今回の衆院選における女性当選者の数と割合を見ていきたいと思います。
メディアではほとんど話題にならないのですが、
わたしのブログとしては、とても関心のあるお話です。
「衆院選当選者、数字で見ると… 女性増、共産と公明躍進」
「数字で見る衆院選当選者 女性45人 最多得票16.8万 最年長78歳 最年少28歳」(全文)
女性当選者は人数は45人で、割合は9.5%です。
前回2012年のときは38人で7.9%ですから、すこし増えたわけです。
過去最高だった2009年の54人(11.3%)には及ばなかったですが、
2005年の43人(9.0%)よりは多く、選挙制度が現在の
小選挙区になってからは2番目に多いです。
政党別の内訳を見ると、自民党はふたり増えて25人(9%)、
民主党は6人増えて9人(12%)、共産党は5人増えて6人(25%)です。
民主党と共産党がかなり健闘したことになります。
とくに民主党は前回2012年のときは、わずか3人でした。
それを考えると9人に増やしたのは、がんばったと思います。
朝日の記事を見ると、「現在の小選挙区制が始まった
1996年からはほぼ倍増」などと書いてあります。
倍増と言ったところで、過去最高ではないですし、
10%を超えないというのは、国際的には低い水準ですよ。
はっきりいって、まだまだぜんぜんと言わざるをえないです。
そもそもなんで1996年と比較するのかと思います。
列国議会同盟(IPU)の女性議員の割合の表を見ると、
日本は現在8.1%で129位です。
今回の選挙で更新されても124位と、5ランクしか上がらないですね。
問題なく下位であることは相変わらずです。
「Women in national parliaments」
付記:
過去の女性議員の数と割合の推移。