7月21日エントリでお話した、ろくでなし子さんの逮捕ですが、
外国のメディアでも早々に報道されることになりましたよ。
「Japan 'vagina artist' arrest sparks debate」(BBC)
「Vagina selfie for 3D printers lands Japanese artist in trouble」
(ガーディアン)
「Une artiste japonaise arrêtée pour avoir enfreint
une loi anti-obscénité avec son ≪bateau-chatte≫」(Slate)
ろくでなし子さんは外国でも活動しているので、
外国メディアが反応するのは、ごもっともなことなのでしょう。
つい先日、都議会のセクハラ野次が、外国メディアで報じられたばかりです。
続けざまにジェンダー問題で、外国で話題になったことになります。
近年の日本は、とくに人権に関することでは
危険な方向に向かっていると、国際社会から警戒されています。
外国メディアも日本の動向には注目しているのかもしれないです。
女性器をモチーフにした芸術があるのは、日本だけではないです。
外国にも同様の芸術家はいて、つぎの記事で何人か紹介されています。
女性器にまつわる性的タブーは、欧米の民主主義国でもやはり課題であり、
その性的タブーに挑戦する芸術家もいるわけです。
「ろくでなし子だけではない 性的タブーに挑む世界のアーティストたち
海外メディア報じる」
第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で、アメリカのアルベロ監督が、
ろくでなし子さんの逮捕についてコメントをしています。
「ろくでなし子事件は「ひとつの警告」
女性器の衣装で街を歩いた米女性監督が東京の映画祭でコメント」
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アルベロ監督は、「このケースはひとつの警告だと思います」と発言。
「時代が進んでいるといっても、制度が追いついていない。
フランスでは同性婚や、あらゆるセクシュアリティに
同等の権利を与えようという動きがあって、
それは万端だろうと思われがちですが、
実現するまでには時間がかかったし、大きな問題も起きている。
私がレズビアンの映画を作り続けているのは、社会に対して、
このように真に目指す社会に至るまでには、非常に長い道のりがある
ということを伝えていきたいからです」と語った。
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ジェンダーやセクシャリティの問題は、どこの国にもあるのであり、
その解決は簡単にはいかず時間をたくさん要するということですね。
そしてこのようなジェンダーの問題は世界共通の課題として
取りんで行く必要がある、ということなのだと思います。
付記:
フランスのSlate紙を紹介したツイートに、
「ベルギー人アーティスト」のことが出てきます。
https://twitter.com/cyberbloom/status/489392437849116672
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「ろくでなし子さん」の逮捕のことはフランスでも報じられています。
そしてやはりオルセー美術館のギュスターブ・クールベの
「世界の起源」の絵の前で露出パフォーマンスを行った
ベルギー人アーティストと結び付けられている。http://bit.ly/U9IeuY
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これはつぎに言及されているロベルティス氏のことでしょうか?
http://news.livedoor.com/article/detail/9046199/
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今年の5月には、ルクセンブルクのアーティスト、
デボラ・ドゥ・ロベルティスさんがパリにある
オルセー美術館にあるクールベ作『世界の起源』の前で
女性器を露出(M字開脚)したことで拘束された。
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