「第2次安倍改造内閣 閣僚名簿」
「第2次安倍改造内閣 閣僚名簿を発表」
この改造でとくに話題性があり、なおかつジェンダー問題としても
おおいに関心を持つことなのが、女性閣僚が5人内定したというところでしょう。
「女性閣僚5人 過去最多タイに」
(はてなブックマーク)
2001年の小泉内閣のときに並んで、過去最多になる見込みとなっています。
まがりなりにも安倍政権は「女性活用」を標榜していて、
自分の足もとである内閣のメンバーから、
それを積極的にアピールしようとしていることは言えるのでしょう。
女性閣僚5人の顔ぶれは以下ですよ。
--------
総務大臣: 高市早苗氏
法務大臣: 松島みどり氏、
経済産業大臣: 小渕優子氏、
拉致問題担当大臣: 山谷えり子氏、
女性活躍担当大臣: 有村治子氏
--------
民法改正問題に10年以上かかわってきたわたしとしては、
高市早苗と山谷えり子が両方入閣しているのが強烈だと思います。
「めちゃ保守や」という意見がありますが、保守にしかなりえないと思いますよ。
自民党でそれなりの地位に就くには、女性でも保守とか右翼とか
あるいは名誉男性でなければ、なかなかむずかしいと思います。
そういう女性ばかりいるところから5人も選べば、
ミギに寄るのは無理もないことだと言えます。
こういうしだいなので、女性の権利の保障とか、女性が暮らしやすい
社会の実現といったことは、たいして期待できないと言えます。
もともと安倍政権の「女性活用」がたいして信用できないのであり、
その反映だと言ってしまえば、それまでかもしれないです。
「Woman in the showcase(ショーケースに女性を飾る)」なんて
評するかたもいらっしゃりますが、「うちも女性を登用していますよ」と
対外的に言うための「格好付け」であり、単なる話題作りの感があります。
女性閣僚を増やして「女性活用」をアピールするなら、
女性議員の数を増やすのが先決だと、わたしは思いますよ。
安倍首相は国会議員のクォータ制導入には、いまのところ消極的です。
女性議員を増やす方策には関心が薄いのでしょう。
2012年の衆院選は、自民党は全当選者数294人のうち、
女性の当選者は23人で、わずかに7.8%だったのでした。
その少人数で内閣の30%を女性にしようとするのは、
かなりハードルが高いことなのは言うまでもないことです。
今回の改造内閣は、つぎの共同通信の全国電話世論調査を見ると、
世論から結構評価されているようなのですよね。
「内閣改造「評価」46% 再増税に反対68% 共同通信世論調査」
改造内閣自体の評価は
内閣改造と自民党役員人事を「評価する」との回答は46・9%で、となっています。
「評価しない」の31・8%を上回った。
安倍内閣の支持率は、
内閣支持率は54・9%と、前回8月調査より5・1ポイント上昇した。となっているので、改造で政権が浮揚したことはあきらかです。
不支持率は10・1ポイント減の29・0%。
ショーケースに女性を飾っているだけでも、
このくらい評価されるのかとも思ったのですが、
女性閣僚が過去最多に並ぶ5人となったことをめぐり、となっているので、すくなくない人たちから、
企業などの女性幹部登用を促すかとの質問では「期待できる」43・4%、
「期待できない」50・2%だった。
「女性を飾っているだけ」と思われてはいるような感じです。
唯一法務大臣の松島氏が夫婦別姓賛成ですし、多少期待できるかな、とか思ったりするのも、おそらくは、政権としてはそんなのやる気はないけど、松島氏を入れておけば、多少はカムフラージュできるだろう、くらいなんでしょうね。
まったく馬鹿にしている内閣です。
>唯一法務大臣の松島氏が夫婦別姓賛成ですし、多少期待できるかな、
自民党内の推進派がもっと盛んだったころでさえ
実現しなかったくらいですし、法相ひとりがなにかしたところで、
ほとんど影響はないでしょうね。
>松島氏を入れておけば、
じつは過去の問題発言が掘り返されているのですよ。
http://matome.naver.jp/odai/2140989315783699801
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140908/Litera_444.html
とか
http://www.j-cast.com/2014/09/04215092.html?p=all
といったまとまった記事も出てきましたし、この調子でみんなで攻め立てて盛り上げないといけませんね。
>http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140908/Litera_444.html
この記事はびっしり書いてありますね。
『リテラ』というマイナーなメディアなのが残念です。
「女性活用」と称して集められたのが、見事なまでに
女性の権利に反対してきた女性ばかりですからすさまじいです。
「極右4人組」が全員選択別姓反対派(非共存派)というのが、
すがすがしいくらいわかりやすいですね。
>http://www.j-cast.com/2014/09/04215092.html?p=all
こちらは有村治子に注目して書かれていますね。
つぎのエントリで、わたしもリンクしていますが。
http://taraxacum.seesaa.net/article/405006431.html