すこし前に話題になった、橋下徹大阪市長の悪趣味な発言について、
わたしのブログでも簡単に取り上げておきます。
「「愛人かこって」と橋下氏 高層マンション建設なら」
(はてなブックマーク)
「橋下市長“愛人囲って”発言への批判に不満「冗談もシャレも分からないのか!」」
(はてなブックマーク)
企業経営者団体が主催する会合で、橋下氏が講演したのですが、
御堂筋に高級マンションが建設されることを紹介した際、
「愛人2、3人を住まわせて」などと発言したのですよ。
この発言は批判されたのですが、「あんな冗談もシャレも分からないのか」
などと言って、なにが問題なのかぜんぜんわからない様子です。
「愛人」なんて発想が、そもそも女性を道具扱いしていると言えます。
そういう性的なことを「冗談」や「シャレ」で言えるというのも、
橋下氏の女性観をよくしめしていると思います。
いかんせん「慰安婦は必要だった」と言ってのけたり、
セクハラをやらかした区長と校長をせっせと擁護するくらいですし、
そうした差別的な女性観がまた現れたということなのでしょう。
まとまった批判は、4月9日の東京新聞に載せられた
斉藤美奈子氏の「本音のコラム」にあるので、ご覧になるとよいでしょう。
ひとむかし前は、趣味の悪い性的な冗談を平然と言ってのける
「歩くセクハラおやじ」は、たしかに結構いたように思います。
「あなたが冗談 斉藤美奈子 本音のコラム」
橋下氏の「愛人住まわせて」発言は該当するかどうか微妙なようですが、
一般には性的な冗談を言うことは、いまの男女雇用均等法では
「環境型セクハラ」に認定されることがあります。
「雇用の分野におけるセクシュアル・ハラスメント(2)
セクハラの定義、構成要素とその背景」
もうひとつ、4月13日の朝日新聞に載せられた投書を紹介しておきます。
70歳の男性からはっきりと女性蔑視という批判が出たことは、
すこし希望を持ってよいかもしれないです。
「女性を蔑視 橋下市長の発言」
同じ男性として、こんなセクハラおやじが兵器で歩いていること自体、冗談としか思えません。
まぁ例の料理組合の顧問弁護士ですから、再び営業活動の一環なんでしょう(爆笑)
>斉藤美奈子氏のご意見、賛同いたします。
>同じ男性として、こんなセクハラおやじが兵器で歩いていること自体、
>冗談としか思えません
リンクした記事はご覧いただきありがとうです。
男性のかたも、この橋下発言に嫌悪を持つのがふつうなのでしょうね。
>まぁ例の料理組合の顧問弁護士ですから、
しょせんは女性を道具くらいに思っているということですね。
>率先して愛人になる女性に対する差別をやめたらどうでしょうw
って、記事内にそんなこと一言も書いてないので、全然関係無いんですけど、ふと気になりました。
進んで愛人になる人ってどんな人だろうな〜?って。
つまり、
『私は愛人がいい。妻なんて恋人なんて絶対いや。お手当のお金くらい、”まっとうな”労働で充分稼ぎ出せるけど、働くのはいや。私は愛人でいたいの』
くらい言い張る人じゃないと、【率先して】愛人になる女性とは言わないんじゃないかと。
裏返せば、たとえ『貧乏は嫌』『楽して生きたい』が志として間違っているとしても、有力な選択肢に”愛人”が入っている女性の現実を考察させられた一文でした。(一行で問題提起できる才能を羨みつつ)
まあ男性には【ヒモ】ってのがありますけど^^;
このエントリにコメントありがとうございます。
「愛人」というのは、男性による女性の搾取ですからね。
「率先して愛人になる女性」というのは、男性からの搾取であっても
経済的事情などでやむをえない必要性がある人、ということだと思います。
よって率先していても、搾取されていることに代わりはないわけです。
ようするに、愛人を囲いたい男の自己正当化ということですよ。
「女だって率先して愛人になっているのだから、
これは男女とも同意の上だ」という、独りよがりな決め込みということです。
女が進んで搾取されにいかないと生きられない社会構造があること、
そして愛人を囲うというのは、そういう社会構造を作ることに
加担していることは、まったく顧みないというわけです。