9月14日エントリと9月15日エントリの続き。
「ネオナチとツーショット」
「ネオナチとツーショット(2)」
「ネオナチとツーショット(3)」
稲田朋美氏と高市早苗氏がネオナチとツーショット写真を
撮っていたことに関して、東京新聞が大きな特集を載せています。
ご紹介したいと思います。
「欧州なら即刻辞任 高市総務相らが「ネオナチ」とツーショット写真」
「欧州なら即刻辞任 安倍政権ネオナチ騒動」(全文)
リードの部分を引用しておきます。
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高市早苗総務相や自民党の稲田朋美政調会長が、
ナチス・ドイツを信奉する極右団体男性とツーショット写真を撮影していた。
海外の主要メディアは「安倍政権のネオナチ関与疑惑」などと盛んに報じている。
議員側は「人物像は知らなかった」と釈明するものの、
もともと右翼的な言動で知られる政治家だ。
日本の政界やメディアの反応は鈍いが、ナチスによるホロコースト
(ユダヤ人大虐殺)の惨禍を味わった欧州の基準では、
即刻辞任モノの一大スキャンダルである。
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記事では9月14日エントリでご紹介の、問題のツーショット写真を載せています。
それから外国メディアがつぎつぎと取り上げたこと、
これを受けてようやく日本国内のメディアが取り上げ始めたけれど、
「外国メディアが批判しているよ」という主旨の記事にすぎないこと、
そして「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が声明を出したという、
9月15日エントリでお話したことを書いています。
2000年6月なのでかなり前ですが、かつて自民党自体が、
山田一成氏と関係があったのでは、ということが触れられています。
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実は、高市、稲田両氏だけでなく、自民党自体も
2000年6月の衆院選直前、山田氏との関係が取り沙汰されたことがある。
自民党広報本部が各事務所などに対し、山田氏が社長を務める会社が
出版した単行本の購入を支持したと共産党の機関紙「赤旗」が報じた。
単行本は共産党は批判する内容で、選挙前に活用するつもりだったようだが、
自民党報道局は「資料が残っていないほか、
当時の担当者も辞めていて確認できない」としている。
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このときの「赤旗」の記事は、NAVERまとめにも乗せられています。
「欧米にバレてはいけない。安倍内閣・自民党幹部とネオナチ団体との交流。」
この記事は、ネトウヨ取材でおなじみの安田浩一氏に、
多くコメントを取っているのが注目をひくところとなっています。
在特会の主催するデモでも、保守系議員の姿を
見かけることがあること、在特会と直接関係なくても
おなじような思想の議員がすくなくないことを挙げています。
以下は重要な指摘だと思います。
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安田氏は「地域に貢献すべき議員が、地域を分断するような
デモに加わったり、考えを持ったりするのは問題があるだろう。
マイノリティに対する差別や偏見、排外主義は草の根の社会だけではなく、
政治の世界でも浸透していると言わざるを得ない」と懸念を強める。
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もうひとつべつのかたによる重要な指摘は、
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東京造形大の前田朗教授(刑事人権論)はこう警告する。
「国連人権差別撤廃条約は、日本を含む加盟国の政府に
差別撤廃を求めているが、高市、稲田両氏は逆のことをしている。
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だと思います。
8月20-21日に行なわれた、国連人種差別撤廃委員会の
日本審査では、ヘイトスピーチ(憎悪表現)を問題視し、
規制をする法的整備をすることを勧告したのでした。
憎悪表現を振りまく人たちと思想をおなじくし、親しく交流するのは、
国連委員会の勧告とはまっこうから反することにほかならないです。
「国連人種差別撤廃委員会の日本審査 by IMADR」
「国連 日本のへイトスピーチに懸念」
この東京新聞の記事は、ほかにも高市早苗と稲田朋美が
両方とも8月15日の靖国参拝に熱心なことや、
金子快之・札幌市議の「アイヌ民族はもういない」発言、
麻生太郎の「ナチスの手口に学べ」発言にも触れています。
いろいろなことをよく調べて書いていると思います。