わたしはこれまでずっと従軍慰安婦問題については、
このブログではほとんど扱わないことにしていたのでした。
それでもスタンスを変えて、すこしは話題にしてみようかと、
「一年の計は元旦にあり」で、今年の始めにちょっと言ったのでした。
4月中旬の現在、すでに3ヶ月経過しているのですが、
従軍慰安婦に関するエントリは、ひとつも書いてないです。
正月の決心(というほど堅いものではないが)は、
すでに頓挫していることになります。
ほかに書きたい話題がきゅうに増えたので、
それどころでなくなったということが、原因のひとつにあります。
元朝日新聞の記者で、現在北星学園大の非常勤講師、植村隆氏が
慰安婦の否定派たちを名誉毀損で訴えた記事を、ご紹介しておきます。
否定派たちが植村隆氏の慰安婦に関する記事を、
「ねつ造」呼ばわりしたことによります。
こういうのはどしどし訴えたほうがいいと思います。
訴えられたのは、
1. 文言春秋(週刊文春)、西岡力。
2. 新潮社(週刊新潮、週刊ダイヤモンド、雑誌WiLL)、桜井よしこ
「元朝日記者が文春など提訴=「慰安婦捏造」は名誉毀損ー東京地裁」
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「元朝日記者、櫻井よしこ氏を提訴…「捏造」憶測」
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植村隆氏の弁護団に、大量のファックスが送られて、
業務妨害になったというニュースです。
弁護団のかたたちは、偽計業務妨害の疑いで
被疑者不詳のまま、刑事告訴するとしています。
強い態度に出たことはよかったと思います。
「元朝日記者弁護団に大量のFAX 弁護士会が非難声明」
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ファックス攻撃で機械を麻痺させるのは、右翼がよくやることです。
選択的夫婦別姓の反対派もやりましたし、
国籍法改正の反対派もやったのでした。
最近は右翼もネットに移って、ファックスは使わなくなったかと
思っていたのですが、まだまだファックス攻撃は健在のようです。
植村隆氏は昨年、北星学園大の非常勤講師の契約継続を
打ち切られそうになったのでした。
北星学園大に脅迫や抗議の電話や電子メールが殺到して、
大学側が対処し切れなくなりそうだったからです。
「元朝日記者の契約継続へ 北星大」
「北星学園大、元朝日新聞記者の講師契約を継続」
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さいわいにして、契約は継続となったのでした。
ここで契約打ち切りにしたら、植村隆氏個人にとって理不尽なのはもちろん、
学問の自由、大学の自治という観点からも、大問題になります。
また慰安婦の否定派たちも、「このやりかたはうまくいく」と、
彼らに自信を持たせることにもなるでしょう。