3月18日エントリで地方議会の女性議員の数について触れましたが、
4月12日と4月26日の統一地方選で、
女性当選者がどれだけだったが気になるところです。
「統一選、女性当選伸び悩み 微増でもなお低水準」
地方議会と首長選の両方合わせて、女性当選者の割合は14.1%です。
前回2011年の12.8%よりは増えて過去最高なのですが、
それでもまだまだ低水準と言わざるを得ない状況です。
ヨーロッパの30カ国の、地方議会にしめる女性の割合は
平均が3割以上ですから、その半分以下となっています。
朝日の記事には、選挙の種類ごとに女性当選者の割合を示した図があります。
女性の割合が問題なく少ないことは一目瞭然です。
10カテゴリのうち3カテゴリで女性当選者がゼロです。
いちばん女性の割合が高い東京特別区の21区議選は27.8%で、
ようやく4分の1を超えるくらいです。
あとは女性がゼロでないところでも20%以下なのですが、
それでも6カテゴリで「過去最高」の星印が付いています。
星印の付いていない「政令指定市議選」は過去2番目の高さなので、
これでも「かなり好成績」ということになります。
全体の数は増えて過去最高だけど、まだまだ低水準というのは、
おおかたの予想通りではないかと思います。
朝日の記事は、政党別の女性当選者の割合を示した表も出ています。
いちばん多いのは共産党で38.8%と4割近いです。
主要政党の中でいちばん少ないのは自民党で5.7%です。
主要政党では、共産>公明>社民>民主>維新>自民
という順になっているのは、だいたい予想通りかもしれないです。
地方紙などを見ていると、女性当選者の数が増えたとか
過去最高になったという記事は、それなりに見かけます。
依然として低水準とはいえ、女性当選者を増やす努力はしているし、
それなりに増えてはいるということになりそうです。
「<統一地方選>女性議員数 2割に増加 勝浦では初の2人当選」
「【統一地方選】女性議員、5人に1人に 兵庫県内11市町議選」
「和歌山)和歌山市議選、女性議員が最多の8人」
「牛久 女性議員9人に…過去最多」
特筆されているのは、千葉県の勝浦市議選で1958年の市制以来、
はじめて女性当選者を出して、女性ゼロの議会を脱したことがあります。
半世紀以上ずっと女性のいない議会が続いていたのが、
ようやく途切れたということです。
「元校長「女性ゼロ議会」崩した 千葉・勝浦市議選」