2014年11月04日

toujyouka016.jpg 男はなぜ女より強いか?

「男は女と弱いものを守るために強い」と信じている人がいますよ。
ときどきこういう人を見かけるように思います。
じつはこれには根拠などぜんぜんないことですよ。



 
>難破船の騎士道

男が女や弱いものを実際にはぜんぜん守らないよい例は、
「難破船の騎士道は幻想」という研究だと思います。

「難破船上の騎士道はあくまで「幻想」、スウェーデン研究」

船が遭難すると、男たちは女や子どもを押しのけてでも
自分がさきに助かろうとするのが実際なのですよね。
「男たちは自分は後回しにして、女や子どもをさきに救命ボートに乗せる」
と思われがちですが、これはまったくの虚構ということです。

女性が男性より優先的に助かった例外的な遭難事故は2件だけです。
有名なタイタニック号はこの2件のうちのひとつです。
これらはどちらも、男性が女性を押しのけたりせず、
女性がさきに救命ボートに乗れるよう、船員が誘導したのでした。

「難破船の騎士道は幻想」がしめすことは、
男が自発的に女を守ることはないこと、そして女性を優先的に助けるには、
外から圧力をかける必要がある、ということになるでしょう。


ちなみにこのお話はそれだけではなかったのです。
女性がさきに助かるよう船員が誘導することが気に入らなくて、
「男性差別だ!」と息巻く「弱者男性」が出てきたのですよ。

「難破船上の騎士道は幻想(2)」

この弱者男性は「男が力づくで女を押しのけて
さきに助かろうとするのが公平なことだ」と思っているのでしょう。
こういう男は、男が女や弱いものを守らなくて当然どころか、
守ったら男性差別だと考えてさえいるのですね。


>支援物資

災害や戦争などで飢餓状態になった地方に、
食料や物資を支給する必要が出てきたとします。
このときかならず女性にわたすようにして、男性にはわたさないことが、
支援活動にかかわるかたたちの注意事項となっています。

「男はフェミである必要などまったくない」

食糧援助物資の配給に女性が参加すること
配給がいつ、どこで実施されるかと同様に、
与えられる権利のある食糧援助について女性たちに情報が届くこと
女性たちの名義で食糧受給の権利を受け、配給の受給者も彼女らが決めること

女性の手に委ねる食料(WFPのパンフレット・PDF書類) より

なぜかというと、男性に食料をわたすと、女性や子どもに
わたすはずのぶんまで、その男性が食べてしまうから(!)です。
男性に食料を渡しても、女性や子どもに行き渡らないから
子どもや女性の分まで男性が食べてしまうから、子どもや女性が飢える
実際、飢餓状態におちいると、ほとんどの場合において、
女性や子どものほうが餓死者が多くなることになります。


この支援物資の件も「難破船の騎士道」とそっくりですね。
放置すると男性が女性の食料まで食べることは、
難破船で男性が女性を押しのけて助かろうとすることに相当します。
支援物資を女性にわたすよう留意することは、難破船で船員が誘導して、
女性を優先的に救命ボートに乗せることに相当します。

さきのエントリでは
おお、どこからともなく「男性差別だ」という声が聞こえてきますにゃー
なんて、さき回りして書いています。
「難破船の騎士道」では、女性を優先的に助けるよう
船員が誘導するのは「男性差別だ」と、息巻いた人が本当にいましたね。


>男性性の本質

こうして見ると、「男は力押しで女を犠牲にしてでも、
自分が助かろうとする」のが、男の「力の使いかた」であり、
「父権」「男性性」「男らしさ」の正体になりそうです。
「男は女と弱いものを守るために強い」のではぜんぜんないわけです。
ほぼことごとく、特権を利用して食料を独り占めし、ガキや♀を飢えさせた
これこそが、父権、男性性、男らしさ、といったものの正体なのだにゃ。

電車で事故が起きたら、まわりの女性たちは自分を頼るのではないか、
などと空想にふける「弱者男性」が、だいぶ前にいました。
こんな空想は妄想であり、現実にはこうしないであろうことは、
これまでのお話から容易に予想されますね。

「弱者男性の思い過ごし」

本当に事故になったら、この「弱者男性」はまわりの女性たちを
押しのけてでも、自分がさきに助かろうとすると思われます。
乗務員が女性客を優先的に助けようとしたら、
「男性差別だ!」と息巻くことさえ考えられますね。


>男が女より力が強いのはなぜか?

進化生物学的には、男は女より力が強くなったのは、
配偶者を獲得するために有利だからと考えられます。

「女性はどうして男性よりも力が弱いのですか?」
「男性と女性とでは?」

ようするに、男性どうしで女性の取り合いになったとき、
腕力で勝ったほうが、その女性を得られるということですよ。
それでほかの男と殴り合って勝てるために、
人間の男は力を持つよう進化したと考えられるということです。

ようは結婚相手を得るという、自分の利益のためですよ。
「弱い女を守る」なんて他人のためではないわけです。
「男は女と弱いものを守るために強い」というのは、
生物学的な根拠はなく、後付けの理屈なのだと思います。
そしてそれはおそらく男性優位のイデオロギーを守るためと思います。


付記:

「男が女より強くなったのは、配偶者獲得のため」
ということをしめす記事は、ふたつともヤフーの知恵袋で、
これしか見つからなかったので、信憑性が心細いです。
でも回答をなさっているのは、両方ともritiarnoさまなので、
きっと信頼してだいじょうぶでしょう。

posted by たんぽぽ at 23:10 | Comment(10) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
ただ、男性(雄)配偶者を獲得するための同性間の競争に勝ち抜いて強くなる進化圧が働いたなら女性(雌)も強くなってもいいはずなんですよね。
現に雌の方が体格が大きくて強いという動物もいるわけなので。
そこで、哺乳類の基本デザインがたまたま雄の方が大きくなって固定したということなのかもしれないです。
Posted by 御光堂 at 2014年11月22日 15:25
このエントリにコメントありがとうございます。

メスに配偶者獲得のために強くなる進化圧が働かない
生物種が多いのは、「潜在的繁殖スピード」の差によります。
潜在的繁殖スピードとは、繁殖に必要な時間のことで、
妊娠や出産があることから、一般にメスのほうが長いです。

メスは繁殖しているあいだはあらたな配偶者が必要なく、
メスどうしで配偶者獲得のための競争をする必要がなくなります。
潜在的繁殖スピードが遅いと、配偶者獲得競争がゆるやかになるわけです。

オスは潜在的繁殖スピードが早いですし、繁殖中のメスは選べないです。
したがってすくないメスをめぐって、
オスどうしの配偶者獲得競争がそれだけ熾烈になります。
それゆえオスは配偶者獲得競争で勝ち抜くために、
メスより腕力が強くなったということです。
Posted by たんぽぽ at 2014年11月22日 21:12
それから導き出される「教訓」として、弱者男性が配偶者獲得を目指すには積極的に「女性化」するという方略が考えられますね。
つまり家事や育児を引き受けて「主夫化」し、女性が社会的に活躍するのを支えることをアピールするということですが、女性の方がそういう男性をよしとするかという問題もありますね。
Posted by 御光堂 at 2014年11月23日 11:03
またまたコメントありがとうございます。

>弱者男性が配偶者獲得を目指すには積極的に「女性化」する
>という方略が考えられますね。

なるほどね。
男が「潜在的繁殖スピード」を下げれば、
男どうしの配偶者獲得競争は、緩和されるということですね。
(肝心の「弱者男性」がそういうのをこころよしとするかですね。)

ただすべての男性がそれをやらないで、一部の男性が「女性化」すると、
「女性化」しなかった男性が有利になる、という問題が出て来るかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2014年11月24日 10:28
たんぽぽさん、私が書いた記事に対して高い評価をいただき、とても嬉しく思います。

私の場合、もっぱら生命科学への関心が高いためか、ヤフーではその分野への書き込みが多いです。

たんぽぽさんのコメントは私が書いた内容をきちんと理解されておられますね。

性別に関連するヤフー知恵袋での投稿をリンクしますので、もし関心をお持ちであればぜひ読んでみてください。

生物多様性と世代交代システム、有性生殖システムについて
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10139843075
ヒトと他の動物との違いについて
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11128781146
ヒトと昆虫の違いについて
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14134483084
先進国で単婚制となっている理由について
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11136879481
卑怯な行動をとる生物について(繁殖にかかわる場面では男性の方が卑怯な行動に出やすい)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12128299607

なお、男女の潜在的繁殖スピードの違いの縮小傾向は人類史の流れに合致しており、男女の性役割の解消と先進国の成熟社会は相性が良いとは言えるでしょう。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1275372442

WFPが男性よりも女性や子供へ優先的に食料を配布するのは、限られた食料でいかに多くの人と助けられるのかという観点では妥当な行動であり、これが差別であれば企業や家庭で投資(費用)対利益(効果)の観点で男性(息子)の方に多く教育投資するのも、置かれた社会背景から見て妥当な行動だとしても差別にあたりますね。

「難破船の騎士道」についても、よほど強固な信念、信条、宗教観の裏付けがないと実現されないことがよくわかります。
Posted by ritiarno at 2015年02月24日 21:35
ritiarnoさま、こちらにもコメントありがとうございます。

前のエントリまでご覧いただき、うれしく思います。
(気がついてもらえないかと、ちょっと思っていたです。)

>私が書いた記事に対して高い評価をいただき、とても嬉しく思います

いえいえ。
くわしく書いてあるので、しっかり参考にさせていただきました。
男が女より力が強いのは、男同士で女を取り合いするためだ、
ということは聞きかじってはいたのですが、確認を取りたかったのですよね。

>もっぱら生命科学への関心が高いためか、ヤフーではその分野への書き込みが多いです。

そうだったのですね。
長谷川眞理子氏とかにもくわしいのかしら?

ジェンダー分野では生物学からみで、「とんでも」を吐く人もいるので、
生命科学の知識もおおいに役立つことがありますね。

「同性結婚と生物の目的?」
http://taraxacum.seesaa.net/article/382123597.html
「性別役割分担は合理的?(3)」
http://taraxacum.seesaa.net/article/387737193.html


>たんぽぽさんのコメントは私が書いた内容をきちんと理解されておられますね

ありがとうございます。

上述の男性の「女性化」は、すべての男性がやるよう
社会全体で取り決めをしておく必要がありますね。
そうでないと「抜け駆け」して自分だけ
強くなろうとした男性が有利になります。

「抜け駆け」が有利だから、自然状態では男は力の強いほうが
配偶者獲得が有利であり、男は力を持つようになったのでしょうけれど。


>「難破船の騎士道」についても、よほど強固な信念、信条、宗教観の裏付けがないと

危機下で追いつめられて、自分の命が危ない状況ですからね。
自分を犠牲にしてでも他者を助けるというのは、
相当に強い信念でもないかぎりありえないのだと思います。

「弱者男性」なんて、自分より弱いと思っている女に
ねちねちねちねち絡むやからですから、なおさらでしょうね。
Posted by たんぽぽ at 2015年02月27日 21:57
>性別に関連するヤフー知恵袋での投稿をリンクしますので、
>もし関心をお持ちであればぜひ読んでみてください

いっぱい書いていらっしゃりますね。
内容も充実していますし、ご自分でブログかタンブラーを作って
そこに書いたほうがいいかもしれないです。
ヤフーの知恵袋に置いておくのは、いささかもったいないです。


>先進国で単婚制となっている理由について
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11136879481

一夫多妻が導入されないのは経済的事情、
とくに子どもの養育に負担がかかるから、というのは言われますね。
イスラム教国でも、男性にそれだけの経済力がないので
一夫一婦制という国が多いですからね。

子どもに高度な教育を受けさせることが前提の先進国では
なおさら一夫多妻なんて無理ですね。
とくに日本では、妻が専業主婦というだけで、
ほとんどの男性にとって経済的に負担するのが無理ですね。
また現状でも子どもの養育費の負担が大きすぎて、
子どもを持たない人たちが増えているくらいです。

一夫多妻が成り立つ社会は、子どもの教育に負担がかからない
というだけでなく、格差が極端に大きいこともあると思います。
前近代的な超格差社会なら、一部の超裕福な男性であれば
何人もの女性と結婚しても暮らしていけるでしょう。
そのかたわらで結婚できない貧困男性がたくさんいるわけですが。

こういう社会では、貧乏な男の唯一の妻となるより、
裕福な男の二番目、三番目の妻となったほうが、
経済的にも余裕があって暮らしていけるだろうと思います。


一夫一婦制が導入されるのは、権利保護の観点もあると思います。
恋愛感情が尊重されて、浮気することが
パートナーの「権利を侵害する」ことになるということですね。

男性視点ですが、特定の「もてる」男性に
たくさんの女性が集まるのではなく、
すべての男性ができるだけ公平にパートナーを
見つけられるようにする、というのもあるでしょう。

一夫一婦制は結婚が経済的事情を離れて、
恋愛感情だけでなされるようになると、顕著になると思います。


>男女の潜在的繁殖スピードの違いの縮小傾向は人類史の流れに合致しており、
>男女の性役割の解消と先進国の成熟社会は相性が良いとは言えるでしょう。
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1275372442

|人類は哺乳類の中では性的二形の度合いはむしろ小さな部類に入り、
|猿人→原人→新人(現生人類)と進化史上だんだんと
|小さくなってきたことが分かっています

体型以外の性的二形が小さいとなると、
「性別役割分担は哺乳動物の一員として自然」ということは、
いよいよもってなくなるし、女性の管理職の割合とか
理系の進学率といった「能力差」も、社会によって作られた
ジェンダーということをしめすことになりますね。
Posted by たんぽぽ at 2015年02月27日 22:03
たんぽぽさん、丁寧なレスありがとうございます。

生態研究の第一人者として活躍されている長谷川真理子教授の書籍はいくつか持っていますね。

ヤフーへの投稿についても高く評価していただき、嬉しく思います。ヤフーブログはいちおう持っていてこのHNで検索すると出てくるのですが、もう5年も放置しています…。ブログ関係には疎くなってきていますが、新しく立ち上げる方がいいのかな…。

記事「同性結婚と生物の目的?」「性別役割分担は合理的?(3)」についても拝見しました。

ここでのキーワードは「多様性」ということになりますね。

性別役割分担に生物学的基盤があると言えそうなのは妊娠・出産、授乳くらいでしょう。その他の役割、例えば育児、家事などについてはこれらと親和性がある(女性の方が従事する割合が高い)と言える程度で、文化的差異、個人差、その時々の状況次第で男性が担っても良いわけですから、これを無視して一律に女性が行うべきとするのは「文化」「個性」「状況」の多様性を無視した全体画一主義の考え方になります。

生物学の分野では育児を担うのは妊娠・出産のある雌が行う場合が多く、俯瞰的にみるとこれらの役割に親和性が認められるはいえ、雄が行うタイプの種が少なからずいて、そのあり方は多様ですし、文化人類学や社会学の観点でも、もっぱら男性が行う民族(文化人類学者マーガレット・ミードによるニューギニアのチャンブリ族の研究では、男女の性格や役割が我々の社会とは逆転していたといいます。近年ではこの研究内容が間違いとされているものの、そうした文化が存在しうることは否定できないと考えます)や世帯があっても良いと思います。

前世紀には生物に優劣が定義できるとする優生学が流行り、断種法や民族浄化などの理由に使われましたし、文化(文明)にも優劣があるとする考え方が植民地支配を正当化する理由として使われましたが、近年になってこのような全体画一主義の価値観は衰退してゆき、多様性の意義が徐々に広く理解されるようになってきたと思います。

生物多様性の意義についてはヤフーで書いたことがあります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10139843075

生物のみならず、文化についても、個人の価値観についても多様性は重要だと思います。フルディの提唱する「協同育児システム」は生物学的なシステムではなく、文化によって生み出された社会システムですから、文化が違えばそのあり方も異なって当然となるわけですね。

ちなみに、私は日本といった特定の文化に対しては男女同権が望ましいと考えると同時に、地球上に存在する文化全体については、その中に男尊女卑社会や女尊男卑社会があっても良いという考えでいます。多様性を重視する考えで、一般には理解されにくい考えだとは思いますが…。

なお、女性の管理職の割合や理系の進学率は日本と欧米で大差がありますね。また、タイの最難関大学であるチュラロンコン大学は4:6の比で女性が多いです。この違いは生物学的な違いではなく文化の違いが顕れたものですね。

タイ留学生のブログ
http://d.hatena.ne.jp/zipangulimited/20110115/1295041406

日本は女性の能力を活用できていないわけで、この点での欧米との違いは人口オーナス期における彼の国々の成長と日本の低迷との差になって顕れていますし、この状況が変わらなければ日本の低迷は今後も続くと思います。
Posted by ritiarno at 2015年03月02日 07:21
またまたコメントありがとうございます。

>生態研究の第一人者として活躍されている
>長谷川真理子教授の書籍はいくつか持っていますね

生命科学からのジェンダー問題へのアプローチには、
役に立つことが多いと思います。

>ヤフーへの投稿についても高く評価していただき、嬉しく思います

いくつかについて、このコメント欄で言及してみました。
ほかの投稿もくわしく書いてあって、とても参考になると思います。


>ヤフーブログはいちおう持っていてこのHNで検索すると出てくるのですが、
>もう5年も放置しています…。ブログ関係には疎くなってきていますが、
>新しく立ち上げる方がいいのかな…。

むかしのブログはあったのですね。
休止しているブログを復活させるのも一案ですが、
この際ですから新しく始めるのもいいかもしれないです。

きょうびはタンブラーをブログのようにして使う方法もあります。
コメント欄がないので、インタラクティブなやりとりはできないですが。


>記事「同性結婚と生物の目的?」「性別役割分担は合理的?(3)」に
>ついても拝見しました

わたしのつたないエントリをご覧くださり、ありがとうございます。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月03日 22:28
>ここでのキーワードは「多様性」ということになりますね

>生物多様性の意義についてはヤフーで書いたことがあります。
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10139843075

生物多様性の意義は、ご指摘のように絶滅に対する耐性ですね。
多様性が高いほうが環境が変化したときに、
だれかが生き延びる可能性が高くなる。

同様のことは文化にも当てはまりそうですね。
やはり多様性が高いほうが社会状況の変化に対する耐性はあるでしょう。
高度経済成長期からバブル時代までの日本社会は、
画一性が重視され多様性にとぼしい社会だったと思います。

画一的な社会は特定の社会状況が続く限り有利ですが、
社会が変化するとその変化に追随できず、衰退していきますね。
いまの日本社会は、まさに55年体制時代に最適化されすぎて、
冷戦とバブル崩壊後の時代の変化に
ついていけなくなっている状態ですね。


>近年になってこのような全体画一主義の価値観は衰退してゆき、
>多様性の意義が徐々に広く理解されるようになってきたと思います

多様性がクローズアップされ評価されるようになったのは、
1990年代に入ってからだろうと思います。
冷戦の崩壊によって、世界が変わったことがあると思います。


>生物学の分野では育児を担うのは妊娠・出産のある雌が行う場合が多く、
>俯瞰的にみるとこれらの役割に親和性が認められるはいえ、
>雄が行うタイプの種が少なからずいて、そのあり方は多様ですし、

簡単に言うと子育ての手間によりますよね。
手間のかからない動物は、通常メス親だけで育てるけれど、
手間のかかる動物は、オス親とメス親の両方で育てますね。
両親で育てるのは、鳥やイヌ科の動物に多いです。

人間は脳が発達しているので難産だし、
産まれてから成人するまでに年数がかかるしで、
子育てにとても手間のかかる動物ですね。
なので女親だけでなく、男親の協力はもちろん、
きょうだいが手伝ったり、おばあさんがいたり、
近所の親どうしで助け合ったりしていますね。


>タイ留学生のブログ
>http://d.hatena.ne.jp/zipangulimited/20110115/1295041406

ご紹介ありがとうございます。
意外な国で意外と女性比率が高いことがありますよね。
(なぜ意外なのかというと、調べる人があまりいないので
資料がないというだけなんだろうけど。)

こんなのもあります。
科学に対する興味のジェンダー差なのですが、
アメリカ合衆国は理科のどの分野もジェンダー差がないのですよね。
これはちょっとびっくりしました。
ジェンダー差が出ないよう、教育的配慮が行き届いているのでしょう。
http://bit.ly/1Neb19D
Posted by たんぽぽ at 2015年03月04日 21:30
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