2014年06月06日

toujyouka016.jpg 少子化対策に数値目標?(2)

6月1日エントリ6月4日エントリで「少子化危機突破タスクフォース」の
会議で話された内容についてのお話をしました。

「5/15(水)少子化危機突破タスクフォース(第2期)第4回まとめ」
「出生率の数値目標、提言見送り 政府会議で賛否割れる」

ところが会議の発言をツイートしていた駒崎弘樹氏が、
朝日の記事の報道が「酷すぎる」と言っているのですよ。
会議ではそんな議論をしていなのに、したことにしていると言いたいようです。

 
https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/467106343300526081
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昨日の少子化タスクフォースについて朝日が記事にしたら、これ。酷すぎる。
「出生率」の目標なんて、最初から提言しようとしていないし。
実況を読んだ人達なら、分かると思う。これが朝日新聞の実態か。
#少子化TF pic.twitter.com/b19dUYZwth
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6月1日エントリでも触れたように、会議のおもな議題は
「出生率の目標を設定するか」についてだったのでした。
そうツイートしたかたが参加者の中にふたりいらっしゃります。
そのあとに続いている議論も、出生率の目標設定の是非について
かなりの分量が話されていることがわかります。

https://twitter.com/worklifeb/status/466822545933492224
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今から内閣府の少子化危機突破タスクフォース会議に参加します。
冒頭に、今注目の、出生率の目標をどうするべきか、について意見を述べる予定です。
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https://twitter.com/8bit_HORIJUN/status/466833547399950336
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内閣府少子化危機突破タスクフォース、今回の議題は
「合計特殊出生率を数値目標を設定するべきか否か」。
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あとからつぎのようなツイートをしている参加者もいます。
https://twitter.com/8bit_HORIJUN/status/467117309186686977
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オブザーバーや委員から出た意見として確認しあったのは
「出生率とは個人に課す目標ではなく、政府や企業がそれぞれの対策を
講じる際の指標として共有するものだという認識を打ち出せるか」
というもので、産むか産まないかを選択させ煽るものでは
あってはいけないと政府側に意見したもの。#少子化TF
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これで出生率の目標設定をするかどうかの議論でないと言うのなら、
いったいなんの議論だったのかと思いますよ。
https://twitter.com/akishmz/status/467313970341105664
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RT。出生率目標ではないと言うけれど、
「合計特殊出生率の数値目標を設定すべきか否か」の議論で、
じゃあ一体何の数値について議論しているのかしらと。
5/15(水)少子化危機突破タスクフォース(第2期)第4回
http://matome.naver.jp/odai/2140014074837743501
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朝日新聞の記事の当該箇所の記述はつぎのようです。
「出生率の目標では賛否が割れた」のは実際のことですよね。
http://lacrima09.web.fc2.com/figs/taskforce-target.html
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「何らかの目標設定は必要」としながらも、焦点だった出生率の
目標では賛否が割れた。報告書は、様々な意見の併記にとどめる見通しだ。
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記事のほかの部分を見ても、べつだん間違ったことは書いてないと思いますよね。
客観的に事実を書いていると思うし、どこが「酷すぎる」のかと思います。

厳格に「言った、言わない」が問題だというのでしたら、
朝日の記事の記述は「出生率の目標では賛否が割れた」であって、
「出生率の目標を提言しようとした」とは書いていないですよ。


つぎのツイートを見ると、マスコミでの取り上げられかたに
かなり過敏になっているように思います。
昨年、「女性手帳」のことでかなりマスコミから批判されましたが、
それにだいぶへきえきしたということのようですね。

https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/466847603552813056
https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/466847976522915840
https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/466847208927547392
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駒崎解説:「女性手帳」騒ぎがありましたが、あれはメディアによる
スピンがかけられたもので、実際は委員の方々は女性手帳を出版しよう等、
決めてもないし、議論を煮詰めてもいませんでした。
色々ある案の中の一つ、ということだったようです。

駒崎解説:数値目標設定は、女性の生き方に踏み込む話になるということで、
メディアネタとしてはおいしく、内容と関係なく炎上していく、
という不幸な環境でした。しかし、目標自体は個人に課すものではなく、
政府や企業が持って、施策の効果を検証するものです。

駒崎解説:見出しでキャッチーに叩いてオシマイ、ではなく、
きちんと良い施策に落としこんでいけるようになっていくことを、
個人的には願っています。
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それで出生率の数値目標が、女性のライフスタイルへの
国家による干渉だと批判されそうとなったので、
マスコミから叩かれる前に「そんなことは議論していない」と
きゅうに否定し始めたのかもしれないと、わたしは憶測します。

まことに失礼ながら、都合が悪いことをマスコミの報道のせいに
しているのではないか、という感じもしますね。
「女性手帳」の件をマスコミ報道のせいにしたことで、
以後そういう姿勢が定着したのではないかと、わたしは想像しますよ。

posted by たんぽぽ at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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