最近ネットで田嶋陽子氏への評価をよく見かけます。
「田嶋陽子はやっぱり凄い」
(はてなブックマーク)
「田嶋陽子はヒーローだった」
(はてなブックマーク)
じつはわたしはほとんど田嶋陽子氏のことを知らないのでした。
賛否両論あると思いますが、ネットで評価しているかたは結構多いです。
かねてから評価していたかたは多かったのですが、
あるときたまたま話題になって、評価を表明するかたたちが
いっせいに出てきた、ということかもしれないです。
評価の中でわりと共通しているのが、「さんざんバカにされても
繰り返しテレビの討論番組に出て議論をいどむ」というものです。
実際田嶋陽子氏は、たかじんの番組とかに出演して、
まわりの男連中の笑い者になりながらも、議論を続けていたのでした。
http://togetter.com/li/524481
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個人的に田島陽子は幼い頃の希望だった。
「男の人に怒鳴られても、笑われても、負けないで
立ち向かっていける女の人がいる!!」というのは衝撃だった……
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http://c71.hatenablog.com/entry/2014/09/23/211111
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大人になってから、彼女をヒステリックだと思っている人がいて、驚いた。
わたしは激高した。彼女ほど穏やかで理性的な女性はいない。
ブスだと言われて話を遮られても、毎週バラエティ番組に出るのだから。
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これはわたしも、とてもすごいことだと思いますよ。
不利な状況にいながら議論を続けるのは、なかなかできることではないからです。
わたしもぜひこのようになりたいと思うくらいです。
とくにネットでは、安全な場所からしか批判できない人とか、
自分が有利な状況でないと議論できない人が、すくなくないのですよね。
そういうローリスク・ハイリターン志向のネットの論客諸氏には、
田嶋陽子氏のまねなどとてもできないでしょう。
ここでわたしが思い浮かべたのが、あの小泉純一郎氏ですよ。
首相になるより前の小泉純一郎氏は、自民党内の反主流派でした。
いつも不利な状況で、まわりの議員たちに議論を挑んでいたのでした。
「「論戦力」筆坂秀世の感想文」
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小泉純一郎は逆だ。弱い立場でも吠え続けた。戦い続けた。
だから多くの抵抗も受けた。それも党内から。
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自分は不利な状況にいるとわかっていてもあえて議論を挑む、
田嶋陽子氏もこんな感じだったのかもしれないです。
田嶋陽子氏はなぜに自分が不利とわかっていても、
討論番組に出て議論を続けたのかと思うところです。
テレビ出演なんて任意でしょうし、出演料がないと生活に困る
ということもたぶんないでしょうから、
番組をやめることはいつでもできただろうと思うからです。
田嶋陽子氏を議論に駆り立てたのは、やはり「政治的狂気」でしょうか。
苦しんでいる女性たちのために、すこしでも役に立つために、
あえて自分は発言する必要があると、考えたのかもしれないです。
https://twitter.com/kaeruhagokitaku/status/349516731024277505
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田嶋陽子先生としても、テレビに出ても男社会の
オモチャ・スケープゴートにされるだけなのは重々承知の上で、
「フェミニズム」という概念を普及させ、
「女だってもっと怒っていいんだ!」と、抑圧で苦しんでも怒るに怒れない
全国の女性を励ましたい気持ちもあったんじゃないかな、と思います
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