またまたあるのでご紹介します。
これについてはさんざん議論されていることですが、
いちおう「ちょっと変わった見かた」になるのかな?と思います。
「良妻賢母が好きな国はなぜ出生率が低いか」
(はてなブックマーク)
記事では出生率低下に相関する要素を3つ挙げています。
ひとつは女性の労働力率で、これが低い国は少子化が進行します。
ひとつは「女性が活躍する国ほど少子化ではない」という相関です。
逆に言うと女性が活躍できない国、働けない国ほど少子化が進んでいる。
ふたつ目は男性の家事育児時間で、これがすくない国ほど少子化です。
2つ目は「男性の家事・育児時間」です。
「男性の家事育児時間が少ない国ほど少子化」で、
これも日本は最低ラインのところにあります。
日本の6歳未満の子どもがいる男性の家事・育児時間はわずか。
これもくっきりと連動しています。
これらはどちらもいままでによく言われていることだと思います。
ここでは3つ目の要素について見ていきたいと思います。
それは記事のタイトルにもあるように、「良妻賢母嗜好度」です。
http://president.jp/articles/-/14189?page=3
「良妻賢母が好きでない国の方が出生率が高い」というものです。
少子化の国は「日本、イタリア、ドイツ、韓国」など
「伝統的家族観」が強いところ。当然良妻賢母が良しとされます。
イタリアなんか「マンマ」の国ですし。
ようは因習・反動的な家族観で、日本では高度経済成長期に定着した、
「家族のカチ」と呼ばれている一種の家族信仰のことです。
この家族信仰が女性に期待するものが「良妻賢母」ということです。
因習・反動的な家族観が出生率の回復を妨げていることも
くりかえしお話していることですが、その家族観が
女性に向けられる部分をとくにクローズアップしたのは、
ちょっと変わった見かたかもしれないです。
「イタリアなんか「マンマ」の国ですし」とありますが、
「良妻賢母」嗜好は、男性のマザコン願望とも関係があるのでしょう。
どうも男は「よき妻」と「よき母」を女性に求めたがるようですね。
人はというかより正確には男性は、もしくは「男社会」はでしょうが、
「やさしく慈愛に満ちた母」に弱いと思います。
信仰のようになっていて、批判を許さない雰囲気も
あるのではないかと、わたしは思ったりします。
さらにこれが母性愛とか母性本能というかたちになると、
かかる思い入れがさらに強化されると思います。
これは生物学的基盤があると、誤解されることもあるのでしょう。
(たまたまここで話題になっています。)
男性に安定した雇用と収入が得られないので、
女性にも働いてもらおうと言いながら、同時に「良妻賢母」を期待すると、
当然女性に対して無理が出てくることになります。
仕事と家庭の負担の両方が、女性にのしかかるからにほかならないです。
「良妻賢母」嗜好が女性の仕事と家庭の両立を困難にし、
子どもを産みを育てにくい環境を作るということです。
若い女性に専業主婦願望があると言われ続けています。
これは「結婚したら共稼ぎにしたい」と言いつつ、
「家事は妻任せ」という男性が多いので、
そんなたくさんの負担を抱え切れないということがあります。
実際に婚姻率が上がっているわけではないようですし、
「若い女性の専業主婦願望」というのは、
結婚して共稼ぎでも「よき妻」「よき母」であれという、
男性諸氏の「良妻賢母」嗜好に対する抗議とも考えられそうです。
安倍政権の「女性活用」も、選択的夫婦別姓に消極的など、
因習・反動的な家族観は維持しようという傾向が強いです。
なので「男社会」の「良妻賢母」嗜好を維持しつつ、
女性にお金だけ稼いでほしいという、「労働力のつまみ食い」を
考えているのではないかと、思われることになるわけです。
日本の女性は良妻賢母が求められているそうですが、では、日本などそれらの国の男性には何が求められているんでしょう。
またそれは女性が求めている結果でしょうか、それとも勝手な思い込みや社会の決めつけでしょうか。
まあ、そんなことより最後くらいは楽しくいきましょう。
年の終わりと年明けに乾杯!
たんぽぽさん、こちらにお越しの方々、
来年、よいお年を^^v
あなたのコメントは、田中さまがおいとますると言ったあとなので、
ちょっと遅かったのかもしれないですね。
田中さまが立ち去る前にあなたがコメントをしていたら、
議論してくださったかもしれないですね。