11月7日エントリでご紹介の、『東洋経済』の夫婦別姓の記事の続き。
「離婚して「おめでとう」と言われる変な制度
「夫婦別姓制度」が必要なワケ」
(はてなブックマーク)
>国民一般の選択的夫婦別姓問題に対する理解
いまだに理解していないかたはすくなくないと、わたしも思いますよ。
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有権者がこの争点の意味を本当に理解しているのかも、疑わしいと感じます。
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民法改正したら全員が夫婦別姓でなければならないと
信じているかたも、きっとまだまだいるのでしょう。
問題は他人が夫婦別姓を選択することを認められるかどうかなのに、
自分が夫婦別姓にしたいかどうかに、問題を転化させて
考えてしまうかたも結構いるだろうと思います。
「問題は共存か非共存か」
毎日新聞の世論調査では、選択的夫婦別姓に
反対しているかたが4割もいたのでした。
これらの人たちの一部は問題を適切に理解しておらず、
誤解を解けば賛成する可能性もあるとは思います。
「毎日・夫婦別姓の世論調査」
それでもこうした人たちに、自分が誤解していたと気づくよう
労力を使う意義は、いまさらどれくらいあるのかとも、わたしは思います。
この期におよんで、そのような「情報弱者」のために
なにかすることに、わたしは生産性を感じなくなっているのですよね。
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同姓制度が実質的にもたらす性差別について、
男性の側が無頓着でありすぎるとしか思えないのです。
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女性でも実際に結婚改姓するまで、不便や苦痛に気づかなかった、
というかたは結構いらっしゃりますからね。
結婚改姓の危機がまずない男性は、なおさら無頓着だろうと思います。
それゆえとくに男性は「自分の名字が変わる可能性」を
念頭に置くのがむずかしいのではないかと思います。
いくら想像しても、「他人ごと」になってしまいがちだからです。
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今日は男性の(もちろん女性もですが)みなさんにも、
「自分の姓が変わるかもしれない」ということを頭に置きつつ、
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男性の中には、自分の妻やこれから結婚する女性が、
自分の名字に改姓しないのは嫌、という人もいるのですよね。
そういう男性は「無頓着」どころか、
積極的に選択的夫婦別姓に反対しようとするでしょうね。
「同姓派男性の自分の問題」
「同姓派男性の自分の問題(2)」
そんな彼らも「自分の妻が自分の名字に改姓しないのは嫌」
というのが、自己中心的で差別的というのは
わかっているみたいなのですよね。
それで正直にこの理由は出さず、できるかぎりべつの理由を持って来て、
選択的夫婦別姓反対を正当化しようとするのですね。
彼らは「いかにして自分の結婚相手に改姓させるか」で
あたまがいっぱいだろうと思います。
それゆえ「現行民法で問題ない理由」や
「改姓しても問題ない理由」を探そうとして、
なおさら「自分が改姓しない可能性」を考えないと思います。
改姓しても問題ない理由を探すほど、「それならあなたが
改姓すればいい」と言われて、自分に跳ね返ってくると言えます。
でも内心では「男の自分が改姓する可能性なんてほとんどない」と、
高をくくっているのではないかと思います。
それゆえ男性が
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結婚でこの姓を失うのは、アイデンティティを奪われる
耐えがたいことに思えたので、逆に相手に自分の姓を
要求することは決してできないと思いました。
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と考えて、選択的夫婦別姓についてこれくらいまとまった記事を書くのは、
かなり考えてくださっていることになりそうです。
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結婚でこの姓を失うのは、アイデンティティを奪われる
耐えがたいことに思えたので、逆に相手に自分の姓を
要求することは決してできないと思いました。
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>あまりにも当たり前の意見であって、そうでない発想をするような
>自分勝手な人(=他人と共存できない人)は、
じつはかなりの人が、結婚改姓を強いるのは
自己中心的で差別的というのは、感じているのではないかと思います。
それで「自分の妻が自分の名字に改姓しないのは嫌」なんて
はっきり言う人はめったにいなくて、
たいていはの反対派(非共存派)はべつの理由を考えて、
選択的夫婦別姓に反対しようとするのだろうと思います。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014111502000169.html
「反対派」の意見、って、ステレオタイプで本当に意味不明。まさにカルト、ですね。
>http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014111502000169.html
ご紹介ありがとうございます。
夫婦別姓の記事は、もう打ち止めかと思っていたけれど、
書いてくれるところがまだありましたね。
安倍政権の女性閣僚が反対派ということに触れていますね。
それはしっかり押さえておきたいところだと思います。
世論調査のことも書いてありますね。
でも内閣府の世論調査で賛成が反対を大きく上回ったら、
きゅうに無視した経緯もあるのですよね。