日本人にセックスレスが進んでいることをお話したのでした。
その中の「日本家族計画協会」が発表した調査のうち、
性交経験のデータに間違いがあることがわかったのでした。
男性の「経験あり」が5割を超える年齢が、
「29歳」としていたのですが、じつは「20歳」(!)だったのです。
「「29歳の5割がセックス経験なし」調査、実は「20歳」の間違いだった
一部クラスタに絶望広がる」
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「若い男性の草食化、「セックス離れ」はウソだった
「性交経験率5割超えは29歳」、実は20歳だった」
(はてなブックマーク)
「若年男性のセックス離れ、絶食化は誤報だったが、
それは統計をキチンと見ていればウソだと分かるものだった。」
(はてなブックマーク)
正しい調査結果は、こちらに載せてあります。
なんとも人騒がせなお話になってしまったと思います。
「第7回男女の生活と意識に関する調査」
2月5日の毎日新聞で「日本家族計画協会」の調査を報道していて、
ここでも「男性の性交経験が5割になるのは29歳」ということに、
触れていたのですが、この数値も間違いになります。
このブログの2月8日エントリでも、毎日新聞からの孫引きで
数値を紹介しましたが、もちろんこれも間違いです。
数値を間違えたのは、単純なミスのようです。
毎日新聞で引用された数値を見ると、違和感なく年とともに
性交経験率の年齢が推移しているように見えます。
じつは過去の同種のデータも、おなじように間違えていたのでした。
同会によると、誤りの原因は「調査データをまとめた
エクセル資料の計算ミス、まとめ方のミスがあったため」という。
調査は02年から行っており、過去の同様の部分についても誤りがあった。
ほかの調査部分には誤りはないという。
間違いがあって訂正されたのは、「性交経験率5割の年齢」だけであって、
それ以外のデータにはさすがに間違いはないです。
2月8日エントリで図示した、セックスに関心がない、
もしくは嫌悪しているというデータも、間違いはないです。
デュレックス社の国際比較の調査も間違いはないですから、
今回の「日本家族計画協会」の性交経験率5割の年齢の訂正をもって、
男性の草食化・絶食化やセックスレスが進行していること自体間違いと
すっかり否定するのは、即断かもしれないです。
最初に「29歳」と報道されたときは、衝撃的だったようで、
「世も末」「少子化が進む」と悲観的な意見が出た一方で、
「安心した」「ようやく時代が自分に追いついてきた」と、
安心する意見もあったのですよね。
データの間違いで「20歳」に訂正されて、
悲観的に受け止めたかたは安心したのかもしれないですが、
最初に安心したかたは「ぬか喜び」だったということです。
「一部クラスタに絶望広がる」なんて見出しにありますが、
べつの意味で衝撃的だったかもしれないです。
(わたしに言わせれば、性体験なんて早ければエラいというものではないし、
他人と時期を比べるものでもないと思います。
あせって無理に早く経験しようとすると、失敗しかねないですし、
自分の中で妥当な時期や機会を探すものだと思います。)