2015年01月16日

toujyouka016.jpg 民主党の現状・識者に聞く(2)

1月15日エントリの続き。
民主党の現状の問題点についてのインタビュー記事です。

「民主党に欠けているものは、代表選の議論は 識者に聞く」
(はてなブックマーク)
「民主党の現状 識者に聞く 地味に汗をかく人少ない 
代表選 方向示す一歩に」


 
つぎのことを3つ目の問題点として挙げています。
選挙を戦ううえで、自分たちの新たな支持層を作る作業が大切だ。
民主党は他の野党と比べても、新たな支持層を開拓することに鈍感だ。

具体例として
市民社会の中には安倍政権の女性政策に反発する
「怒れる大女子会」のような動きも出てきているが、
ごく一部の議員しかそこへ飛び込んで聞くことをしない。

女性が働きつつ子供を産み、育てられる社会づくりに
必要な制度や負担は何か。議論すべき課題が山積みしている。
ということを挙げています。


補助ブログの8月17日エントリで、民主党は家族やジェンダー政策で、
安倍政権の対案をしめすのも一案ではないかということを、
わたしはお話したことがあったのでした。
そのとき民主党は家族やジェンダー政策に
あまり熱心ではないのではないかという予想を
わたしはしたのですが、どうやら当たりだったようです。

「女性手帳」やタスクフォースの会議内容をはじめ、
安倍政権の「女性活用」に不信や反発をしめすかたたちは
すくなくないのですから、そうした声を代弁する
政治勢力にニーズはあるはずです。

そして民主党は家族やジェンダーの問題に関しては、
一定の蓄積がありますから、自民党・安倍政権よりは
ずっとよい対案がしめせると思います。
せっかく安倍政権のほうから目玉政策にしてくれて、
場に絶好の札が出ている状態なのに、それを取りに行かないようなものです。
いったいなにをやっているのかと思います。


インタビューを受けた中野晃一氏は
シンクタンク「日本再建イニシアティブ」による民主党政権の検証で、
プロジェクト座長を務めた
とあります。

このシンクタンクは前にわたしが紹介した
『民主党政権 失敗の検証』という本を執筆したグループですよ。
民主党がこのプロジェクトのメンバーと
意見交換会を開いたときにも、中野晃一氏は参加しています。
よってこの記事内容は信用してよいと思いますよ。
聞くべき人物にインタビューをした記事だと思います。

民主党が取り込めていない新しい支持層の例として、
家族・ジェンダー政策にかかわるかたたちを挙げたのが、
わたしとしてはよかったと思います。
家族・ジェンダー政策という、通常の政治の話題の中では
隅に置かれやすいことに眼が行き届いているからです。


中野晃一氏は、日本の政治にも政権交代可能な
自民党のオルタナティブとなる政党が必要であるとして、
「3けたに満たない現在の民主党の勢力では、
自民党のオルタナティブになり得」ないとしてます。

そして現状は「新たな「1党優位体制」の状態だが、
日本の民主主義にとって良いはずがない。
チェックが働かない政権は必ず腐敗するからだ」と述べています。
さらに「維新の党については、私は自民党の
補完勢力としか見ていない」ともコメントしています。
同様のお考えのかたも多いのではないかと思います。

日本の民主主義のためにも民主党は必要であり、
またそうした役割を担えるのは民主党しかないということですよ。
それだけ民主党のことを考えて、いろいろと検証して
提言をしてくださっているかたなのだということです。

そしてこのように熱心に検証や提言をしてくれるかたがいるのは、
民主党にとっても幸せなことなのだと思います。
民主党にはこうした期待に応えてほしいと思います。

posted by たんぽぽ at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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