安倍改造内閣には女性閣僚が5人いて(現時点で辞任している人もいますが)、
旧姓を使っている人もいるので話題にしたのでしょう。
「選択的夫婦別姓、議論進むか
「女性活躍」掲げる安倍政権 女性閣僚3人は旧姓使用」
「「女性活躍」掲げる安倍政権 選択的夫婦別姓、議論進むか
女性閣僚5人、うち3人は旧姓使用」(全文)
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10月8日には産経新聞も夫婦別姓の記事を載せています。
8日の参院予算委員会で福島瑞穂氏の夫婦別姓についての質問があって、
それに安倍政権の女性閣僚が答えたのを記事にしています。
「選択的夫婦別姓賛成?反対?女性閣僚の答えは…」
安倍政権の女性閣僚は5人とも生来の苗字を使っていて、
婚氏を使っていない、もしくは結婚改姓していないのですよね。
かかる状況は、結婚前のキャリアを維持するためには、
結婚改姓しないことが必要なことをしめしていると言えます。
「女性閣僚の生来の苗字」
朝日新聞のリードには「安倍内閣の5人の女性閣僚のうち
3人は通称(旧姓)を使っているが、
通称と別姓制度は似て非なるものだ」と書いてあります。
通称使用が選択的夫婦別姓の対案になりきらないというわけで、
反対派がよく言う「通称使用でじゅうぶんだ」が
じゅうぶんでないことを意識したのでしょう。
女性閣僚たちの選択的夫婦別姓についての意見ですが、
自分の考えをはっきり言わないのですよね。
産経の記事は5人全員のコメントがくわしく出ています。
どれも「内閣の方針にしたがう」とか
「国民意識の動向を見る」とか言うだけです。

自分の意見がないというより言えないのだと思います。
高市早苗氏、山谷えり子氏、有村治子氏なんて、本心は反対なのでしょうが、
それを言うと安倍政権が標榜する「女性の活躍」に
逆行することはあきらかで批判が必至なので
明言を避けているのだろうと思います。
松島みどり氏は賛成ですが、それもはっきり言えないのでしょう。
安倍晋三首相自身、選択的夫婦別姓には反対していて、
積極的に推進したいとは思わないでしょう。
それでも「女性の活躍」を標榜すれば推進しないと矛盾ですから、
都合の悪いことにならないために、夫婦別姓の話題は
できるだけ出さないようにしているものと思います。
朝日新聞の記事は結構くわしいことまで書いてあります。
(会合や団体の固有名詞までは、出ていないのですが。)
高市早苗氏、山谷えり子氏、有村治子氏が選択的夫婦別姓に
反対して来たこと、高市と山谷のふたりは旧姓使用していること、
小渕優子氏は夫が改姓したことが出ています。
「山谷氏は有村治子女性活躍担当層と、
2010年に選択的夫婦別姓に反対する大会に参加した」というのは
日本会議主催の「夫婦別姓に反対する国民大会」のことだと思います。
9月7日エントリでもすこし触れたものです。
「[夫婦別姓問題] 夫婦別姓に反対する国民大会 (概要・運動方針)」
自民党から衛藤晟一、山谷えり子、有村治子の各参院議員が参加した。
すくなくない自民党議員が支持基盤の顔色をうかがって
選択的夫婦別姓に反対するというのも、よく言われることだと思います。
なぜ通称使用はしても夫婦別姓制度に反対なのか。この「支持母体」は統一教会や神道政治連盟をはじめ、
あるベテラン国会議員は「支持母体が夫婦別姓に反対しており、
そう言わざるを得ない」という。
上述の日本会議もあるのでしょう。
つづいて朝日の記事では、日本は国連女子差別撤廃委員会から、
選択的夫婦別姓をすぐに導入するよう、勧告を受けていること、
1996年と2010年に法務省が民法改正法案を準備したこと、
そして反対派に安倍晋三首相もいたことに触れています。
最後に安倍首相の所信表明演説のことが出ています。
これは10月17日エントリですこし触れた
「日本から、世界を変えていく」などと言った演説のことだと思います。
安倍首相が所信表明演説で「(女性が輝く社会の実現に向け)
日本社会が本当に変わるのか。世界が注目しています」と述べた時。
参院の議席から「夫婦別姓はどうなっている」と声が飛んだ」
欧米の民主主義国では前世紀のうちに終わったお話である
選択的夫婦別姓さえも導入できないようでは、
「日本社会が本当に変わる」なんて、世界は思わないでしょう。
ところが
これまでのところ、安倍内閣が掲げた女性活躍の政策に、夫婦別姓制度はないのですよね。
安倍政権が本心では選択的夫婦別姓を認めたくないことは
あきらかでしょうから、強い圧力がかからないのをいいことに、
このままだまってやり過ごすと予想します。
謝辞:
10月5日エントリのコメント欄で朝日新聞の記事を
教えてくださった魚さま、ありがとうございます。
はっきり言いますが、朝日新聞の夫婦別姓関係の記事は当てになりません。
・朝日新聞「夫婦別姓、ドラえもんの誕生日まで引き延ばしたい!」
何となく、朝日新聞の夫婦別姓関係の記事を見ていると、
・自民党政権ではやって欲しくない。
・C案(旧姓続称制度等)をやって欲しくない、A案も出来ればやって欲しくない。
と訴えている様な気がします。
朝日新聞のやり方じゃあ、ドラえもんの誕生日まで成立しないのが目に見えます。
【記事の一例】
・産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141008-00000608-san-pol
>松島みどり法相は「世論調査の結果などを見ても国民の意見が大きく分かれている。法務省としては現在、民法改正による選択的夫婦別姓制度の導入はできないと考えている」との見解を示した。
・朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/DA3S11393103.html
>民法を所管する松島みどり法相は「法務省は現在、選択的夫婦別姓制度の導入はできないと考えている」
朝日新聞の記事は「世論調査での結果」が欠けています。
法務省C案を含めれば約60%が肯定しており、9月5日の会見より法務省C案の早期成立を目指しているのが分かります。
・松島みどり法務大臣記者会見(2014年09月05日)
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00566.html
↑のコメントを含め、厳しいコメントを載せるのは、早期の法制化を実現するためです。
>何となく、朝日新聞の夫婦別姓関係の記事を見ていると、
あなたがそう思うだけですよ。
>↑のコメントを含め、厳しいコメントを載せるのは、
「厳しいコメント」ではなく「意味不明なコメント」だと思います。
以上。
已むを得ない処置です。
意味不明な方へのご対処お疲れ様です〜(笑)
相手の反応が思い通りでないと反対派認定ですか。
相手してほしいなら、わけのわかったコメントをなさることですね。
「2ちゃんねる」で、おなじことが書いてありましたよ。
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/mass/1412816066/
自分で書いたのなら、「2ちゃんねる」でやっていることを
こちらに持ち込まないでくれ、ですよ。
自分で書いたのではなく、ここにコピー&ペーストしたのなら、
「2ちゃんねる」なんか真に受けるな、ですよ。
どうやらいらした方はとてつもなく病的な方なようですね。
いやはやほんとお疲れ様です。
その人、また来るかもしれないです。
これまでにも何度か来たことがあって、
そのたびに歓迎しない態度をわたしはしめすのですが、
ほとぼりが冷めるとまた来るのですよね。
毎日新聞 2014年10月31日
「特集ワイド:続報真相 座談会 「女性活躍」の違和感 なぜ?」
http://mainichi.jp/shimen/news/20141031dde012010002000c.html
(会員しか見れないようです)
>http://mainichi.jp/shimen/news/20141031dde012010002000c.html
>(会員しか見れないようです)
いつも情報ありがとうございます。
ここに貼ったリンクをたどると表示されないですね。
ここからリンクをたどると読めます。(なぜだ?)
http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/shimen/news/20141031dde012010002000c.html
さらりと出てきますね、日本会議。
対談記事で記者が書いた文章ではないけれど、
それでも「日本会議」のくだりをそのまま載せていて、
あえて避けなかったのはたしかですね。
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安倍首相や有村治子・女性活躍担当相は、選択的夫婦別姓に反対するなど、
復古的な家族観を持つ政治団体、日本会議のメンバーです。
有村さんは妊娠中絶にも反対。安倍政権の多くの閣僚が3年抱っこし放題、
内助の功で家庭を守るといった古い家庭のイメージを抱いている。
「女性活躍」と整合性がない。そこがうさん臭いんです。
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