ついにここまできたかという感じです。
「在特会より危険!? 安倍内閣を支配する極右団体・神社本庁の本質」
(はてなブックマーク)
実はこの内閣にはもっと強大で危険な極右団体がバックについている。
その団体とは神社本庁だ。安倍内閣の19閣僚中なんと16人が
神社本庁を母体とする政治団体「神道政治連盟国会議員懇談会」のメンバーであり、
そして、安倍晋三首相はその神政連国議懇の会長をつとめているのだ。
神道政治連盟は、選択的夫婦別姓にわたしが関心を持ち始めたころ、
強力な別姓反対組織として強く存在を意識したものですよ。
「神道政治連盟とは?」
2001年に「心の教育・女性フォーラム」という団体が、
夫婦別姓に反対するために、「夫婦別姓だと子どもがかわいそう」という
結論を出すための恣意的な調査をしたことがありました。
神道政治連盟もこの団体を後押ししています。
「そうそう、出典は明らかに・・・ん?」
「別の調査」
神道政治連盟のサイトの中で「心の教育・女性フォーラム」の
シンポジウムが紹介されていて、「神道政治連盟などでつくる
「心の教育・女性フォーラム」」と書いてあります。
「新しいページ1」
神道政治連盟の政治的主張全般はつぎのようです。
戦後改革の否定や歴史のねつ造、日本の「伝統文化」の尊重、
そして夫婦別姓反対に代表される、家族やジェンダーに関する
因習・反動的政策と、もろに右翼であることはあきらかです。
神社本庁の政治団体「神道政治連盟」のHPをのぞくと、
こんな主張や活動内容がでてくる。
自主憲法の制定、靖国神社での国家儀礼の確立、道徳・宗教教育の推進、
東京裁判と侵略戦争の否定、A級戦犯の擁護、
夫婦別姓反対、ジェンダーフリー反対、皇室と日本の文化伝統の尊重……。
すさまじいことに自民党議員のかなりの数が
神道政治連盟・国会議員懇談会に所属しているのですよね。
夫婦別姓問題の関連で神道政治連盟を調べるようになって、
かかる事実を知ったわたしは、びっくりして衝撃を受けたものです。
そうした中にあって、山谷えり子氏と有村治子氏は
かなり熱心な議員のほうではないかと想像します。
上述の「心の教育・女性フォーラム」のサイトを見ると、
山谷えり子、有村治子の名前が並んでいることがわかります。
リテラの記事には、山谷えり子、有村治子のふたりを、
「神社本庁がたてた候補者といっていいほど」と書いています。
ふたりとも選挙のときは、神道政治連盟の支援を
かなり受けているのだろうと思います。
http://lite-ra.com/2014/10/post-558_3.html
山谷えり子拉致問題担当相、有村治子女性活躍担当相という
ゴリゴリの保守思想で話題になった2人は、神社本庁がたてた候補者と
いっていいほど、同団体と密接な連携をしている。
神道政治連盟は一度だけマスコミで話題になったことがありました。
2000年の森喜朗首相(当時)による「神の国」発言ですよ。
http://lite-ra.com/2014/10/post-558_3.html
2000年には森喜朗首相(当時)が「日本は天皇を中心としている神の国」
という「神の国」発言で物議をかもしたことがあったが、
この発言は神道政治連盟国議懇の設立三十周年記念祝賀会での挨拶だった。
基本的に日本のマスコミは、神道政治連盟のことは書かないのですよね。
話題にせざるをえないときも、「別姓に反対する団体」とか
「支持団体」とか名前を出さず匿名的にしています。
一般に日本のマスコミは、強力な宗教団体や右翼団体に対しては
および腰になる傾向があるのですよね。
なにか圧力をかけられることを恐れているのかもしれないです。
「神道政治連盟を報じないマスコミ」
神道政治連盟の主張でもっとも危険であり、驚くことなのは、
議会制民主主義を否定(!)していることです。
大日本帝国時代のように、天皇が政治をやればよく、
ほかの政治家は天皇の補佐をしていればいい、というものです。
神社本庁の機関紙「神社新報」を見ていると、
もっととんでもない主張がしばしば登場する。それは「祭政一致」だ。
祭政一致とは、神道の祭り主である天皇が親政も行ない、
国政上、政府はそれを輔弼する(進言する)役割にとどめるという、
大日本帝国憲法で明文化されていたものだが、
神社本庁はそれを復活すべきだというのである。
議会制民主主義を無責任なものとして、偉大なる指導者に
一任すればよいとした、ファシズムと同様の思想ですよ。
リテラの記事では「絶対君主制の復活」と書いています。
いまどきここまで退行した、時代錯誤もはななだしい
政治システムの復活を支持する人たちはどれだけいるのかと思います。
世界を見ても開発途上国でも、現代的な民主的な政治システムを
持っている国がほとんど全部だと思います。
在特会や統一教会ももろに右翼ですが、さすがの彼らも
議会制民主主義の否定までは主張していないです。
並みの右翼でさえ主張しないような極端で危険な思想を
神社本庁・神道政治連盟は標榜しているということです。
全国のまともな神職の皆様には、きちんと目を覚まして、こんな気違い団体とは手を切っていただきたいものです。でないと、単なるカルト団体だというしかありませんし。
もっと大手マスコミもこの問題を強気に警笛を鳴らすべきですよね。右翼団体の抗議行動とかが怖いのだろうとは思いますが。
>全国のまともな神職の皆様には、きちんと目を覚まして、
おそらく相当数の神社は、神社本庁の活動には
関わっていないのではないかと思います。
別姓夫婦の神前式を行なう神社もあるといいますしね。
やはり狂気じみた極右ぶりが嫌なのでしょう。
神社本庁の活動を推進しているのは、
少数の熱心な神社なのだろうと思います。
>大手マスコミもこの問題を強気に警笛を鳴らすべきですよね。
まったくですよね。
怖じけづいているのだろうと、わたしも思います。
とくに宗教団体だと組織力がありますし、
右翼だと暴力沙汰になるのが怖いでしょうけれど。