トマ・ピケティの『21世紀の資本』という、格差研究の大著が話題になっています。
ご覧になったかた、そして本の内容について記事を書いたかた、
さらに訳者じきじきの解説があるので、ご紹介したいと思います。
「ピケティ「21世紀の資本論」1pごとの要約〜はじめに」
「『21世紀の資本』がバカ売れするワケ」
「21世紀の資本 講演スライド - cruel.org」
「ピケティ『21世紀の資本』訳者解説 v.1.1」
(はてなブックマーク)
「ピケティ『21世紀の資本』を読む(1) [本]」
1月の末にピケティ氏は来日して、講演を行なっています。
そのときの内容についても、いくつか記事があります。
「ピケティ氏「21世紀の資本」著者は日本のメディアに何を語ったのか?【全文】」
(はてなブックマーク)
「熱弁ピケティ氏 in 東大 格差の世襲に危機感「若者優遇の税制に」」 (1/2)
「熱弁ピケティ氏 in 東大 格差の世襲に危機感「若者優遇の税制に」」 (2/2)
(はてなブックマーク)
ピケティ氏の格差研究の要点は、つぎのようになります。
簡単に言えばこのまま放置していると、
先進国では格差はどんどん広がっていくということです。
http://hbol.jp/16462
========
・「資本主義が発展すると、平等になっていく」通説は誤りだった!?
・『r>g』資本収益率は経済成長率を常に上回る!
・所得と富の不平等は今後もさらに拡大していく……
・格差拡大を防ぐにはグローバルな累進課税しかない!
========
いままでは先進国においては格差は自然と縮まっていくと
信じられたのですが、そんなことはまったくなかったことが、
ピケティ氏の格差研究によってわかったのでした。
格差問題は人口問題(少子化問題)と、事情が似ているように思います。
どちらも20世紀後半には先進国では解決したと思っていたのに、
21世紀の現在、まだ問題が残っていることがわかったからです。
21世紀前半の先進国のあいだで共通する課題は、
少子化問題と格差問題になるだろうと、わたしは見ています。
これらをどこまで熱心に対処するかが、21世紀後半の
各国の命運をわけるのではないかと、わたしは予想します。
つまり少子化問題と格差問題を克服した国は、
21世紀後半には繁栄するだろうし、そうでなければ、
先進国から脱落さえするだろうということです。