2014年04月04日

mar0006.gif安倍政権・女性活用の不信

安倍政権は「女性の積極登用」をつねづね表明していますが、
これがぜんぜん信用できないというかたは、たくさんいると思います。
そうした安倍政権の「女性の活用」に対する不信について、
まとまった記事があるので、ご紹介したいと思います。

「安倍政権「女性活用」の支離滅裂」
「首相周辺「女は家に」 「選択的夫婦別姓」試金石に」(全文(1/2))
「安倍政権「女性活用」の矛盾 労働力つまみ食い?」(全文(2/2))

 
安倍政権が唱える「女性の活用」なるものが信用できないのは、
なにより安倍晋三首相は「家族のカチ」とか「純潔思想」といった
因習・反動的なジェンダー観を信奉しているからにほかならないですね。
実際に、女性の権利とか男女平等に対する理解がないことを、
かねてから主張や政策、人事といった眼に見えるかたちで、
安倍晋三氏は再三しめしているのでした。

そういう実績のある人が、にわかに「女性の活用」などと言ったところで、
いったいどこまで本気でやるつもりなのか、しょせん口先だけで
家族やジェンダーに関して因習・反動的なところに
結局は留まるのではないかと思われてもとうぜんというものです。

最近では、安倍晋三首相が育児休暇を3年まで取れるようにする、
という考えをしめしたことがあります。
育児休暇が3年取れても、ほとんどのかたはたいしてありがたくないでしょう。
一部でいまだ信じられていて女性への重荷となっている
「母性神話」「三歳児神話」の影響ではないかと思われます。

「育児休暇を3年にする?」

ほかにもゼロ歳児保育のための保育所の整備に対して、
安倍晋三首相の「側近」が反対したということがあります。
反対意見の中には「ゼロ歳児は親と一緒にいるのが望ましい」という
やはり「母性神話」や「三歳児神話」の影響と思われることがあったのでした。

「0歳児保育にまた異論」


東京新聞の記事では長谷川三千子氏のことに言及しています。
つい先日、安倍首相が抜擢したNHK経営委員の長谷川三千子氏が、
「「性別役割分担」は、哺乳動物の一員である人間にとって、
きわめて自然」などと言って、物議をかもしたのでした。

「性別役割分担は合理的?」
「性別役割分担は合理的?(2)」
「性別役割分担は合理的?(3)」

それから、「伝統的子育てで発達障害が予防できる」などと
にせ科学的な主張をする「親学」を提唱している高橋史郎氏が、
男女共同参画会議のメンバーに加わったことが挙げられています。

「男女共同参画に親学の人」
「高橋史郎の起用に抗議」

高橋史郎氏は、男女差別の解消を進めた日本の戦後教育を、
「連合国軍総司令部(GHQ)による精神的武装解除」などと考えています。
高橋史郎氏は男女共同参画の主旨とはまったく相容れない、
女性の権利や男女平等とは真っ向から反する
思想の持ち主であることはあきらかです。


2000年代にはやったジェンダーフリー・バッシングも
安倍晋三氏やその周辺の人たちは、急先鋒となり続けたのでした。

「過激な性教育」としてジェンダーフリー・バッシングの
いけにえになった七生養護学校の性教育問題に呼応して、
自民党は2005年1月に「過激な性教育・ジェンダーフリー
教育実態調査プロジェクトチーム」なるものを立ち上げたのですが、
この座長に安倍晋三氏がおさまったのでした。

「七生性教育裁判」
「七生性教育裁判(2)」
「七生性教育裁判・賠償確定」

東京新聞の記事にも、このプロジェクトチームのことに触れています。
2005年5月のシンポジウムでは、安倍晋三氏はジェンダーフリー
推進論者のことを「カンボジアで大虐殺を行なった
ポルポトを思い出す」などと言いがかりを付けたのですよ。

首相自身もかつて、自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育に
関する実態調査プロジェクトチーム」の座長を務めた。
05年5月のシンポジウムでは、ジェンダーフリーの
推進論者について「カンボジアで大虐殺を行った
ポルポトを思い出す」と敵対心をあらわにした。

民主党政権が導入しようとしていた子ども手当ても、
野党時代の自民党は「ポルポト」などと言っていたのでした。
自分の気に入らない家族政策やジェンダー政策は、
みんな「ポルポト」になるのが、彼らの発想なのかもしれないです。


おなじみmネットの坂本洋子理事長のコメントも、記事に載せられています。
「安倍政権の働く女性支援の本気度は、選択的夫婦別姓を
認めるか否かが試金石となる」と述べているのですよ。
この「試金石」は、それこそぜんぜんだめだろうと、わたしは思います。
(安倍政権の「女性の活用」が信用できないことを言うために、
絶対に認めないものを「試金石」と呼んだのもあるのかもしれないです。)

選択的夫婦別姓は、安倍晋三首相やその「おともだち」が
信奉する「家族のカチ」のまさに中枢に抵触しますから、
おいそれとは譲れないことだと思います。
とくに2006年の第一次安倍内閣発足のときは、
男女共同参画関係の人事が選択別姓反対派(非共存派)で堅められ、
「夫婦別姓は死んだ」とまで言われたのでした。

「安倍晋三内閣がスタートする」

安倍政権が推進しようとしている自民党の憲法草案は24条の改定もあり、
「家族は、互いに助け合わなければならない」なんて、
「家族」に関する文言が入るようになっています。
これはまさに「家族のカチ」を憲法で規範にしようとするもので、
直接的には夫婦別姓の禁止が意識されているというわけです。

「参院選の争点は家族?」
「憲法24条の改正と家族」
「憲法24条と社会保障」
「ベアテ・ゴードン逝去」


謝辞:
東京新聞の記事(ウェブ版と全文の両方)を2月8日エントリのコメント欄
教えてくださった魚さま、まことにありがとうございます。

posted by たんぽぽ at 23:49 | Comment(6) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
東京新聞さん、またやってくださいました!
日本会議を暴く記事です。

日本最大の右派組織 日本会議を検証
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014073102000168.html

探すと記事のスキャンも見つけました↓
https://pbs.twimg.com/media/Bt07pFSCUAEMV4C.jpg:large


さらには、朝日新聞も、日本会議について記事を書いていますね。

地方から改憲の声、演出 日本会議が案文、議員ら呼応
http://www.asahi.com/articles/DA3S11277032.html

Posted by 魚 at 2014年08月01日 17:14
魚さま、コメントありがとうございます。
このむかしのエントリを、よく覚えていてくださりました。

>日本最大の右派組織 日本会議を検証
>http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014073102000168.html
>探すと記事のスキャンも見つけました↓
>https://pbs.twimg.com/media/Bt07pFSCUAEMV4C.jpg:large

ご紹介ありがとうございます。
じつはわたしもその記事は見つけていまして、
これは全文読むべしと思ったので、図書館へ行ってコピーしてきたのでした。
http://lacrima09.web.fc2.com/figs/nippon-kaigi.html

東京新聞が日本会議について書いてくれるようになったのは、
とても好ましいことだと思います。
日本会議のことを書くのは、「赤旗」とか「週刊金曜日」とか
左翼メディアがほとんどなので、「偏った」印象が出てくるのですよね。


>地方から改憲の声、演出 日本会議が案文、議員ら呼応
>http://www.asahi.com/articles/DA3S11277032.html

こちらも全文見てみたいですね。
Posted by たんぽぽ at 2014年08月01日 22:53
さすがです!

ほんと、何を遠慮しているのか、なかなかマスコミも取り上げない話題なので、重要ですよね。

朝日新聞の方は、日本会議が地方議会に請願を出させる活動を行っていることについての記事ですね。

無料会員で登録すれば、1日数件の記事は読めるので、読めなくはないです。
#いまのところスキャン画像等はみつけておりません。

Posted by 魚 at 2014年08月04日 10:01
見つけました。

なんと2つ記事のうち1つは1面だったんですね。ちょっと読みにくいですが。。。

http://livedoor.blogimg.jp/specificasia/imgs/0/2/02c516e0.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/specificasia/imgs/d/4/d4086eb6.jpg
Posted by 魚 at 2014年08月04日 15:33
1面の記事の方はこちらの方が読みやすそうです。

https://pbs.twimg.com/media/Bt6nhBeCAAA4eY9.jpg:large
Posted by 魚 at 2014年08月04日 15:35
またまたコメントありがとうございます。

>ほんと、何を遠慮しているのか、なかなかマスコミも
>取り上げない話題なので、重要ですよね

強力な政治団体なので、圧力がかかることを恐れているとか、
そんなことではないかと思います。
宗教団体のことも、マスコミはほとんど書かないですよね。


>無料会員で登録すれば、1日数件の記事は読めるので、

結構登録が大変なのですよね。
前に会員登録しようと思ったことがあったけれど、
記入する項目が多すぎて、個人情報抜かれまくりなので、
ついに遠慮してしまったのでした。
(最近はすこしは簡単になったのかしら?)

>http://livedoor.blogimg.jp/specificasia/imgs/0/2/02c516e0.jpg
>http://livedoor.blogimg.jp/specificasia/imgs/d/4/d4086eb6.jpg
>https://pbs.twimg.com/media/Bt6nhBeCAAA4eY9.jpg:large

見つけてくださってありがとうございます。
なんだかわたしのために探してくれたというか、
わたしが探させたみたいで恐縮です。
Posted by たんぽぽ at 2014年08月06日 22:34
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