松島みどり法務大臣が、選択的夫婦別姓の導入というか、
現行の同姓強制を改善したいという意向をしめしています。
「夫婦同姓「働く女性不便」…松島法相、改善検討」
松島みどり氏は、自民党の中では貴重な(?)
選択的夫婦別姓の推進派議員なのですよね。
記事を見ると記者に選択別姓のことを訊かれたとあります。
「女性活用」という文脈で訊いたものと思います。
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松島法相は、5日の閣議後の記者会見で、
夫婦が別々の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」について問われ、
法改正への言及は避けたものの、「旧姓では銀行口座を開設できないなど、
女性が働く中で不便を感じる人が増えている」と語った。
その上で、「現実的な運用について議論したい」と
改善の方法を検討する意向を示した。
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自民党はかつてもっと推進派議員の数が多く、
夫婦別姓の議論が盛んだったころであっても、
選択的夫婦別姓の実現にはぜんぜんいたらなかったのでした。
そのころよりもっと状況が不利な現在において、
法務大臣ひとりがなにかしたところで、
民法改正の実現なんてとても無理だろうと思います。
あまり期待しないで見ていたほうがよいのだろうと思います。
もっとも松島みどり氏は民法改正の言及をせず、
「現実的な運用について議論したい」とコメントしているので、
民法改正の実現ではなく、もっと限定的な改善を
考えているのかもしれないです。
わたしはいちいち直接の確認をしていないのですが、
松島みどり氏を「フェミ」認定している人たちが、
さっそくというかしっかりいるらしいのですよ。
https://twitter.com/shirayuki1030/status/508027286684069888
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松島みどりを「フェミ」って認識してる人々に慄いてる。
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https://twitter.com/kizury/status/508045624923537408
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ああ、やっぱ出たか、松島みどりをフェミ扱いする人。
昨日そこまで予想していたけどやっぱ出たか…
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「松島みどり氏のいったいどこが?」と言いたくなってきますが、
夫婦別姓の推進派ということもあるのかと思います。
「あちら側」の人たちにとっては、夫婦別姓というだけで、
「フェミ」だったり「共産党」だったりするのですよね。
またすでにお話したように、安倍改造内閣の女性閣僚は、
そろいもそろって女性の権利に反対してきた右翼です。
そういうのが「ふつう」だと思っていると、松島みどり氏でも
「フェミ」に見えてくる、ということなのかもしれないです。