2014年12月04日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓・政党アンケート

12月14日の衆院選にともない、mネット(民法改正情報ネットワーク)が、
民法改正、選択的夫婦別姓について、政党を対象にした
アンケートを行なっています。

「2014衆議院議員総選挙政党アンケート」

mネットのサイトでは今年の夏に行なった議員アンケートも
合わせて公表しています。
こちらもご覧になるといいでしょう。

「2014年選択夫婦別姓議員アンケート」

 
ここでは政党対象のアンケートを見ていきたいと思います。
設問はふたつあって、
Q1. 公約に選択的夫婦別姓を掲げていますか
Q2. 民法の中で改正すべきと考える事柄、
男女共同参画などについての有権者へのメッセージ
です。

2014年衆議院議員総選挙 民法改正に関する政党アンケート
2014年衆議院議員総選挙 民法改正に関する政党アンケート (2/2)


Q1.に対する民主党の回答は「掲げていない」ですね。
11月30日エントリで、民主党は選択的夫婦別姓、民法改正は
どうしたのだろうと最後に触れたのですが、やはりなくなっていました。
選択的夫婦別姓なんて公約に掲げても守れないと思ったのでしょうか。
それともこの問題はたいして重要でないと思われたのでしょうか。

自民、公明、次世代、生活も公約に掲げていないです。
公明党も選択的夫婦別姓はたいして重要でないと
思ったということでしょうか。
自民党と次世代の党は言わなくてもわかるので、
あえて掲げないほうがかえっていいかもしれないです。

生活の党は、おそらく反対ではないだろうと思います。
それでも選択的夫婦別姓をあまり重視していないことはたしかそうです。
賛成として掲げているのは共産党と社民党です。
この2党ははっきり賛成と書くだろうと思ったです。

けしからんのは維新の党ですよ。反対として掲げているのですよね。
自民や次世代よりは正直で結構とは言えるかもしれないです。
民法改正、選択的夫婦別姓がとくに重要というかたにとって、
民主が候補者を立てず、維新が候補者を立てている選挙区では、
投票するところがなくなりそうです。


Q2.に対する民主党の回答は短いです。もっと書いてほしいところです。
こういうところで、どれだけ具体的に回答するかで、
その政党のこの問題に対する熱心さが現れるからです。

記述が長いのは、公明、共産、社民、生活です。
このうち公明、共産、社民は設問の主旨に即した回答をしています。
民法改正や男女共同参画分野における、
これらの党の蓄積を反映していると言えるでしょう。

生活の党は非正規雇用や賃金格差に特化して回答しています。
それらはもちろん重要ですが、できたら民法改正や
男女共同参画全般について書いてほしかったと思います。

次世代の党は「子育て主婦軽視につながる男女共同参画施策をやめます」
なんてわけのわからないことを書いています。
ちょっと変えていますが、これとほぼおなじ文面です。
やはりこの問題に関しては「あっちの世界」ですね。


ある意味いちばんすごいのは自民党ですね。
「債券関係」なんて書いていて、ななめ上を行っています。
それもたしかに民法ですが、このアンケートの主旨としては、
夫婦別姓や家族法に関係することを訊いたのだと思いますよ。

民法改正や男女共同参画に関してコメントすることは、
自民党にはないということのようです。
安倍政権は「女性活用」としきりに言っているのですし、
それに関することを書けばよさそうとも思います。
やはり安倍政権の「女性活用」は、お国のため経済のためであって、
女性個人のためではないということかもしれないです。

民法改正については、彼らが信奉する「家族のカチ」
きわめて抵触するところですし、改造内閣の目玉女性閣僚
女性の権利に反対してきた女性を集めるくらいですし、
夫婦別姓の質疑を受けてもはっきり自分の意見を言わないですから、
回答を期待するだけ無理ということかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 21:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
維新内に選択別姓賛成の議員が何人かいるけど、今回の選挙では党内政争で自分の地盤とは別のところに飛ばされたりしているようですね。たぶん執行部に近いところに理解のない気違い議員が多いのだろうと思います。

とはいえ、けしからんので、とりあえず、執行部に文句言って公約取り消すようにかけあってください、とそれらの議員に頑張れ&文句メールを送ったりするのもありかな。じゃないと1票いれることはありませんよと。

それはともかく、次世代、って名前、「旧世代の党」の間違いではないかと小一時間。。。(笑)
Posted by 魚 at 2014年12月05日 09:23
このエントリにコメントありがとうございます。

>たぶん執行部に近いところに理解のない気違い議員が多いのだろうと思います。

次世代の党と分離して、右翼議員はそれなりに減ったかと
思ったけれど、そうでもなかったですね。
親分が「慰安婦は必要だった」と言うくらいですし、
反ジェンダー平等と親和性がよい議員が
あいかわらず党内で主流なのかもしれないですね。

>とりあえず、執行部に文句言って公約取り消すようにかけあってください、
>とそれらの議員に頑張れ&文句メールを送ったりするのもありかな

夫婦別姓が争点になることをアピールする上でも、
それは効果的かもしれないですね。
あまり多くは期待できないかもしれないけれど。


>次世代、って名前、「旧世代の党」の間違いではないか

議員は高齢の人が多いし、政策は因習・反動的だし、
ここまで名前が実態を表わさないのもすごいと思います。
これがイシハラ慎太郎のネーミングセンスなのでしょうか。
Posted by たんぽぽ at 2014年12月05日 21:22
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