この番組はかなり反響があったようで、つぎのようにブログやツイッターでも
番組の批評がいくつかなされています。
「調査報告 女性たちの貧困〜"新たな連鎖"の衝撃〜」
(はてなブックマーク)
「ネットカフェで2年半暮らす母親姉妹にチャンスと詰寄る
NHKスペシャル女性たちの貧困のパラドクス」
(はてなブックマーク)
「ネットカフェで2年半暮らす母親姉妹にチャンスと詰寄る
NHKスペシャル女性たちの貧困のパラドクス」(トゥゲッター)
(はてなブックマーク)
「尾藤廣喜氏 NHKスペシャル「女性たちの貧困」について」
(はてなブックマーク)
「NHKはなぜ生活保護のことを伝えないのか〜NHKスペシャル「女性たちの貧困」を視て」
(はてなブックマーク)
「女性の貧困」
本当なら番組を観て直接その意見をお話するところなのですが、
残念ながらわたしは番組を観ていないのでした。
よってこれらのネットの批評についてのお話をしたいと思います。
「NHKスペシャル」が女性の貧困を取り上げるようになったのは、
1月27日の「クローズアップ現代」で放映した
「あしたが見えない」という若年女性の貧困について取り上げた回が、
異例の大反響だったことがあるようです。
「他人事では決してない」という意見が、番組に多く寄せられたとあります。
女性の貧困がそれだけ広がっていて、だれにでもありえる
珍しくないことになっている、ということだと思います。
女性の貧困という話題は、往々にしてなおざりにされがちと思います。
NHKが単独でこの話題を取り上げたこと、そして女性の貧困の実態が
あらためて告発されたことは、評価してよいのだろうと思います。
まがりなりにも女性の貧困が最近問題視されてきて、
注目されるようになりつつある、ということかもしれないです。
番組ではたとえば、つぎのような事例が紹介されたとあります。
https://twitter.com/kokkoippan/status/460644374846517248
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2年半もの間、ネットカフェで暮らす母親姉妹。19歳の姉は高校を中退しアルバイト。
14歳の妹は半年以上、中学校にも通えていません。
食事は1枚のパンを分け合って食べるなど1日1食。
ネットカフェのフリードリンクで空腹を紛らす。
14歳の少女の願いは「明日の食事の心配をせず暮らしたい」
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ところが番組では、原因の分析やどんな対策が必要かについては、
まったく触れられていないという、おそまつなものだったというのです。
それどころか、自己責任論が好きな識者にコメントをさせていて、
効果的な解決策をしめさないどころか、無責任で悪影響さえあるものだったようです。
https://twitter.com/kokkoippan/status/460644554392076288
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深刻な「女性たちの貧困」の実態が告発されましたが、
これに対する宮本太郎中央大学教授のコメントは、「ピンチをチャンスに」
「資格を取るなど努力している女性に未来を感じる」
「女性を活用しよう」などというような抽象的な指摘に終始し、
結局、番組の結論は自己責任論よりのものだったと思います。
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こういう「貧困は自己責任」という考えかたをするのは、
「貧困は自力で解決できるものである」「貧困におちいるのは努力が
たりないから」という55年体制時代の感覚から、
いまだに抜け出せないということだろうと思います。
「働くことに重きを置く?」
「働くことに重きが置かれなくなることへの考え」
このような貧困は、本人の努力では解決がほとんど不能なこと、
貧困の原因は社会構造によるものであり、社会問題として解決することであり、
社会や行政や企業の責任であるといったことが、
いまだ理解できていないのではないかと思います。
個人の責任に帰せようとするのは、矮小化にして責任転嫁と言えます。
女性の貧困がどのような社会構造によるか、その原因については、
わたしのブログでも何度もお話していることです。
「すくらむ」の4月28日エントリに載せられている図を、
ここでも載せておくことにします。
https://twitter.com/kokkoippan/status/460646015662436353
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「子どもを持つ女性の賃金差別が世界最悪の日本-男性賃金のわずか39%、
OECD30カ国平均の半分」(グラフ)という世界最悪の女性への賃金差別が
「女性たちの貧困」の根本的な原因のひとつです。
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https://twitter.com/kokkoippan/status/460646313210568704
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グラフにあるように「日本のひとり親世帯の貧困は世界最悪」です。
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https://twitter.com/kokkoippan/status/460646717050716161
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グラフにあるように、異常に少ない家族関係支出も「女性たちの貧困」
「子どもの貧困」「貧困連鎖」の大きな原因です。
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https://twitter.com/kokkoippan/status/460647521367252992
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グラフにあるように、日本の教育への公財政支出は世界最低です。
これが先進国では当たり前の高校無償化を阻み、世界一高い大学の学費を生み、
6人に1人という子どもの貧困を深刻にしています。
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https://twitter.com/kokkoippan/status/460647789001588736
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表にあるように、住宅に対する社会支出はイギリスの8分の1しかないなど
異常に低い貧困対策関連支出によって「女性たちの貧困」も
「子どもの貧困連鎖」も「男性たちの貧困」も容易に起きてしまうのです
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関連エントリ:
「ひとり親の子どもの貧困率」
「母子家庭の年収分布」
「母子家庭は怠け者発言」
「OECDの男女格差の報告」
「単身女性の貧困率」
NHK「クローズアップ現代」「あしたが見えない」
「若年女性の貧困の深刻」
「若年女性の貧困の深刻(2)」
「若年女性の貧困の深刻(3)」
「若年女性の貧困の深刻(4)」
田舎なので、都心に比べたら負担が軽いと思います。
心の健康が一番だと考えています。
人との会話、対面でのコミュニケーション・・・
ネットで いくら情報を得られ、批判が出来ても、その声が どこか適切な場所に届けられなければもったいない。。という気がします。
残念ですが、こちらのblogを 読ませて頂くと
問題点は把握できるのですが、とても悲しい気持ちになるばかりで、前向きに解決する雰囲気が感じられません。。。
コメントに対する返答も、たんぽぽの涙さんの
ご機嫌をとらなければいけないような感じがしますし、書き込みする人同士のコミュニケーションが
禁じられているようですね。(不快に感じるのは、
なぜですか?)
他者への共感や、人と繋がろうとすること・・・
誰かをスケープゴートせずに、建設的に意見を
交わしあえる・・
そういう場所でない ネットという場所が
私は 苦手です。
なので これがこちらでの 最後の書き込みですが^^
私も 本当に日本の女性は、悲しい・・・
私自身 一番感じたことは、
女性が 『性』を売らなければいけない と
無意識で行動している点です。。。
これは 結婚している人も 同じです。
『性』に関する問題が、一番、女性を苦しめている
と私は 考えます。
記事の内容と関係ない意見で申し訳ありません。
前にも申し上げましたが、今後もコメントをなさるのでしたら、
個性の感じられるユニークなハンドルでお願いいたします。
>こちらのblogを 読ませて頂くと
>問題点は把握できるのですが、とても悲しい気持ちになるばかりで、
>前向きに解決する雰囲気が感じられません。。。
たぶんわたしのブログが意見交換や情報交換を志向していて、
実際に社会に影響を及ぼすことを、念頭に置いてないからかもしれないですね。
あるいは、文章の語り口が他人ごとのようで、冷たいからかもしれないです。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/entrance/cold.html
>コメントに対する返答も、たんぽぽの涙さんの
>ご機嫌をとらなければいけないような感じがしますし、
そんなことはぜんぜんないですよ。
なぜそうお思いになるのかが気になります。
>書き込みする人同士のコミュニケーションが
>禁じられているようですね。
ぜんぜん禁止などしていないですよ。
現にコメント投稿するかたどうしで
コミュニケーションになったことでしたら、何度もあります。
わたしとしては、むしろ歓迎しているくらいですが?
http://taraxacum.seesaa.net/article/106592718.html
>7. みなさんどうしでも、楽しんでくださいね。
>(不快に感じるのは、なぜですか?)
不快になんて思っていませんけど?
いつわたしが不快になったとおっしゃるのかしら?
>他者への共感や、人と繋がろうとすること・・・
>誰かをスケープゴートせずに、建設的に意見を交わしあえる・・
わたしは他者への共感を得ようとせず、人とつながろうとせず、
だれかをスケープゴートにしていて、建設的な意見を交わしてない、
ということかしら?
おっしゃりたいことが、いまひとつよくわからないです。