安倍政権の「女性活用」が信用できないという、東京新聞の記事ですが、
右下の隅にある「デスクメモ」につぎのことが書いてあるのですよ。
「首相周辺「女は家に」 「選択的夫婦別姓」試金石に」
「安倍政権になって、男女共同参画という言葉が言いにくくなった。」
ある政府の職員が漏らした。オトモダチの面々をみれば、さもありなん。
「ジェンダーフリー」たたきでは復古主義右翼から統一教会までが野合した。
標的は個人の権利、自己決定だった。
現在の自民党改憲草案とはこの一点で符号する。
なんと「統一教会」に言及がある(!)のですね。
日本の大手メディアは宗教団体についてはなかなか触れないので、
統一教会のことが出てくることはめったにないのですよね。
ひとことだけとはいえ、よく書いてくれたと思います。
統一教会は「純潔思想」という因習・反動的な家族思想を標榜していて、
これが多くの自民党議員の信奉する「家族のカチ」と重なっているのですね。
かかる家族イデオロギーの近接から、自民党と統一教会は接近することになります。
性教育バッシングも、かかる「純潔思想」にもとづいたものです。
自民党の政治家の相当数が統一教会とつながりがあり、
統一教会の信者が自民党議員の秘書として送り込まれているなんて、
ご存知ないかたのほうが一般的ではないかと思います。
統一教会は自民党議員に対して、このように政治活動で協力するかたわら、
日本国内での活動の際に、さまざまな便宜を受けることになります。
統一教会に関しては、自民党と結びつくための反共団体「国際勝共連合」や、
右翼系文化人がせっせと寄稿している『世界日報』という機関紙、
そして2006年に安倍晋三が合同結婚式に祝電を送って、
ネットでは大騒ぎになったことなど、話題はたくさんあります。
純潔思想や自民党と統一教会の癒着については、
これまでにもいくつか記事を書いているので、ご覧いただけたらと思います。
「統一教会の文鮮明死去」
「自民総裁選・安倍選出」
「外国と日本の性教育」
「純潔思想を推進する団体」
「統一教会に祝電を送る安倍晋三(1)」
「統一教会に祝電を送る安倍晋三(2)」
家族はどこへ向かうのか 高市早苗氏と二宮周平氏に聞く - 創論
(日経新聞 2014/4/13)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGH10008_Q4A410C1TY6000/
ただし、記事は、高市早苗氏と二宮周平氏がそれぞれ自分のいいたいことを書いているだけ、というあまり面白くもないもので、それぞれの人の主張を知っている人にとっては、何も新しいことはありません。
日経新聞は社説等では選択的夫婦別姓に肯定的なのですが、それもあるのか、最後に、
「今後、家族のかたちがより多様化していくことは避けられない。一方で法的、社会的な備えが現実に追いつかない。そんな現状が気になる。」
という編集者の一言が添えられてはいますが、新聞社としてのコメントはそれだけですね。
とはいえ、ほぼ1面全部使って書いてくれただけでも感謝すべきなのかもしれません。
今回の、慰安婦問題発言について ご意見聞かせて下さい。
今回の慰安婦問題発言について、ご意見色々有るかと思います。お聞かせて下さい。
「不倫を助長するという意見があったが、逆だ。婚外子の相続差別は、『俺はおまえ以外の女性と子どもをつくったが、相続分は半分だから心配しなくていい』という言い逃れに使われてきた。」
と述べています。
(至極当たり前の意見で、そんなことが議論になること自体、日本の状況がいかにおかしいか、の象徴でもあると思いますが)
>家族はどこへ向かうのか 高市早苗氏と二宮周平氏に聞く - 創論
>(日経新聞 2014/4/13)
>http://www.nikkei.com/article/DGXNASGH10008_Q4A410C1TY6000/
ご紹介ありがとうございます。
会員限定なので、わたしは残念ながら読めないです。
ふたりの主張を並べているだけで、対談というわけでもなく、
内容も真新しいことがないなら、わざわざ見るまでもないのかな?
>ほぼ1面全部使って書いてくれただけでも感謝すべきなのかもしれません
1面全部使っているなら、かなり気合いが入っていると思っていいのでしょうね。
夫婦別姓や民法改正でたくさん紙面を割いてくれるということは、
なかなかないですからね。
>「不倫を助長するという意見があったが、逆だ。
>婚外子の相続差別は、『俺はおまえ以外の女性と子どもをつくったが、
>相続分は半分だから心配しなくていい』という言い逃れに使われてきた。」
まったくですよね。
http://bit.ly/1kOn78f
婚外子の権利がすくないから、かえって安心して不倫ができるのですよね。
婚外子差別撤廃の反対派の主張は本末転倒なんだけど、
彼らの家族観は「信仰」なので、なにを言ってもだめなのでしょうね。
だぶっているみたいだけど、そのままにしておきますね。
おそらくたんぽぽさんであれば、書かれている内容は、読まずとも想像できるのではないかと思います(笑)
特に、高市氏のカルトな家父長主義的主張を聞読んで、毒気にあてられて気分を悪くする必要はないかと思います(笑)
記事の内容についてコメントくださりありがとうございます。
一通りのことが書いてあるとしたら、内容の整理には役立つかな。
http://d.hatena.ne.jp/xcl_23/20140413/1397348819
おおおお、ご紹介ありがとうございます。
最後のほうに
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「日本人は宗教意識が低いかわりに、伝統的な価値観に依拠しよう
という人が多いのではないか。“家族”という言葉に弱い
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とあるけれど、わたしもこれを感じています。
「家族のカチ」なるものが、彼らの宗教の代わりになっているのだと思います。
彼ら反対派が頑迷きわまりないのも、宗教というかカルトの信者のように
なっているからだろうと思います。