とうぜんながら批判や抗議の声があがったのでした。
つぎのようにchange.orgとAVAAZで電子署名が集められています。
change.orgはすでに終わっていますが、AVAAZはまだ集めています。
「私たちは、都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し
厳正に処分するよう、自民党東京都連に対して強く求めます。」(change.org)
「女性に対するセクハラ発言を認めない」(AVAAZ)
セクハラ野次に対する抗議は、どんどん広がっていきました。
change.orgの電子署名は、つぎのように新聞記事にも書かれています。
野次が最初に報道された翌日の6月20日の毎日新聞には、35000筆を超えたとあります。
さらに翌日の21日の時点で68000筆を超えています。
最終的には90000筆を超えることになりました。
「都議会:セクハラヤジに抗議署名3万人超 ネットで広がる」
(はてなブックマーク)
「都議会ヤジ:議員の特定と処分求める署名6万8000人超」
都議会への直接の批判も殺到しました。
6月19日の朝日新聞には、すでに1000件以上の抗議が寄せられたとあります。
「都議会に批判1000件超 女性議員へ「産めないのか」発言」
(はてなブックマーク)
野次を飛ばされた様子についての塩村あやか議員のツイートが、
たくさんリツイートされたことも記事になっています。
6月20日の毎日新聞で、すでに20000リツイートを超えたとあります。
リツイートが記事になること自体もすごいと言えます。
「都議会:セクハラヤジ、炎上 被害都議のツイート、転載2万件」
こちらがその塩村あやか議員のツイートです。
現在リツイートが30000万を超えていて、お気に入り登録も8000を超えています。
(はてなブックマーク)都議会での初の一般質問。妊娠、出産に関わる不妊など女性の悩みについて質問中に「お前が結婚しろ!」「産めないのか?」など、大変に女性として残念なヤジが飛びました。心ない野次の連続に涙目に。政策に対してのヤジは受けますが、悩んでる女性に対して言っていいとは思えないです。
— 塩村あやか(東京都議会議員) (@shiomura) 2014年6月18日
セクハラ野次のニュースをはじめに見たときは、こんなに批判が
広まっていくとは思わなかったので、わたしも意外でした。
change.orgの署名も、5000筆集まればいいと思っていたと
書いているので、やはり予想をはるかに上回る反響だったのでしょう。
今回のセクハラ野次は、なぜにこれだけたくさんの世論の関心を集め、
批判が高まることになったのかと思うところです。
いつもは公人や有名人から女性差別発言が出たところで、
批判はさほど高まらないまま、なんとなく消えて行くことが多いです。
議会でセクハラ野次が投げつけられるのも、いまに始まったことではないです。
過去にも何度もあったことで、さほど珍しいことでないと言えます。
そしてこれまではこのように批判が高まることはなかったのでした。
@lovemj2010 今回の「セクハラ野次」の問題を軽く見てはいけない理由。ヤジは都だけではなくこれまでも地方都市の議場は酷いようです。とくに女性議員、新人議員に対して徒党組んで嫌がらせ状態ですって…今日のモーニングバードより。 pic.twitter.com/fKi7DKuDmT
— M.ちゃくそん (@lovemj2010) 2014年6月24日
わたしの想像ですが、きょうびの安倍政権の「女性活用」とか
「少子化対策」に対する不信感があるのではないかと、考えています。
「女性活用」とやらもしょせんは経済のためであり、
女性の権利にはたいして理解がないのではないか、
「少子化対策」も結局は「産まない女が悪い」ことにするのではないか、
という不信感があるかたは、多いのではないかと思います。
そうした不信感がたまっていたところへ、まさにそれが当たってることを
裏書きする暴言が、少子化対策を進める立場にあるはずの
地方議会の政治家から出て来たので、一気に批判の火の手が
上がったのではないか?と、わたしは想像しています。