2015年03月08日

toujyouka016.jpg むかしはよくなかった

よくある「むかしはよかった」論です。
このかたの場合は、冷戦とバブルが崩壊する前の、
1980年代がよい時代だったとおっしゃっています。
そして1990年代以降の「失われた20年」で悲惨になったのだそうです。

「1980年代はよかった。小沢一郎がだめにした」

 


1980年代がしあわせな時代だなんて、わたしは思わないですよ。
『本当は怖いバブル時代』という本がありますし、
「金あまり」などと言って酔いしれる人もいた時代です。
いまから見れば、かなりのモラルハザードの時代だと思います。
かなりの数の現代人にとって、とても帰れるとはわたしは思えないです。

『会社本位主義は崩れるか』とか『豊かさとは何か』といった
当時のことを書いた本を、わたしもいくつか読んでいます。
こんなのを見ていると、バブルの時代がよかったなんて、
わたしにはとても思えないですよ。


「会社本位主義」とは、すべてを企業の利益中心に考える
戦後の日本で発達したシステムにして社会思想です。
株式の持ち合いによる安定株主工作を中心に、
企業系列や企業集団を形成することで徹底的に市場に障壁を作り、
その中で企業が利益をむさぼったのであり、バブル経済の中枢でした。

政治も官僚も企業の利益を中心に政策を立て、
法人に有利な税制が設けられました。
そのため富は会社に集中し、法人と個人の格差が大きくなりました。
福祉は企業の利益の陰でなおざりになり、
福利厚生や社宅の建設なども、企業で負担するようになりました。

企業は終身雇用と年功序列のもと、被雇用者の運命共同体とされました。
被雇用者は会社に奉仕する存在とされ、
ノルマ主義、サービス産業、単身赴任などによって
「会社人間」としての忠誠を要求され、過労死の問題を起こしました。


企業は絶対的かつ永遠のものとされ、
全体主義的で内部批判を許さない体質でした。
企業は被雇用者に対して軍国主義的・右翼的研修を行なって、
被雇用者を「会社人間」にするために膨大な労力を注ぎました。

会社本位時代にとくに崇拝されたのは大企業です。
おなじ課長なら中小企業より大企業勤務のほうが立派という具合に、
会社の規模と組織内の肩書きで、人間が評価されました。
大企業の経営者はとりわけ賛美され、
メディアは経営者を礼賛する記事を書き続けました。

現在もなお影響が残っている、日本の労働環境や企業文化の悪癖は、
多くが会社本位主義の産物であり、それはバブルの時代に
発達し浸透したものだったということです。
こうしたことがいまよりずっと大手をふるっていた時代の
どこが「しあわせ」で「よい国」なのかと、わたしは思いますよ。


バブル時代の象徴は「土地ころがし」だと思います。
土地が投機の対象となり、それによって1980年代の後半から、
土地の価格が異常なまでに高騰するようになります。
おかげで一般市民は、まともな家に住めない事態におちいったのでした。

「都道府県格差(5):土地バブルと家賃等」

図1 住宅用地価格の全国平均と東京都の平均価格の推移 (1平米当たり)(単位:千円)

「格差社会」というと、1990年代から注目されるようになり、
「失われた20年」がもたらした害悪のように思われていると思います。
ところが1980年代から格差は広がり出していました。
主たる要因は高齢化社会で、1990年代の格差拡大と同様です。
以下に所得格差の年次推移をしめしておきます。

「所得格差の拡大はあったのか」

図2 所得不平等度の推移

ジェンダー問題に関しては、言わずもがなだと思います。
1980年代の前半は、男女雇用均等法さえもなかった時代です。
制定前は「均等法亡国論」が経済界や役人たちのあいだで唱えられ、
その影響もあって、1986年に最初に制定されたときは、
だいぶ骨抜きになったのでした。

「男女雇用機会均等法」

1980年代は、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントや、
DV、ストーカーの概念も浸透していませんでした。
被害を受けてもそれを語ることばさえなく、
そもそも被害を受けたと認識することもできなかったのでした。

2015年の現在になっても、女性は非正規雇用に回されることが多いです。
それでも「女子社員の仕事は、コピー取りとお茶汲み」と言われたり、
「男子社員のお嫁さん要員」とはばかりなく言う人がいた
1980年代よりは、ずっとましというものです。


よりよき時代はつねに未来にあるということです。
「むかしはよかった」なんて、あまいノスタルジーだと思います。
記憶や歴史は美化され、都合のいいことだけ残りやすいということです。
ジェンダーに関して「きのうの世界」は無権利状態だったことを
意識しないでいいのは、「ポルフィ」も男性ということなのでしょう。

「それでも私はなるべく後に生まれる方を選ぶたった一つの理由」
(はてなブックマーク)

posted by たんぽぽ at 23:13 | Comment(19) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
>よりよき時代はつねに未来にあるということです

まさか原発が爆発するとは。
ホントに未来に期待していいんですかねぇ。

今年になってからというもの救急車のサイレンを聞かない日はありませんよ。
Posted by m13 at 2015年03月09日 19:47
m13さま

はじめてコメントなさるときは、
ごあいさつと簡単な自己紹介をお願いします。
(わたしのブログをご覧になるのは、はじめてではないですね?)

>まさか原発が爆発するとは

だからなんなのかな?(言いたいことがわからないんだけど。)

「よりよき時代はつねに未来にある」というのは、
未来は突発的な事故や災難は絶対に起きない、
という意味ではないですよ。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月10日 20:49
たんぽぽ様

>はじめてコメントなさるときは、
ごあいさつと簡単な自己紹介をお願いします。

どうもすいませんでした。あいさつなしというのはさすがに失礼でしたね。m13といいます。ジェンダー関連の検索でたどり着きました。

昔は確かにひどい事も多かったと思いますが、今よりも余裕があったと思います。
私は世の中どんどん悪くなっていると感じます。
そもそも日本では一般人に人権など存在しないということがはっきりしてきたとおもいます。

80年代から一般人を守る日本勢力が弱くなってきています。
オウムのサリン事件でそれは顕在化し、311で一般人にも明らかになりました。
安倍総理なんかは散々叩かれていますが、日本勢力の力が弱いため誰が総理になっても国民のための政治など出来ないのです。

そのため日本は国際社会に信頼されていません。
ロンドンオリンピックで日本の選手団が途中で退場させられましたが
あれは国際社会は今の日本を認めないというメッセージなのです。
仲間はずれにするということはこういう意味です。


【失われた20年の原因A 第一勧銀巨額小切手事件と川崎テイトク、そして水戸黄門の正体】 - 高度自給自足時代の夜明け 【先進国の未来像】
http://jfcoach.blog49.fc2.com/blog-entry-188.html
ですが、80から90年代に起きた多数の不祥事で、日本は信用を失いました。
それは、今でも続いています。
だから、失われた20年なのです
Posted by m13 at 2015年03月14日 19:40
それにしても、最近は救急車のサイレンを一日に何回も聞きます。
それも何日も連続で。今年に至っては毎日です。
これは明らかに異常です。311以前にはこんなことはありませんでした。
このまま病人や死者が増え続けると今の社会が維持できるのか疑問です。

未来に希望を持つのも大事ですが、このままだと日本は地獄になります。
国際社会は助けてくれません。
Posted by m13 at 2015年03月14日 20:01
m13さま、いらっしゃいませ。
ごあいさつありがとうございます。

>昔は確かにひどい事も多かったと思いますが、今よりも余裕があったと思います

いつの「むかし」と比べるのか、
「余裕」とはなにについてかにもよると思いますが、
高度経済成長期と比べるなら、いまのほうが「余裕」はあると思いますよ。
高度経済成長期は経済的理由による少年犯罪の多い時代でした。
それだけ国民全体が貧しく、「余裕」がなかったということです。

>日本では一般人に人権など存在しないということがはっきりしてきたとおもいます

日本社会が人権をあまり大切にしないのも、むかしからだと思いますよ。
「はっきりしてきた」のは、人権意識が高いかたが、
それだけ増えたということでしょう。
人権意識の高い人が多いのは、もちろんよいことですね。


>80年代から一般人を守る日本勢力が弱くなってきています

「一般人を守る」とは警察力のこと?
警察に関するどんなデータを見ればいいかしら?
検挙率が下がったことが心配ですか?
これは認知件数が増えたことが原因ですよ。
http://kmktwo.blog95.fc2.com/blog-entry-219.html

認知とは警察が被害届けを受理して、犯罪が起きたことを確認することです。
認知件数が増えるというのは、警察が積極的に被害届けを
受け取るようになったということですから、
それだけまじめに仕事しているということだと思います。

>オウムのサリン事件でそれは顕在化し、

1960-1970年代は、安田講堂事件とか浅間山荘事件とか、
よど号ハイジャック事件とか、オウムよりずっと
すごいことをする人たちがいましたよ。


>最近は救急車のサイレンを一日に何回も聞きます。
>それも何日も連続で。今年に至っては毎日です

救急車の出動件数は増加傾向にあるのはたしかですね。
これは高齢者が増えたことによるものと思います。
http://bit.ly/1GeaT4R

最近は2006年と2008年を除き、毎年増えています。
前年とくらべた増加率がいちばん大きいのは2010年です。
東日本大震災のあった2011年以降、きゅうに増え出したのではないですよ。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月17日 22:36
>【失われた20年の原因A 第一勧銀巨額小切手事件と川崎テイトク、
>そして水戸黄門の正体】 - 高度自給自足時代の夜明け 【先進国の未来像】
>http://jfcoach.blog49.fc2.com/blog-entry-188.html

あなたのブログかしら?
それともほかのかたのブログかな?

企業の不祥事史は、わたしはぜんぜん知らないので、
残念ながらコメントできないです。
表題にある第一勧銀のことも、まったく知らないです。

日本企業に対する国際的信頼でしたら、
エコノミックアニマルと言われた1970年代と、バブルの1980年代が、
いちばん風当たりが強かったと思います。


政治家の不祥事でしたら、ようは汚職のことでしょうが、
1990年代にできた政治資金規正法と政党助成金の導入で
いちおうの解決はしたと思います。

1980年代までは、「汚職が発覚しても政治生命を失うことなく
政治家を続けられる国」として、国際社会から不可解に
思われていたけれど、いまはそんなことはないですからね。
この点に関しては、いまの日本は国際社会から
ふつうに信頼されていると思います。


失われた20年というのは、経済的に停滞が続いているからですが、
それ以前はなぜ経済発展が続いたのかというと、
簡単に言えば、開発途上国的体質で邁進していれば、
経済成長できたからなのですよね。
http://taraxacum.seesaa.net/article/411322562.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/411361759.html

そう考えると、失われた20年以前はそれだけ国が遅れていた
というだけのことだと思います。
いまよりしあわせだったとは、わたしは思わないですね。
いまのほうが社会の成熟度は高いと思います。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月17日 22:39
バブル期と現在の日本にどちらが良いかについて、私は全体的にみれば少し良くなった程度で、国際比較の上では相対的に低下したのだと思います。

幸福度の男女差(推移と国際比較)
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2472.html
一人当たりの実質GDPの推移
http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp2.html
人間開発指数
http://www.jp.undp.org/content/dam/tokyo/docs/Publications/HDR/2014/Japan%20Fact_Japanese_Final.pdf
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1130.html
世界報道自由ランキング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%A2%83%E3%81%AA%E3%81%8D%E8%A8%98%E8%80%85%E5%9B%A3
PISA(OECD生徒の学習到達度調査)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/pisa/index.htm

バブル期まで遡れない統計もありますが、総合的指標では当時より良くなっているが、国際的順位は落としているものが多いですね。

一方で悪化しているとみられる統計もあります。

世帯別生活意識年次推移データ
http://www.nenshuu.net/sonota/contents/setai.php

↑の資料はバブル期までは遡っていませんが、「苦しい」と回答している世帯がどんどん増えてしまっています。平成11年(1999年)はアジア通貨危機や消費税増税による大不況から立ち直りかけの年であり、バブル期の方がマシな数値だったと思います。

ジェンダー問題は分配問題ですが、こちらは改善されているのかというと大いに疑問です。

日本の管理職:人的割合と女性比率の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/3142.html

このデータを見ると、管理職者に占める女性割合は確かに増えていますが、女性就業者に占める女性管理職割合は1985-1990年の0.9%から2010年の0.8%へと減っています。もっとも、就業者全体に占める管理職割合が人件費削減によって減っている点は考慮すべきですが(1985-1990年は4.1%だったものが2010年は2.4%と約4割減)、働く女性にとって管理職への関門はむしろ狭くなっています。つまり、男女雇用機会均等法によって雇用機会の男女格差はある程度改善され、女性就業者は増えたぶん管理職に占める女性割合も増えたが、男女差別社会構造は変わっておらず、昇進機会については男女格差が温存されたままとみるべきです。

したがって、「女子社員の仕事は、コピー取りとお茶汲み」と言われた時代からさして進歩したとは思えません。

むしろ、女性の就業率が高まったことから、男女の社会的格差の壁に悩む女性の絶対数が増えてしまい、問題はより大きくなっているのかもしれません。本来なら、就業者に対する女性割合が増えれば不利な状況についての陳情がそのぶん多く行われるようになり、それなりの改善があっても良さそうなものです。

たんぽぽさんは以前に母子世帯の貧困問題について取り上げておられましたが、子育て男女の賃金格差が61%に達するというデータからみて、女性は出産によって生涯年収で数千万から億単位もの経済的損失を被ると考えられますから、日本社会は女性の出産行為に対して懲罰的と言えます。刑事罰に無理やり当てはめて考えてみて、これほどもの額の経済的損失を与える罰金刑は巨額脱税くらいのものです。

当ブログ:母子家庭の年収分布
http://taraxacum.seesaa.net/article/396027157.html

以下は母子・父子世帯数の推移ですが、2000年あたりから母子世帯が急増しており、母になることによる経済的損失をまともに被ってしまう女性(とその子供)が増えているわけです。
http://www.sendai-l.jp/chousa/pdf_file/6/6-1/6_1_1.pdf

母子家庭に対する社会的対応が多少は改善されたとしても、絶対数が大きく増えていることから、母子家庭の貧困問題はバブル期よりすそ野が広がり、問題はさらに拡大してしまったと言えるでしょう。

また、共働き世帯の家事分担は女性が主になっていますから、共働き世帯の増加はかつては家事だけの負担だったの女性のうちかなりの割合が家事+仕事へとシフトし、負担が増えてしまったと言える面があります。

我が国は、ことジェンダー問題に関してはバブル期から進歩がないと思いますよ。

むしろ、世界の潮流にここまで逆らえるものかと寒心するくらいです。

日本はもっとフェアな社会であって欲しいですね。
Posted by ritiarno at 2015年03月22日 20:05
ritiarnoさま、こちらにもコメントありがとうございます。

いただいたコメントの主旨は、「むかしもいまもひどい時代だ」、
あるいは「いまはむかしとくらべてさほど改善されていない」
ということでよろしいのかしら?

このエントリの主旨は「むかしはよかった、いまはひどい時代だ」という、
よくある「過去の美化」という錯誤についてです。
現在はむかしとくらべて、格段にいい時代になったとか、
問題はなくなっていると言いたいのではないのですよね。

それから「いまはむかしよりましなのだから現状に満足しろ」という、
現状肯定主義を言うつもりも、もちろんまったくないです。


経済やお金に関係することを言えば、「失われた20年」のあいだに
着実に衰退を続けていますから、これを盾に取って
「むかしのほうが豊かでよかった」と言いやすいと思います。

前のコメントにもすこし書いたけれど、55年体制時代に
経済力があったのは、日本が人口ボーナス期にあって
画一性のもとで物量にまかせて経済成長できたからで、
開発途上国的体質にあったからだと思います。

いまはまがりなりにも多様性が受け入れられるようになり、
量より質を追求する時代になっています。
その意味では先進国的成熟を遂げたと言えるのであり、
開発途上国的だったむかしのほうがよかったとは、
わたしは思わないのですよね。
(こういうときこそ、「お金だけがすべててはない」だと思う。)


「人間開発指数」のような国際比較は、
日本も進歩発展しているけれど、他国の発展のほうが大きいので、
相対的に日本の順位が下がっているということだと思います。
現在の他国と日本をくらべたら「日本はだんだん悪くなっている」
でしょうけれど、むかしの日本といまの日本をくらべたら
「いまのほうがよくなっている」ですよ。

「世界報道自由ランキング」の順位が近年下がっているのは、
日本のメディアの体質というより、
安倍政権の体質であり、特異的なものだと思います。
日本の報道機関の体質ゆえに、不可抗力的に自由度が
下がっているのではないでしょうから、
政権が変わればふたたび順位が上がる可能性がありますよ。

民主党政権時代は順位がいちばん高いときでしたが、
2009-2012年なので、それほどむかしでもないですしね。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月25日 23:06
>「女子社員の仕事は、コピー取りとお茶汲み」と言われた時代から
>さして進歩したとは思えません

>女性の就業率が高まったことから、
>男女の社会的格差の壁に悩む女性の絶対数が増えてしまい、
>問題はより大きくなっているのかもしれません。

>共働き世帯の家事分担は女性が主になっていますから、
>共働き世帯の増加はかつては家事だけの負担だったの女性のうち
>かなりの割合が家事+仕事へとシフトし、

女性の生きかたの選択がずっと狭く、
専業主婦となる以外の生きかたがほとんどなかった時代よりは、
いまのほうが、まがりなりにも女性も仕事を続けられるぶん、
生きかたの選択が広くてましだと思いますよ。

派遣でも非正規でも管理職になれなくても、
「コピー取りとお茶汲み」とくらべたら、
「まともな仕事」をやらせてもらえますしね。


もちろん「むかしよりまし」だからと言って、
現状で満足してよいということではぜんぜんなく、
現代に生きるわたしたちは、現在の問題を解決しなければ
ならない状況にあることはもちろんです。

現在起きている問題は、過去の問題とくらべて、
社会が進歩してさきに進んだから出てきたことだと思います。
より進んだ問題に取り組む状況になったというだけでも、
いまのほうがましになったと言えると思います。


「どちらがしあわせか」なんて考え出すと、
個人の「主観」が入ってくるし、人によって変わってくるでしょうから、
なかなか他者とは意識を共有できないと思います。

だれにでも言えることは、現在の問題はどうしても大きく見えるし、
過去の問題はかすんで小さく見えがちということだと思います。
「むかしはよかった」幻想も、そういう錯覚から来るのだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月27日 23:01
80年代バブルというのは確かに不動産バブルであり、全体論として特に多くの人に恩恵があったわけでもないと聞きます。
物価が高く、ネットはない。たいしたモノでもないのにブランド品だとしてクレジットで若者が買う。
その当時の若者が親世代になり、ブランドだの高級車だの馬鹿らしいと言い伝え、今の若者はブランド服だ、高級車だと求めなくなり高級車以前にある程度都市圏に住んでいるとクルマ自体必要がないとの意識になったのかなと。

喫煙する若者も減る。酒を飲む若者も減る。
セックスレスとか若者の何々離れと言われますね。
不動産の価格が落ち着き家賃もそうは上がらず、高級車やブランド品を持ちたがる意欲がないのは悪くありませんが、国としての昇っていく勢いのようなものも低下する、落ち着くと言えるかもしれません。

それと多くの人が経済において全盛というと80年代を想像しますが、実は全盛とは96、97年あたりのことです。
「ピークと比べて平均年収がいくら減少してるんですよ」と選挙演説している人がいますが、そのとき多くの人がピークとは80年代と勝手に思い込むのですが、その人が主張するピークとは97年あたりです。
すると「90年代に入って転がり落ちた」とか「失われた10年、20年」との認識に矛盾する。
だから意図的にピークの97年と言わずに、ピークと比べて、と曖昧にしています。
実際に97年がピークだと思っている人は少なく、逆に苦しかった時代だと思っています。
ところがその人の80年代の収入や生活状況を振り返ってみると、土地転がしをやっていたような人物やその周辺と、彼らに破格のチップを貰っていた水商売の女性などでなければ、たいした生活はしていなかったことが分かると言います。
いかに90年代の不況、不況というメディアの洗脳が強力か。

また女性の仕事についてもお茶汲みとコピー取りで正規社員。特に責任も成果も無関係という事実が本当にあったとすれば、むしろおいしい話ですね。
考えられるのは遅くとも20代で結婚退職前提。
常にたいして給料アップしないうちに入れ替わる。
入れ替わりが早いとなれば新卒の職探しの段階で苦労はないという感じでしょうか。
その意味では責任や成果を取り、上を目指す意識はないがOLの肩書きは欲しいという女性にとっては理想だったのかもしれません。
Posted by ヒラリー at 2015年03月28日 08:33
ヒラリーさま

>その人が主張するピークとは97年あたりです。

ご指摘の年収の推移はこれかな?
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_company-heikinkyuyo

年収の上昇はリストラが増えたこともあると思います。
1992年で就業者数は頭打ちとなり、失業率が上がり始めていますからね。
1997年くらいまでは、リストラでなんとか切り抜けることで、
被雇用者の年収を増やせる余裕はあったのでしょう。
http://ecodb.net/country/JP/imf_persons.html

バブルがはじけたのは1991-92年ごろですし、
それ以降不況になっていますから、
「失われた20年」でいいと、わたしは思いますよ。
1992年ごろを境に、求人難から就職難に一転したのが、
あからさまだったと思います。

1992年以前は、学生は就職活動らしいことをしなくても
3年生の3月か4年生の4月くらいにはどしどし内定が取れたのですが、
1992年以降は、きゅうに学生は就職活動に
苦労するのがとうぜんになりましたね。
バブルを崩壊させたオトナたちを恨む学生も結構いたのでした。


>女性の仕事についてもお茶汲みとコピー取りで正規社員。
>特に責任も成果も無関係という事実が本当にあったとすれば、
>むしろおいしい話ですね

いや、ぜんぜんおいしくないですよ。
成果が評価されて責任ある仕事に就けるようになるほうが、
「生きかたの幅が広い」というものです。

正規社員と言っても、結婚や妊娠・育児で退職することが
いまよりずっと当たり前だったし、結婚年齢もいまより若かったから、
在職期間は派遣や非正規とくらべて、さほど長くないと言えます。
あと1980年代も、パートやアルバイトはありましたよ。

>上を目指す意識はないがOLの肩書きは欲しいという女性に

そういう女性はどれだけいるのかな?と思いますよ。
「上を目指す意識はない女性」はたくさんいたでしょうけれど、
上を目指すことを望んでも、女性は受け入れられないからで、
そんな意識を持てないことを余儀なくされたからですしね。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月29日 11:20
たんぽぽさん。
私も年齢的に25才というわけでもなく(笑)80年代をリアルタイムで知ってはいるんすが、もしかするとたんぽぽさんと変わらない年齢かもしれません。

それで80年代最強の伝説や妄想が一人歩きして、80年代はコンビニやファミレスのバイトで時給1500円だったとかの嘘丸出しを垂れ流しているネットの書き込みを見たことがありますが、実際は1500円の半分以下が真相とのことですね。都内近郊で。
私が初めてバイトしたときは時給800円が普通になっていましたが、それ以後の伸びがすごく鈍いし、今でも都内近郊で時給800円台というのはありますから停滞です。

今の中国がバブルで日本や欧米で買い物しまくっているといいますが、大半の中国人は貧しいし月収3万円以下のような人が大勢いますね。
それを先進国でたくさん買い物したり、先進国の不動産や企業を買収している様子を見て中国はスゴイなと思うのは、たぶんバブル期の日本の見られ方と同じなんだと思います。
ただフルに働いて月収3万のような日本人はいなかっただけで。
だから、私は中国人の知り合いにアドバイスしてます。中国の新聞記事でもネット記事のコピーでも保管しておくようにと。
必ずバブルは弾けますから(もうすでに中国政府も下降を認めていますが)そうしないと後の世代に、今の世代は全体全員がバブルで金持ちだったように誤解されて嫌でしょう?と。
そもそも停滞、不況から脱していないとされる日本に中国人が働きに来ている事実からしておかしいんですよね。
ある意味、普通の中国人にとっては日本で働いた方が何倍も稼げたから日本にいたんだよという生きた証しにもなりますが。

もうひとつは米国の暴走資本主義で、80年代の米国は投資銀行でも不動産でも今ほど馬鹿げた儲け主義に走っていなかったし、儲けだけが前提の企業買収なんかやっていなかったのに、どんどん変な方向にいって、その手法をマネたのがライブドアであると。
女性の社会進出も米国で女性の社会進出が日本より活性しているからといって、中間層が空洞になってしまうような国に落ちぶれるなら意味ないですね。
そこで米国でなく仏独や北欧のような感じでと左派の人たちもモデル国は米国ではないと言うようになってきましたが。

日本の97年ピークについては平均収入だけでなく、いろいろな分野のモノの売上げもピークになっています。
逆に80年代バブル期のピークは不動産価格と日経平均だけで、それ以外は97年より落ちますね。
決めてとなる理由は見つからず、経済評論家の中にはそのことに気づいていない人さえいますけどね。
Posted by ヒラリー at 2015年03月30日 08:33
>女性の社会進出も米国で女性の社会進出が
>日本より活性しているからといって、中間層が空洞になってしまうような
>国に落ちぶれるなら意味ないですね。
>そこで米国でなく仏独や北欧のような感じでと
>左派の人たちもモデル国は米国ではないと言うようになってきましたが。

このくだりに関しては、

1. アメリカ合衆国では女性の社会進出のせいで
中間層が空洞になったことが事実かどうかを、わたしは知らない。

2. ジェンダー問題が少子化問題と関係づけて
議論されるようになったとき、日本がモデルとしたのは
すでにスウェーデンやフランスであって、
アメリカ合衆国がモデルになったことはほとんどない。

3. かつてジェンダー問題でアメリカ合衆国を
モデルにしたことがあったとして、モデルとして不適切になったから、
ほかのモデルになる国を参考にするようにしたというのなら、
思考が硬直していなくて時代の変化に対応している
ということだから、このましいことだ。

というのが、わたしの思ったことです。
Posted by たんぽぽ at 2015年04月02日 20:33
たんぽぽさん。
いくつかのポイントの中で米国と女性の社会進出のことが一番気になられたようで、でも、たんぽぽさんらしいと思います。
私は米国で女性の社会進出により中間層が空洞化したとか格差拡大したと思っていませんよ。
そうでなく米国の場合は女性の社会進出が国全体の格差縮小にはならない、別の話だとは思いますね。

日本においては格差論自体が怪しいと思っています。米国ほどでなくても格差拡大したという流れになっていますが、80年代だけでなく70、60年代。もちろんそれより前の戦前、戦後などはもっと格差があったはずです。

それと米国でいえば昔、スラム街とされていて荒れていた地域が改善され真面目な若者や身なりもキレイな人たちが住むようになった。
ところが、それによって家賃等が上がってしまって以前から住んでいた人が困っているとか、地味だった地域にグーグルの社宅のような建物ができたことで、やはり地域の家賃や物価が高騰して元々の地域住民が迷惑しているとかですね。
治安の悪さを改善するとか、企業誘致含む大きな企業の社宅的なマンションが建つなどは、いいことのように思えて、それによって元の住民が困るとか、そうなると地域の改善とか活性も何がいいのか分かりませんね。
自分の住んでいる地域の地価が上がるのは不動産所有者にはプラスでも賃貸の人にはマイナス。
みんなに還元、歓迎されるというのはかなり難しいのだと思います。
Posted by ヒラリー at 2015年04月04日 07:53
>いくつかのポイントの中で米国と女性の社会進出のことが一番気になられたようで、

このブログ全体の主旨を考えたまでのことですよ。
Posted by たんぽぽ at 2015年04月05日 12:59
たんぽぽさん、丁寧なレスありがとうございます。

たんぽぽさんは、バブル期と現在の比較を主に社会成熟度合いの観点でされていたのですね。その観点で見れば、経済、教育、ジェンダー、言論の自由、政治腐敗度のいずれの尺度でも、1990年以降は速度は緩やかになりながらも着実に向上していると言えるでしょう。

「経済やお金に関係することを言えば、失われた20年のあいだに着実に衰退を続けている」と書かれておりましたが、諸外国との相対比較、あるいは地価や日経平均株価といったいくつかの指標で見るならばその通りだと思いますが、包括的経済尺度となる「円建ての購買力平価による一人当たり実質GDP」では1990年以降は上昇速度が鈍ったとはいえ、現在は過去のいかなる時代の日本より勝っていると言えます(1990年より約2割上昇しています)。

土地バブルで都内マイホームを働いて稼いだお金で買うことが困難になった時代、インターネットや携帯情報端末がなかった時代、内外価格差が問題になった時代と現在ではどちらが豊かと言えるのかについて問うならば、現在の方が明らかに豊かになったと言えます。

「現在の問題はどうしても大きく見え、過去の問題はかすんで小さく見えがち」であり、それが過去の美化、昔は良かった論につながるのはもちろんその通りだと思います。

ただし、今と昔とどちらが幸せな時代なのかという主観的な部分や、ワークライフバランスの観点が重要だと私は思います。昔より選択の自由が増したことは社会成熟度の観点では進歩したと言えますが、それによって生じた自由競争に敗れてしまい、むしろ思い描いた選択ができなくなる人が増え、格差が拡大してしまうという状況が起こるわけです。

日本ではワークライフバランスの観点からの改善に乏しく、「失われた20年間」で成長の遅れや歪みが生じています。

非正規雇用、男女差別、経済格差(貧困)に悩む母子世帯の生活苦はその歪みをまともに被ってしまった典型例ですし、家事・育児の大半を負担する共働き主婦たちもそれに準ずるでしょう。これらの当事者に日本はバブル期より社会的に成熟したから今の方が良い時代だと言っても同意を得るのは容易ではないと思います。

若年層には選択の自由を放棄しても平等や安定を得たいとする保守化傾向が広がっていると言いますから、ワークライフバランスの改善は急務です。バックラッシュの危険性を過小評価するわけにはいきません。

内閣府のワーク・ライフ・バランス憲章
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html

以下の女性管理職関連記事に「【こんなに手厚く処遇しているのに、女性は昇進したがらない。女性のパフォーマンスが悪い。やっぱり女性はダメなんだ】式の構図が生まれないかと、筆者は危惧している」とありますが、安倍政権の段取り無視のクォータ制提唱(2020年までの女性管理職比率30%達成)はむしろ、そうした世論形成を狙っているのだろうと勘繰りたくなりますね。

女性管理職増やすなら、「優しさの勘違い」正すべし
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO76160710W4A820C1000000/

男女の社会的格差是正のためには、予め以下のワークライフバランスに係る基本政策を行っておく必要があるでしょう。

残業・休出時の賃金割増率大幅UP、通勤時間の交通費・賃金支払い義務化、失業時のセーフティネット拡充(人件費増大、人材流動化、子持ち女性と男性の使いやすさの格差是正)

託児施設や産休・育休制度拡充、復帰時の職位保障(仕事と育児を両立しやすくし、女性の管理職志向を高める)

雇用規制緩和
(正規と非正規、中高年と若年、男女の格差縮小につながる)

また、日本では将来にイマイチ希望が持てない人が多くなっています。

「プロジェクト2030」
http://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/series1/result/

安倍政権の政策内容を鑑みれば、こうした見方になるのはやむを得ないでしょうけど。財政モラルハザードを解消しようとしている点は評価できますかね…。
Posted by ritiarno at 2015年04月05日 15:46
ヒラリーさま

>私は米国で女性の社会進出により中間層が空洞化したとか
>格差拡大したと思っていませんよ

前のコメントは、アメリカ合衆国では女性の社会進出のために
中間層が空洞化したと言っているように、思えたですよ。


>米国の場合は女性の社会進出が国全体の格差縮小にはならない、
>別の話だとは思いますね。

「格差縮小に役立たないから女性の社会進出に意味がない」ということかしら?
そうお考えでしたら、

1. 女性の権利の保証は、本来経済効果や人口問題などと、
無関係になされることである。

2. 女性の権利に関心のあるかたたちが、格差解消のために、
ジェンダー問題に取り組んでいるのかどうかを、わたしは知らない。
(ジェンダー問題に関心のあるかたの目的は、
ジェンダー問題の解決だと思いますよ。)

3. 社会全体の格差がジェンダー格差に由来するものであれば、
ジェンダー問題が格差問題として議論されることになる。

というのが、わたしの思ったことです。
Posted by たんぽぽ at 2015年04月11日 16:50
ritiarnoさま、またまたコメントありがとうございます。

>「円建ての購買力平価による一人当たり実質GDP」

購買力を顧慮したGDPはまだまだ増えているのですね。
社会の成熟観を感じさせます。
(円安が関係あったりしないかなとは思いますが。)

>インターネットや携帯情報端末がなかった時代、

技術的なことに関しては、いまのほうがずっとよい時代ですね。
ご指摘のインターネットや携帯情報端末の普及のように、
とくに情報に関することは、1990年代以降、急速に豊かになったと思います。


>内閣府のワーク・ライフ・バランス憲章
>http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html

こんなものがあるのですね。
ご紹介ありがとうございます。


>女性管理職増やすなら、「優しさの勘違い」正すべし
>http://www.nikkei.com/article/DGXMZO76160710W4A820C1000000/

こちらもご紹介ありがとうございます。
女性管理職を2020年までに30%にするという政府目標は
早くも頓挫し始めているのですね。

女性管理職の割合の推移のグラフが載っているけれど、
部長クラスで下がり出していますね。
そうでなくても、これまでの増加ペースではあと6年で30%なんて
とても無理なのに、現状より後退する可能性もあるのですね。
この手の数値目標は、たいていどれも無理と思えるものばかりなのですが、
女性管理職の割合も例に漏れないようですね。

ポジティブアクションに取り組んでいる企業が
急激に減ったというのも大きいですね。
2011年は31.7%、2012年は32.5%、2013年は20.8%ですから、
きゅうにやめた企業が増え出したことになります。
安倍政権のかけ声をよそに、企業のほうは女性管理職を
増やす努力を、やめ始めている感じですね。


>「【こんなに手厚く処遇しているのに、女性は昇進したがらない。
>女性のパフォーマンスが悪い。やっぱり女性はダメなんだ】式の構図が
>生まれないかと、筆者は危惧している」とありますが、

その危惧はありえると思います。
これまでにも「女のせい」にしてきた企業文化、企業風土はいくらでもありますし、
いまでもそう考える人はすくなくないと思います。
「女のせい」と「人のせい」にして、本来変わるべき自分たちが
変わらないというのは、なにより楽ですからね。

女性管理職がすくない大きな理由のひとつは、
長時間労働に代表される、男性中心の職場環境にあることは
(上述の記事は「男働き」と表現していますね)
すでに指摘されていることですし。
http://taraxacum.seesaa.net/article/408208378.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/411139670.html


日本企業の管理職の選抜方式が、終身雇用や安定雇用を前提とした、
前時代的なもののようですね。
========
日本において管理職とは、長期雇用を前提に、入社後、配置転換と昇進という
横の移動と縦の移動を繰り返しながら育成・登用することで誕生する
========

女性は出産や育児で退職を余儀なくされることが多いので、
勤続年数が短くなって、管理職の割合が低くなる原因になる、
ということも、指摘されていることですね。
http://taraxacum.seesaa.net/article/258325477.html


それと大企業と中小企業のあいだでも、
女性管理職比率の改善には差があるようですね。
大企業は改善傾向にあって、後退傾向にあるのは中小企業のようですね。
========
特に女性管理職比率は、大企業では上昇傾向にあるものの、
100人未満の企業では低下傾向にあるなど、
全体的に中小企業での取り組みに課題があるようだ」
========
Posted by たんぽぽ at 2015年04月11日 16:52
ritiarnoさま(前のコメントの続き)

わたしのコメントが遅れがちでもうしわけないです。
このエントリでいただいたコメントも、
まだ半分しかお返事できていなかったし、
先週いただいたコメントでまだ残っているのもありますね。


安倍首相が「女性が輝く」と言い出したのは、
前にもどこかで書いたけれど、第一次政権で失敗したので、
それを繰り返さないために考え出したことのひとつだろうと思います。

もともと家族やジェンダーに関しては、因習・反動的なひとりですし、
たいしてわかってなかったところへにわかにやり出したので、
「??」なところがいくつもあるのでしょう。


日経の記事には「優しさのかんちがい」問題に触れていて、
これが記事のメイントピック(パターナリズム)ですが、
やはりまだまだこういう考えの人(男性)はいるのだな、という感じです。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO76160710W4A820C1000000/?df=3

========
(1)女性活躍推進策における「優しさの勘違い」をなくせ-
昇進効力感の高い女性を増やすには、
均等推進(ポジティブアクション)を行うことが有効。

(2)男性管理職の「優しさの勘違い」をなくせ-
男性上司の「出産を経て復帰した女性部下は大変そうだから
責任のある仕事をさせない」という「優しさ」の勘違いが、
女性の昇進効力感を制限し、女性管理職の成長を阻害している。

(3)キャリア開発を通じてエンパワーメントを高めよ-
「仕事の有意味感」と「社会へのインパクト」の醸成が、
女性の昇進効力感を高める。女性社員のキャリア形成において、
若いうちから社会的意義を実感できるような仕事の醍醐味を
経験させることが求められるのではないか。
========

ワークライフバランスを導入して、従来の男性中心の職場環境を
改めていくことは必要だけど、それだけでなく上述のような
パターナリズムを改める必要もあるとしていますね。


>また、日本では将来にイマイチ希望が持てない人が多くなっています。
>「プロジェクト2030」
>http://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/series1/result/

こちらもご紹介ありがとうございます。

2030年にあなたの生活はいまとくらべてどうなっていると思いますか?
よくなっている:19.1%、変わらない:16.7%、悪くなっている:34.6%
将来生活が悪くなると予想する人が多いですね。
高度経済成長期におなじ調査をしたら、
「悪くなっている」はずっとすくないのではないかと思います。

2030年に希望を持てますか?
持てる:44.4%、持てない:55.6%。
「希望を持てない」のほうが多いですね。
それでも希望を持てる人が4割以上もいるのかとも思います。
Posted by たんぽぽ at 2015年04月12日 16:35
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