批判することが多いかたも、たくさんいるだろうと思います。
女性といっても保守や右翼ばかりで、女性の権利に理解のない人たちだし、
いかにも「女性活用していますよ」と言うための
「格好付け」という雰囲気が伝わってくるからです。
「改造内閣・女性閣僚5人」
「有村治子・女性活躍担当相」
「格好付け」であっても、女性を積極的に登用しようとする
意識があるだけましとも言えると、わたしは思うのですよね。
「女性閣僚より女性議員を増やすのがさき」という意見もありますが、
すくない人数の中からがんばって選んでいるとも言えるでしょう。
過去に最多を記録した小泉政権は、女性閣僚が5人いたのは最初だけで、
それ以降は5人になることはなかったのでした。
ほかの内閣も改造のたびに女性閣僚が減る傾向にあります。
それを考えると、政権の途中で女性議員の数が増えるのは、
健闘していることだと思います。
こういう意見があるのですよ。
それにつけても民主党は男ばっかりだ。坂本龍馬気取りの人間ばっかり集めたら、女性候補者は集まらないだろう。2003年頃の選挙マニュアルにはそういう問題意識があったのに、どんどん男しかいない雰囲気になっていったもの。女性は小沢一郎がみんな連れてきた、嫌だけど、現実。
— くろかわしげる (@kurokawashigeru) 2014年9月3日
実際、民主党は「格好付け」だけであっても、
女性を登用しようとする意識がとぼしいと、わたしも思いますよ。
3年3ヶ月の民主党政権のあいだ、女性閣僚がいちばん多いときで2人でした。
そして鳩山、菅、野田の3政権とも、内閣改造のたびに
女性閣僚が減って行く傾向にあったのでした。
とくに2011年6月、菅政権の最後の期間において、
女性閣僚がゼロになったのは大きいと思います。
これは1998年以来、13年ぶりの女性閣僚ゼロという記録となりました。
自民党政権であっても、女性閣僚をゼロにしない程度の
配慮はしてきたのではないかと思います。
民主党は女性に人気がなく、男女別の支持率を調査すると
男性にくらべて女性の支持がずっとすくないことがよく言われます。
このような女性を登用する意識がとぼしいところが、
案外伝わってしまうのかもしれないです。
ツイートには「2003年頃の」とありますが、
2005年の郵政選挙で民主党が大敗したときも、
女性議員が大幅に減ったことをかなり問題視していました。
女性政策を大切にするというイメージも守りたかったのでしょう。
補選の候補者も女性を優先的に選んでいました。
ツイートの最後で「嫌だけど、現実」と言っていますが、
女性候補者をたくさん当選させて、実際に女性議員の数を増やしたのは
小沢一郎氏の功績というのは、たしかなのですよね。
2007年の参院選、2009年の衆院選の2度の選挙で、
日本の国会議員の女性比率を高めることに貢献したのでした。
「男女格差が改善された年」
これによって、世界経済フォーラムの「男女平等指数」における
日本の順位が、2010年だけは上昇することになりました。
ジェンダーに関する国際的な調査で、眼に見える改善があるのは、
ほかにはなかなかないのではないかと思います。
ましてや毎年順位が下がることが話題になる「男女平等指数」です。
順位を上げたのは快挙だろうと思います。
本来なら、民主党はもっと積極的に女性を登用して、
それをアピールをしてしかるべきと、わたしは思いますよ。
民主党にはずっとリベラルで、まじめに女性の権利のために
活動してきた女性議員もたくさんいます。
人材的には自民党よりずっと有利ですし、信頼されうると思います。
安倍政権の「女性活用」なんて信用していないかたも多いです。
民主党が女性を積極的に登用することで、
そのオルタナティブにもなりえるでしょうし、
民主党の支持の浮揚をいくらかはもたらすのではないかとも思います。