インタビュー記事があるのでご紹介します。
(記事タイトルにある「なぜ」のことは、少ししか書いてないです。)
「なぜ「夫婦別姓」は認められないのか? 事実婚夫婦に聞く、賛成派と反対派の対立」
少しだけある「なぜ」については、つぎのことを述べています。
「お互いがそれぞれ自分の価値観に基づいて主張しているので」なんて、
ずいぶん反対派に手加減していると、わたしは思います。
夫婦別姓を巡っては長い間賛成派と反対派が真っ向で対立しています。
「別姓だと夫婦や家族の絆が希薄になる」「子供に影響がある」
「別姓だと家系図が崩れる」などなど。
賛成派の同様、反対派の意見も様々ですが、
お互いがそれぞれ自分の価値観に基づいて主張しているので、
そう簡単に交わることは難しいのです。
賛成派(共存派)は、現実の課題解決指向であり、
データにもとづいた実証的な主張をしています。
さらに夫婦別姓だけでなく夫婦同姓の選択も可能にするという
従来の慣習に配慮されたものとなっています。
反対派(非共存派)は、家族思想が信仰のようになっていて、
課題解決指向もなく実証的でもなく、頑迷きわまりなく聞く耳持たないです。
さらに自分たちにとっての「異教徒」をひたすら排除しようとします。
「信仰としての家族思想」
「信仰としての家族思想(2)」
実証的で現実的な賛成派に対して、反対派が非理性的な「信仰」を
押し付けるから、「そう簡単に交われなくなる」ということです。
賛成派と反対派のあいだは「カチカンの相違」などという、
相対的なものではないということです。
上述の引用したところを見ると、賛成派と反対派の双方に
責任があるかのように言っています。
こういう「どっちもどっち」的な態度は
不当な主張をしている側を有利にするので感心しないです。
ひとえに責任は非共存派たちの反知性的で排他的な態度にあります。
この事実婚夫婦は反対派に手加減したつもりはなかったのかもしれませんが、まあ正直私からすれば、彼らは行政書士で専門職で、いわゆる勝ち組夫婦ですから、他人事のように見ているかもしれません。
夫婦共稼ぎで遺言書も済ませておけば、法律上夫婦とほぼ同レベル、とおっしゃってますが、それは違うんじゃないかと思います。
自分のように、人生のステージも色々な状況になってくると、法律婚には及ばない問題が現実味を帯びてきます。
いざ相続となれば、たとえ遺言して思い通りの相手に相続しようとも、非婚であれば税率に不利が生じます。
今私は長く就業した会社を辞めて失業生活を送っています。失業保険受給中なので国民健康保険に入りましたが、バカ高いのに超びっくり。いったん失業保険がもうすぐ切れるのでとりあえず扶養に入ろうかどうか考え中ですが、姓も違うし色々面倒かもしれません。社会保険はぎりぎりなんとかなるかもしれませんが、控除は無理でしょうね。
ほんと、相手が急に倒れて集中治療室なんてことになったら、私は同室できるんだろうか。とか、色々考えるこの頃です。
また自分が始めようと思ってる事業で、物件賃貸が必要となりますが、夫が保証人として十分機能しているのが審査も少々心配です。まあ資金は借入しない予定なのでいいですが、借入しようと思っている人は事実婚の場合色々面倒かもしれません。
まあ将来への不安は色々あるものの、失業保険受給内で、ちょっとアルバイトしながら、失業生活をエンジョイしてますが、あまり先延ばししないで、いまのうちに遺言書を作るなど最低限のことは必要かと思います。
・・なんて思い切り自分語りになってしまった。関係ない話ではないとは思いますが(笑)。
>記者のカラーにも大きく影響されるのだろうと思います。
>この事実婚夫婦は反対派に手加減したつもりはなかったのかもしれませんが、
インタビューを受けたかたは、さほど深く考えてなかっただけで、
反対派に手加減したくて、ああ言ったのではないのかもしれないです。
くだんの箇所は記者の意識が反映された可能性もありますね。
>いわゆる勝ち組夫婦ですから、他人事のように見ているかもしれません。
そのあたりの問題意識感の薄さは、なきにしもあらずですね。
それで反対派に対しても、あまり危機感がないのかもしれないです。
>自分のように、人生のステージも色々な状況になってくると、
>法律婚には及ばない問題が現実味を帯びてきます
若いうちはさほど問題にならないのですが、
年齢が上がってくると、だんだんと問題が出てくるのですよね。
「草食男子」の深澤真紀も、最初は同居といっしょだったけれど、
年齢が上がってくると、未届けの住民票を出したり、
婚姻届けを出して通称使用をしたりと、だんだんと変化してきてます。
http://bit.ly/1J07paX
>今私は長く就業した会社を辞めて失業生活を送っています
それは大変ですね。
早く生活が立て直されることを祈ります。
>失業保険受給中なので国民健康保険に入りましたが、バカ高いのに超びっくり
すごい高いですよね。
失業者からお金をぼったくるって、なにを考えているのかと思います。
保険料なんてむしろ安くてちょうどいいくらいなのに。
事実婚でなんとかなるのは、基本的に夫婦双方が
生活が安定している必要があるのでしょうね。
20年前はそれでもなんとかなったかもしれないですが、
きょうびはそうも言っていられなくなったと思います。
>思い切り自分語りになってしまった。関係ない話ではないとは思いますが(笑)
いえいえ、ぜんぜんかまわないですよ。
お気になさらずに、コメントをいただけたらと思います。
うがんざきさんのコメントを見て、どうしてもお伝えしたくなってしまいました。本来、このページ上に書くべきことではないのかもしれませんが、どなたかの利益につながればと思い、こちらを使わせていただくことをお許し下さい。
私は、事実婚中の医療従事者です。集中治療の世界にも携わっています。事実婚関連のページで、「同意書にサインできるのか云々」という心配をよく見ます。そういう方に、「医療現場は意外と大丈夫」とお伝えしたくてたまりません。どこかでそのような調査をすべきかな、と日々感じてもいるのですが、まだ実践しておりません。
そもそも、法律婚の夫婦に同意書をいただくとき、戸籍の提出を求めていません。また、婚姻改姓に伴い姓の異なる親子関係を証明するために、戸籍を提出させたりもしません。患者さん本人に不利益があるように判断しない人であること、その人に対する決定権があると他の関係者も認めていること、これらを満たせば、気軽にサインしてもらっています。
「内縁関係」は意外に多いと感じています。ただし、「重婚的内縁」の方がまだまだ多く、その場合はこちらも慎重になります。ですが、狭義の「事実婚」である場合、そのことが他の方からの反応から信じられれば、全然OKです。
もちろん、施設や地域による差はあるかもしれません。また、医師によっても多少考え方は違います。ですが、多くの医師は上記のように考えていると現場で実感しますし、また戸籍関係に詳しい(興味のある)医師も多くはないはずです。
たんぽぽさん、横道にそれたコメントで失礼いたしました。
このエントリにコメントありがとうございます。
>本来、このページ上に書くべきことではないのかもしれませんが、
ぜんぜん問題ないですよ。
有意義な情報をくださり、ありがとうございます。
>集中治療の世界にも携わっています。事実婚関連のページで、
>「同意書にサインできるのか云々」という心配をよく見ます。
>そういう方に、「医療現場は意外と大丈夫」とお伝えしたくてたまりません
事実婚はたいぶ容認が進んでいるようですね。
不妊治療が事実婚夫婦に対しても、認められますからね。
集中治療も問題ないと考える医療関係者が多くても、
ふしぎはないだろうと思います。
>法律婚の夫婦に同意書をいただくとき、戸籍の提出を求めていません
>患者さん本人に不利益があるように判断しない人であること、
>その人に対する決定権があると他の関係者も認めていること、
基本的に自己申告ということなのですね。
>「内縁関係」は意外に多いと感じています。
>ただし、「重婚的内縁」の方がまだまだ多く、その場合はこちらも慎重になります
なるほど。
医療関係が長いこと「内縁」に神経質であり続けたのは、
そういう事情もあるのかもしれないですね。
>狭義の「事実婚」である場合、そのことが他の方からの
>反応から信じられれば、全然OKです
こちらも基本的に知人の申告ということなのですね。
>たんぽぽさん、横道にそれたコメントで失礼いたしました
いえいえ、情報ありがとうございます。
情報提供や意見交換は、内容からはずれても歓迎です。
またなにかありましたらよろしくお願いいたしますね。