総務省が4月1日現在の、15歳未満の子どもの推計人口を発表しました。
昨年2014年より16万人少なく1617万人です。
1982年以来、34年連続減少の記録を更新です。
総人口に占める子どもの割合は1975年以来、41年連続の減少です。
「我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)」
「子どもの数が34年連続減少 1617万人、最少更新」
「子供の数が34年連続減 15歳未満1617万人、増加は東京だけ」
(はてなブックマーク)
出生数が増える要因なんてないですし、とうぜんと言えます。
以下が子どもの数と、総人口に占める子どもの割合の年次推移です。
どんどん減り続けている様子がはっきりと見て取れます。
つぎは3歳ごとに階層を区切ってしめした子どもの数です。
この集計のしかたでも、低年齢になるほど、
子どもの数が減っていることがしめされています。
各都道府県の子どもの数と、対前年差をしめした表です。
今年は前年と比べて子どもの数が増えたのは東京都だけでした。
福岡県と沖縄県がほぼ同数(1000人単位)となり、
それ以外の44道府県は全部子どもの数は減っています。
2014年の同じ調査では、子どもの数が前年と比べて増えたのは、
東京都と沖縄県の2都県だったのでした。
今年は沖縄県が増加しなくなり、ついに東京だけになったということです。
「子どもの数が33年連続減少」
各都道府県ごとの子どもの割合は、沖縄県がもっとも多く、
ほかの都道府県と比べて飛び抜けています。
これは子育て世代の人口の割合が高いためです。
東京都は子どもの増加率は高いですが、子どもの割合自体は
秋田県についで2番目に低くなっています。
付記:
わたしは昨年も、総務省のこの調査についてエントリを書いたのでした。
考察する内容は今年も昨年もほとんど同じで大差ないです。
ダボス会議のジェンダーギャップ指数と同じような感じです。
「子どもの数が33年連続減少」
昨年のエントリは国際比較や、出生率が上昇しているのに、
なぜ子どもの数は減るのか、ということまで言及していて、
かなり「がんばった」エントリを書いていましたね。
(いつも以上に、だれにも興味を持ってもらえない、
つまらないエントリになってしまったのですが。)
いえ、つまらないエントリーではありません。昨年、今年とこの報告の基礎統計をフォローしてくれてありがとう。佐藤ゆかり氏の論理の破綻の記事もよかったですよ。喘息は少し良くなっていますか。お大事に。
減らしたいんでしょうね。
>いえ、つまらないエントリーではありません。
>昨年、今年とこの報告の基礎統計をフォローしてくれてありがとう
ご評価くださりまして、まことにありがとうございます。
でも興味を持つかたがほとんどいなかったのは、たしかなのですよね。
自分の勉強になればいい、くらいの気持ちでやっています。
>佐藤ゆかり氏の論理の破綻の記事もよかったですよ
こちらもご評価くださりありがとうございます。
佐藤ゆかりの主張は、手あかのついたことなので、
それなりに反論が揃っていることではありますが。
>喘息は少し良くなっていますか。お大事に
ご心配ありがとうございます。
薬を飲むようになって、ちょっと回復してきたです。
それでも食欲がまだじゅうぶん出てこないでいます。
もう少し養生です。
>減らしたいんでしょうね
本気で減らしたい人はおそらくいないのでは?と思いますよ。
「本当は減らしたいと思っているのではないか」と
皮肉を言いたくなる人は、たくさんいると思いますが。
人口の減少は国の衰退ですから。
毎年20万人超人口が減ってるのに経済成長も憲法もなにもないと思うんですよね。
>こういう記事はありがたいです。
興味を持ってくださり、ありがとうございます。
でもまわりを見回すと、いまひとつ関心が薄いですね。
とくに子どもの数にお話を限ると、ジェンダー問題にならないので、
ジェンダー問題に関心があるかたの反応もなくなるのだと思います。
政治問題に関心のあるかたたちも、少子高齢化は反応が薄いです。
(格差問題だと反応するかたもいますが。)
少子化問題はジェンダー問題に直結するので、
彼らは疎い分野ということなのでしょうけれど。
(家族やジェンダーに関係した問題になると関心が薄くなる
「男性的」な政治思考・志向がよいのか、という問題もありますね。)
>人口の減少は国の衰退ですから
今後日本を滅ぼす可能性があるものがあるとしたら、
原子力発電でも集団的自衛権でもデフレでも慰安婦問題でも
大阪都構想でもなく、少子高齢化だろうとわたしは思います。
少しずつですが確実に日本社会を蝕むでしょう。
全体を見回しても少子高齢化に対する危機感は、
まだまだたいしたことないと、わたしも思います。
一部ではやたら危機感をあらわにしていますが、
やっていることが見当違いだったり、実現不可能なことを言っていたりして、
「空回り」している感がいなめないです。
まだまだ危機感はふじゅうぶんということかもしれないです。