2015年06月02日

toujyouka016.jpg 子ども扱いされる男

5月31日エントリでご紹介の、土岐山協子氏のすさまじいブログですが、
最初のほうで「妻はずっと夫についていなければならない」
という因習・反動的なジェンダー規範を主張していたのでした。

「すげえ腹立つわ」
(はてなブックマーク)

就学前の子どもがいる母親がイベントを開催したり、
あまつさえ子どもを連れてイベントの為に家をあけて
旦那さんを一人にするなど言語道断だと思います

 
この「妻はずっと夫についていなければならない」というのは、
それだけ夫を「子ども扱い」している、ということでもあるのですよね。
いい歳したおとななのだし、妻がいないとひとりでは
身の回りのことがなにもできない、なんてことはないと思います。
男性の側から、かかる「子ども扱い」に対する批判は、出ないのかと思います。

「子どもはいずれ大人になりますし、「旦那さん」はもう大人です」
あと、「家をあけて旦那さんを1人にする」ことを糾弾って、
どう考えても「夫」という存在を甘やかし過ぎ、もっと言えば馬鹿にし過ぎでしょ。
子どもを持てるくらいに「社会的には」大人な人が、
自分1人の面倒すら見られない前提ってどう考えてもおかしいじゃん、

日本の男性は諸外国の男性とくらべて、ずっと家事時間が短いです。
日本人男性が家事をしないのも、このような「夫の子ども扱い」が
まかり通ることもあるのだろうと思います。

「家事をしない日本の男」
「家事をしない日本の男」
「本当は怖い?日本の男性」




付記:

夫の「子ども扱い」といえば、「男女共同参画の
男性にとってのメリットは小遣いだ」という主旨のコラムが、
内閣府のサイトに載っていたことがあったのでした。

「男性のメリットは小遣い?」

こういう記事がお役所の公式サイトに堂々と書かれるあたり、
少なくない男性は、自分が「子ども扱い」されることを
なんとも思っていないのではないかという気もします。

posted by たんぽぽ at 21:29 | Comment(8) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
子供扱いされてるようで、オトコとしては養ってるつもりでしょうなんでしょうけどね。

土岐山さんの場合、物凄いミソジニーな人だと思います。
それに加えて(それの原因?)、私のguessですが、彼女がホステスの仕事や、個人的な交際範囲で付き合ってきた男性が、妻からの扱いを愚痴り、阻害感を訴えてたのかなあ、、、だから、夫に感謝しなさい、大事にしなさいって、しつこく言うのかなあと私思っています。
Posted by うがんざき at 2015年06月02日 23:11
たんぽぽさん。
このところ立て続けにブログのコメントが盛り上がってますね。
それで、今回のお話は以前にうがんざきさんもいらした時のパラサイトシングルの著者、山田昌弘氏が書いていた、パラサイトシングル女性を満足させる結婚相手の男は彼女の趣味的仕事に文句を言わない男である、と。
オーガニックなんちゃらとかイベントがどうのはそういうことですかね。
その女性が親御さんと同居だったかは知りませんが。

それと母性神話、マザコンという女性からの不満もあるようですが、興味深いのは正反対の批判があります。
日本の男はマザコンでダメだというパターン。
日本の男はロリコンでダメだというパターン。
恋人、奥さんに母親的なものを求める気持ち悪さ。
逆に何よりも女性に若さを求める。自分は年を重ねても対象が常に若い女、若い女と求める気持ち悪さ。となるようですが、
この批判はある意味、裏表一体で相手に母親的、母性的を求めるのも女の若さを最優先させるのも精神的に幼稚な男という意味で同一性の気持ち悪さ、となりましょうか。
対して女性のファザコンというのは悪くは言われませんね。
もうひとつの変化は昔と比べて年下男が恋人とか結婚相手というケースがかなりふえて約4組に1組の結婚は女性側が年上とのデータもあります。
そういう変化はマザコンが増えたとかでなく良い変化だと思いますね。
Posted by ヒラリー at 2015年06月03日 10:11
直に紹介して下さって、ありがとうございます。

>夫の子ども扱い?

ブログで「社会的には」を「」で括ったのは、
「会社方面では一人前面してるけど家の事は何も出来ない夫」
を揶揄する意図があったのを、あえてここで告白します(笑)

ただ、自分の父は、妻(あたし達の母ですね)が不在の夜には
「外食or出前でもいいから子どもも食わせて夜寝かせる」
くらいに、子どもの面倒を臨時で請け負う気持ちは当たり前にあったと思うんですよね。あたしの実家では、父親の貢献が馬鹿に出来ない場面が、臨時の場面が多いとはいえそれなりにあったように思います。あたしの兄弟も多かったので。
(この辺のエピソードを補足的にブログにあげる事も検討していたのですが、無精したりしているうちに時間が経ってしまいました…)
それを考えると、「自分のご飯をどうするか」程度ならかなりイージーモードだと思うので…それすら出来ないのに「一人前の父親」面してる「男」ってどうなの、と。

この件に限らず、自分がケアする側に回る、なんてこれっぽっちも考えない男性って結構いますよね。
正直、そういう人にはこれからは父親になって欲しくないです。
Posted by 七重 at 2015年06月04日 02:59
うがんざきさま、
このエントリにコメントありがとうございます。

>子供扱いされてるようで、オトコとしては養ってるつもりでしょうなんでしょうけどね

なるほど。
自分は「養っている」という意識があるから、「子ども扱い」なんて
見下されている意識がないのかもしれないですね。

>物凄いミソジニーな人だと思います

そのきらいもありそうですね。
女性がミソジニーというのは、ありえないことではないですね。


>彼女がホステスの仕事や、個人的な交際範囲で付き合ってきた男性が、

イカフライさまからご紹介いただいたつぎの記事を見ると、
http://kasakoblog.exblog.jp/22422478/
東京へ出てくるずっと前から
========
「素行の悪い子供の母親は必ずといっていいほど素行が悪い。
逆に優しい母親の家庭は優しい子供になる。
父親はあまり関係ない。母親が重要だ」
========
なんて考えていたとあります。
もともと思想がこういう方向性だったのでしょう。

そういう下地があったところへ、銀座のクラブ経験その他で、
かかる思想が強化されたのかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2015年06月04日 20:39
ヒラリーさま

>このところ立て続けにブログのコメントが盛り上がってますね

その中にあって、あなたはひとりで独特というか独自の
盛り上がりを見せていると思います。
Posted by たんぽぽ at 2015年06月04日 21:38
七重さま、こちらにもコメントありがとうございます。

>直に紹介して下さって、ありがとうございます

いえいえ。
こちらこそ、参考になったです。


>「会社方面では一人前面してるけど家の事は何も出来ない夫」

そんなような含みはあるのではないか、ということは
なんとなく思ってたです。

>(この辺のエピソードを補足的にブログにあげる事も検討していたのですが、
>無精したりしているうちに時間が経ってしまいました…)

ブログはお時間のあるときに、ゆっくり書けばいいと思いますよ。


>この件に限らず、自分がケアする側に回る、
>なんてこれっぽっちも考えない男性って結構いますよね

自分が「養ってやっている」という感覚でもあるのかと思います。
それで自分ひとりくらいなんとでもなるけれど、
あえて世話してもらって当然と思っていて、
そうさせる自分が「偉い」と思っていて、
「子ども扱い」と思わないのかもしれないです。

>正直、そういう人にはこれからは父親になって欲しくないです

まったくです。
でもまだまだそういう父親やその予備軍はいそうですね。
Posted by たんぽぽ at 2015年06月04日 21:42
これですよね。

−−−−−−−
「素行の悪い子供の母親は必ずといっていいほど素行が悪い。
逆に優しい母親の家庭は優しい子供になる。
父親はあまり関係ない。母親が重要だ」
−−−−

加えて

--------
なぜ落ちこぼれの子供が生まれるのか。
その大きな原因は2つ。母親と料理が悪いということだ。
ーーーーーーー

本当にこれってどれだけの根拠に基づいてるの、と言いたくなります。

だいたい、この方は行き当たりばったりで、
動機なんて後付けなんだと思いますよ。
職を転々としているだけなのに、
社会を変えようと思って、霞が関に行った、だの、
女性のことをもっと知りたくて、美容系の会社に入ったとか。
自分の経歴に、後から、問題意識をうまくかぶせて、経歴を作り上げただけで。

教員時代にどれだけ落ちこぼれの生徒と向き合っていたのは”?”マークです。
本当に当時それだけの問題意識があれば、子と親ともっと対峙したと思いますよ。
教育関係者だったら、制度的な問題や経済状況における格差だったり、もっと多岐に渡って落ちこぼれになる原因を考えるはず。安易に母親の問題に帰結してるところが、本当に教職課程を受けたのか?と、どうも教育者の発想ではないのです。

ただのオッサンなんですよ、言ってることが。
ホステス時代にオヤジとの対話の中で、安易に考えて、オッサン化して保守化が加速化された感じがします。

私はもっと根に、子持ち主婦に対する深いルサンチマンがあると思ってます。
それこそ、親と同居していた思春期、そして、親元離れてからの付き合いや恋愛事情。
無駄に文章長い彼女ですけど、ルーツ的な部分では肝心なことは語ってないように思います。
Posted by うがんざき at 2015年06月05日 12:29
うがんざきさま、またまたコメントありがとうございます。

>本当にこれってどれだけの根拠に基づいてるの、と言いたくなります。

根拠なんてなく、単なる思い込みだろうと思います。
もともとそういう思想バイアスがあって、
そのバイアスにもとづいて解釈したのだろうと思います。

こちらのコメントでも少し書いたけれど、
正規の勉強や活動をしているわけでもなく、
みょうな方向のことばかりやっている感じだと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/419900274.html

>だいたい、この方は行き当たりばったりで、
>動機なんて後付けなんだと思いますよ。

あのくらい動機と経歴との関係が不可解だと、
その可能性もなきにしもあらずですね。


>本当に教職課程を受けたのか?と、どうも教育者の発想ではないのです。

教育者としての資質もかなり問題視するところですね。
学校の先生だからかならずしもまともな発想をすると限らないですが。
教職をやめたのも、こういう資質が原因だったのかもしれないです。

>ただのオッサンなんですよ、言ってることが

曽野綾子と同じで、男が言いたいことを言ってくれる女ですね。
ある種の男たちには重宝する存在だと思います。


>無駄に文章長い彼女ですけど、ルーツ的な部分では
>肝心なことは語ってないように思います

なるほど。
事実を全部言わないのは、だれもがやるレトリックではありますが。

子どものころ親の金を盗んだとかあっさり書いていて、
無防備になんでも書くような印象を受けるし、実際無防備だと思いますが、
そういう人でも本当に言いたくないことは言わない
ということは、いくらでもありえるでしょうね。

Posted by たんぽぽ at 2015年06月06日 17:51
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