5月11日エントリの続き。
4月27日の「NHKスペシャル」で放映した女性の貧困についての番組です。
「調査報告 女性たちの貧困〜"新たな連鎖"の衝撃〜」
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「ネットカフェで2年半暮らす母親姉妹にチャンスと詰寄る
NHKスペシャル女性たちの貧困のパラドクス」
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「ネットカフェで2年半暮らす母親姉妹にチャンスと詰寄る
NHKスペシャル女性たちの貧困のパラドクス」(トゥゲッター)
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「尾藤廣喜氏 NHKスペシャル「女性たちの貧困」について」
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「NHKはなぜ生活保護のことを伝えないのか〜NHKスペシャル「女性たちの貧困」を視て」
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「女性の貧困」
上述の番組に関する批評の記事の中で、
生活保護について番組は言及していない、という指摘があるのでした。
http://ameblo.jp/tokutake-satoko/entry-11835477480.html
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私が、あのネットカフェのことを番組で視たとき、
真っ先に考えたのは、そこで生活保護や支援の相談会をすれば、
かなりの反応があるのではないか、ということだった。
母子家庭であれば、児童扶養手当や児童手当の支給も受けているかもしれない。
しかし、たいていの家庭が、生活保護を利用できる所得以下であるように思える。
NHKは、なぜそういうことを伝えないのだろうか。
どういう事情で生活保護を利用していないのかはわからない。
しかし、もし、最低生活費以下で生活しているのなら、
本来は生活保護を利用できるはずだ、
生活保護の利用に至ることなく貧困に陥っていると、
少なくとも、そこまで放送しなければならないんじゃないのか。
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番組構成の方針が、女性の貧困を自己責任のように見なしていて、
かかる貧困は本来社会や行政の責任であり、政治が解決することである
ということに触れないようにしているらしいですからね。
社会福祉なんて言及するはずもないということなのでしょう。
ましてや風当たりの強い生活保護なんて、なおさら言わないでしょうね。
NHKは前にも、1月27日放映の「クローズアップ現代」で
若年女性の貧困を取り上げたとき、役所の対応が生活保護法に
反していることを、番組中まったく触れなかったのでした。
「若年女性の貧困の深刻(4)」
「NHK「クロ現」に、ひとこと言いたい」
役所が違法なことをしているなんて、適切な情報を送る姿勢があれば
とうぜん言及するであろうことを、だまっているくらいです。
生活保護を利用できる可能性を指摘したり、生活保護を利用したほうがいい
という意見を述べるなど、なおさらないということなのでしょう。
どうも生活保護についての適切な情報やくわしい情報を、
伝えたがらないところがあるもののようですね。
3月25日エントリでもお話しましたが、このあたりは世論一般の
生活保護バッシングに迎合したところが、あるのかもしれないです。
あるいは55年体制時代的な発想がまだ残っていて、
生活保護をもらうのは働かないから「裏切り」である、
みたいな感覚もあるのかもしれないです。