宙人や未来人のやったことと決め付ける、疑似科学者たちです。ナスカの地上絵を宇宙船の着陸場などと言う輩です。流行した「神々の指紋」もこの類の本でした。(途中でわかったので、読むのやめました。)
そして、日本に多いのが、皇国史観、もしくは日本人優等説に立つ、日本の歴史が、すさまじく古いものであったという、古文書研究者です。
カタカムナ文字と言う神代の文字と言う言うものを主張し、江戸時代の国粋主義的国学者平田篤胤も主張していたものですが、実際には、韓国のハングルを少し変えて作られたものと判明しており、まともな学会では相手にされません。
それでも、この文字で、石碑を作っている神社なんかもありまして、国粋主義にばかげた影響を与えている問題のあるトンでも本です。
しかし、陰謀論者と言うのは、実は、本気なんですよね。でも、論旨の中核は、「直感」立ったりするんです。科学じゃないですよね。
一部しか読んでいないので何とも言えないところがありますが、この種の疑似科学っぽい話しは一般受けをするのでしょうかね。
スーパー入り口にある「なんとか水」にも人が群がっていますね。
神代文字は、わたしも、ちょっとだけ聞いたことありますよ。
古代にあったはずなのに、近代になくなっている、
音を表わす文字がなかったりして、
そんなのが、足がついた理由のひとつだと思ったけど...
この手の「古文書研究」は、日本は取るに足りない小国だと
思いたくないという、(とくに欧米に対する)
コンプレックスの現われなんでしょう...
(だから、いまよりも、戦前のほうがすごかったらしいけど。)
源頼朝=チンギス・ハン説とか、こないだ話題になった、
「アインシュタインの予言」も、この延長にあるんでしょう...
とむ丸さま、コメントありがとうございます。
コーラの缶は「都市伝説」で、星条旗は風でなびいているのではなく、
しわが寄ったまま、止まっているだけですね。
(両方とも、NASAの陰謀論の中に、ちゃんと出てきますよ。
でもって、実際はなんなのかも、検証されています。)
陰謀論がウケるのは、「そうかそうだったのか!」と悟って、
一般の人たちが知らないことを知ったという、
「意識が高くなった」気分を、味わえるからだと思います。
「なんとか水」は、楽して健康になろうとか、
やせようとかいう願望の、なせるわざでしょうね...
こないだの「あるある」がはやるのと、おなじメンタリティでしょう...
私の芸能サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
紹介記事は
http://rukanews0003.blog96.fc2.com/blog-entry-202.html
です。
これからもよろしくお願いいたします^^
副島隆彦先生は、反米が昂じて昔のアメリカも大嫌いになられたらしく、『属国日本史 幕末編(劇画・ロシナンテ青木)』てなのも書いておられます。
http://www.bk1.co.jp/product/2477087
要は日本は開国すべきではなかった。攘夷を貫くべきだった。司馬遼太郎許すまじ。このエゲレスの使いっ走りの坂本竜馬めが。
…てな感じの内容らしいです。しかし、本当に開国しなかった場合、どうなってたんでしょうねえ。この本には描かれてないらしいのですが(笑)。
古史古伝、特に竹内文書(天津教)などは右翼やら軍部やらにファンや信者が多く、不敬罪で弾圧までされております。しかし逆に、東日流外三郡史みたく、左側の人が引っ掛かり易い古史古伝も存在するので要注意。こちらは、「日本が天皇を中心とした一元的社会ではなかった」という根拠を与えてくれるわけで、反天皇の人に受け入れられ易い。
人間、自分にとって都合の悪い真実よりも、都合の良い嘘を信じる存在なのですな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%B5%81%E5%A4%96%E4%B8%89%E9%83%A1%E8%AA%8C
こないだも、同じようなかたが、いらしたんだけど、
そういうのはやっているのかな...?
galleryさま、こんにちは。
お越しくださりましてありがとうです。
なるほどねえ...
(幕末の開国まで否定って...かなりいっちゃってますね。)
「東日流外三郡誌」は、ウィキペディアのご紹介、どうもありがとうです。
見てみたけれど、ずいぶんと手のこんだほらを吹く人も、
いるんだなあというのが、わたしの、第一の感想かな...
(数百冊の古文書を、せっせと作ったんでしょ...?)
古史古伝は、わたしは、ぜんぜんくわしくないんだけど、
基本的に、ナショナリズム充足タイプばっかりなのかと、思ってましたよ。
そうでもなくて、反天皇的なものもあるわけね...
古代の東北が、朝廷の及ばないところでも、そんなもんって感じで、
イデオロギー的なものは、わたしは、感じなかったけれど...
でも、ある種の人たちには、「反天皇」的になってしまうのね...
>「アポロ計画では、人類はお月さまに行っていなかった」
あれ?このネタは、20年くらい前に木村恒久さんがコラージュ写真でつくってらしたような(爆〜)
確かに細かなデータに関しては、多少ツジツマが合わない部分てのはあるように思われます。
が、写真も無数に撮られており、月面車まで繰り出して調査した結果は、各種隕石とも矛盾していませんので、
科学の停滞、というよりも、そういう相互の脈絡を語る手間を惜しんでいる、科学の現場にいる人達の手抜きもあるように思います。
ファイマン氏がかつて、「いまだハッキリしないことについてはマスコミの質問が来るけれど、ハッキリとわかっていることには質問に来ないのだよな」とぼやいておられましたね。
おひさしぶりですね。
そうですねえ...
エントリでリンクしたように、月探査情報ステーションが、
サイトを作ったり、「と学会」も批判をやったりしているので、
わたしが見た感じだと、科学の現場にいるかたたちは、
なすべきことは、やっているんじゃないかと思いますよ。
というか、この手の情報は独り歩きして、適切な情報よりも、
どんどん広まってしまいがちなので、それが大きいんじゃないかな...?
それに信者は、適切な情報なんて、まじめに検討しようとも、
その前に、探そうともしないでしょうしね...
(なんでも、副島氏なんて、ブログに書いていたころから、
かなり批判されていたのに、それをすっかり無視して、
本を出してしまったというし...)
アポロが月に置いていったレーザー反射板が、いまでも、「少しずつ月と地球の距離が縮まってる」ことを測定してるんですがね…。
ただ、アポロ8号〜11号の計画ってのも無茶なもんで、当時、旧ソ連が「無人ロケット」で月周回飛行をしていた時に、いきなり「有人ロケット」ですからね…。
「ルノホート」がリモコンで月面探査をしてるのに、「月面車」を手動で操縦。(事故ってもJAF呼べんぞ…。)
アポロも軍事予算で飛ばしてたから、人命の重み、なんて作戦遂行のほうが優先されて当然だろうが…。
ちなみに、日本史でも歴史の捏造はいっぱい。
「大化の改新」など。
宇宙飛行士たちは、まちがいなく月に降り立っていますよ
こまかく言えば、アポロ13号は、故障のため着陸せずに帰ってきました。(こういうことがあるから、いきなり有人ロケットは危険なんだが)
着陸したのは6回
アポロ計画のこと、くわしそうですね〜。
無茶と言えば、計画自体、最初から最後まで、無茶だったと
言えるんじゃないかな、と思いますよ。
(ケネディの約束、よく守れたって感じですし...)
レーザー反射鏡は、JAXAのサイトにも、もちろん出ています。
http://moon.jaxa.jp/ja/popular/story03/summary.html
(ソエジーに言わせると、反射鏡は、ロケットに乗せて運んで、
月面に衝突する前に転がしたことになるそうだけど。(笑))
あと、お月さまと地球は、距離が遠ざかっているのでは...?
それから、お月さまに着陸した回数は、ご指摘ありがとうです。
(13号は、お月さまに降り立てずに、戻ったのは知っていたけれど、
それを差し引いて7回と、かんちがいしていたよ。(苦笑))
http://www.masaakix.interlink.or.jp/apollo/d_apollo/apollo-13/ap-ap13.htm
あと、「大化の改新」は、自己の政権基盤を正当化するために、
藤原不比等が、『日本書紀』で、史実をごまかしたとかいうのかな...?
これ、遠ざかってる筈。
それはそうと、レーザー用のリトロリフレクタ(反射鏡)はあちこちに数個ぐらい置かれたはずですね。昔測定実習ありましたっけ。つい最近まで(と言っても2000年頃までしか知らないが)M電なんかまだ測定してたんじゃないかな?
あと、無線の好きな連中は無線傍受してたしね。あと地震計(月震計)とか他の測定器も置いていったんじゃなかったかな? それらはもう壊れたんでしょうか?
余談ですが、「コザイの式(漢字失念)」というのを思い出しました。
(お名前は、もっとハンドルっぽいものがいいかも...)
レーザー反射鏡は、わたしは、くわしくないんだけど、
ふつうの大学とかでも、実習に使えたりするものなの...?
(お月さまに向かって、レーザーを出すだけだから、
どうぞご自由に、ということなのかな...?)
地震計もどうなったのか、やっぱり知らないんだけれど、
ちゃんと動いているんじゃないかな...?
あと、「古在の式」って、なんですか...?
(調べたけれど、古在氏が天文学者、
というところまでしか、わからなかった...(苦笑))