予想しているエントリがあるのでご紹介します。
「夫婦別姓をしたカップルの離婚率が100%低くなる理由とは?」
(はてなブックマーク)
「夫婦別姓が認められると離婚率は下がるかもしれない」
別姓夫婦のほうが同姓夫婦よりも、
離婚する可能性が小さいと考えているということです。
反対派(非共存派)によく見られる「夫婦別姓を認めると
離婚が増える」とは、反対の見解ということです。
このエントリで離婚率が下がるという予想ですが、
現在の日本社会において、選択的夫婦別姓が認められた場合、
夫婦別姓を選択するくらいのかたは、男女平等指向が強いことが
多いだろうということがあります。
これはたぶん、おおかたが異議がないと思います。
そして離婚の原因の中に、男尊女卑思想がもとになっているものが
結構あるということを挙げています。
男女平等指向が高ければ、生じない離婚がいくつもあるので、
男女平等指向が高い別姓夫婦は離婚の可能性が低いだろう、ということです。
離婚の原因に多いのが「夫婦の性格の不一致」「夫が家事を手伝わない」
「夫が子どもを大切にしない」「浮気(男性が多い)」
「暴力(ほぼ男性が加害者)」「嫁姑問題」などですが、
この辺って「男尊女卑思想」がなければ、
どれもこれも生じる可能性って減りそうですよね
一般的傾向は、男女平等が浸透している社会ほど、離婚率は高いです。
男女平等社会においては、女性が経済的、社会的に
自立して生きていけるので、因習・反動的な家庭や男性中心の家庭に
不満があったときに、我慢をすることなく離婚を切り出せるからです。
「世界的に離婚が増えている」
「女性に不利な結婚生活」
同姓夫婦よりも別姓夫婦のほうが、女性が自立できるだけの
職業を持っていることは多いでしょう。
よって別姓夫婦のほうが、家庭に不満があったとき
離婚できるだけのポテンシャルがあることになります。
北欧の例などを見ると、女性の自立が進んでいる国ほど離婚率が高いようです。同姓、別姓夫婦、どちらの女性がより職業を持っているかを考えると、別姓夫婦の方が離婚率が高いような気がします。誰もが家計の心配することなく離婚できて、一人親が守られる社会が理想です。@Gin_Neko_13
— ラビニア (@IsSheW) 2015年3月26日
それでも上述のように、因習・反動的で男性中心的で、
女性が不満を持ちやすい家庭のかたは、はじめから夫婦別姓を
選ばないことが多く、不満を持ちにくい家庭のかたが、
夫婦別姓を選ぶというのも、たしかにありそうなのですよね。
夫婦別姓が認められることによって、
離婚が増える要素と減る要素の両方があることになりそうです。
結婚生活に対する不満は少ないだろうけれど、
不満があったときは離婚しやすくなる、ということです。
よってどうなるかは、わたしにはなんとも言えないです。
付記:
「夫婦別姓を認めると離婚が増える」という反対派(非共存派)の
主張に根拠がないことは、すでにしめされています。
非共存派が過去に出したことのあるデータは、
ドイツの離婚率の年次推移と、スウェーデンの離婚率です。
「選択的夫婦別姓のまとめ(5)」
前者はドイツ統一の混乱の収拾がついたために、
離婚した夫婦が増えたのであって、夫婦別姓は関係ないです。
後者は離婚率の計算のしかたが間違っていて、
スウェーデンの離婚率は他国とくらべて多くないです。