「恋愛工学」についての批評エントリについての続きです。
「「恋愛工学」に手を染める“キョロ充”の群れ。
噂のナンパマニュアルは男たちを破滅へと導く麻薬!?」
>外見とからだだけの女性
「恋愛工学」を実践している男たちにとっての
女性というのは、つぎのような存在だと書いています。
でも、恋愛工学が想定している「女」って、
ルックスとスタイル以外に差異がないんだよ。
「この技を使えば女はみんなこう反応する」っていうのは、
つまり「女性を人間扱いしていない」ってことと同義で、
そこが批判されている点でもあるんだけど、
それってそもそも恋愛なのかって話だもんね
女性の外見とからだだけしか見ないというのは、
まともな女性なら猛烈に拒絶反応をしめすことです。
「女をもの扱いしている」という批判が出るのもごもっともです。
本気で相手の女性を愛しているのではなく、
単に自分が「やりたい」だけと思われても無理もないことです。
恋愛というのは、ひとりの異性(同性愛者なら同性)を、
それ以外のすべての人たちから特別視するところがあります。
恋愛対象の個性を強烈に重視するということです。
そこへもってきて、外見とからだ以外のさまざまな個性に
興味を示さないというのは、どういうことかと思います。
これで「恋愛工学」の著者は「本当に愛する女性に出会うためだ」
などと称していて、信奉者たちもそう信じて
「邁進」しているのですから、あきれてしまいます。
こうした人たちは、人を愛するとはなんぞやという、
そもそものところがわかっていないのかもしれないです。
藤沢さんはこの恋愛工学を、「本当に愛する女性に
出会うための恋愛テクノロジー」と言っているのよ。
つまり、「目的はセックスじゃないよ」って建前になっている。
>相手と向き合わない「恋愛工学」
「恋愛工学」は相手の女性と向き合わないという指摘もあります。
これはまさに「非もて」にありがちだと思います。
というか、「相手に向き合わない」からこそ、
「非もて」の「非もて」たるゆえんなのだと思います。
相手とも自分とも向き合わなくて済むから、楽なんだよ。
何かもう、攻略本を見ながらゲームしてる感じだよね。
つまり、藤沢先生が舗装してくれた安全な道を進みながら
レベルアップを体感していくわけでしょ?
人を好きになったら、その人のことをもっと知りたいとか、
その人になにをしてあげようかとか、とにかく相手のことで、
あたまの中がいっぱいになるのではないかと、わたしは思いますよ。
ところが「非もて」諸氏はそうはならないのですね。
相手が自分のことに興味を持ってもらうとか、
相手から自分になにかしてもらうとか、自分のことばかり考えます。
「非もての精神・思考構造(3)」
自分のことにしか興味がなく、相手と向き合う気がないのでしょう。
それゆえ相手の女性のこともルックスとスタイルだけとなり、
それ以外の個性には興味を示さなくなるのでしょう。
こうして見ると、「恋愛工学」というのは、
相手と向き合いたくなくて、自分のことだけ考えていたい「非もて」が
恋愛した気分になるためのものだ、ということになりそうです。
女性の顔スタイルだけを重視して、それはつまり性行為が目的でモノ扱いされていると感じる不快。
これを男が不快だと気づかないのは男は女性から自分の顔スタイルだけが重視され性行為が目的だと思われても女性ほど不快を感じないからだと思います。
むしろお金のことで「自分はATM扱いにされているのではないか」という不信や不快が非常に多いと思います。
お金目的で女性と付き合う男もいますが、これは少数ですね。
そんな男女が互いに開き直った時に、女性は顔スタイルを武器に男から金を引っ張ることができると考え、男は金の力で女を引っ張ることができると考え、いびつな形でありながら関係維持できるかもしれません。
ただお金の場合は一生金持ちでいられる可能性があっても、顔スタイルは衰えるので不利です。
そこで付き合う段階で別れるときは慰謝料いくら払うとの契約をとっておく防衛策を用いる人もいるようですが、それは法的有効性に保証がありませんね。
どっちにしても相手を引き(惹き)つけるのがルックスと金の交換では商取引でしかなく悲しいものですが。
結果的に心が大事というラブソングの典型的歌詞にあるようなもの、青臭いと一部の人が馬鹿にするようなことが大切と気づくことでしょうね。
ルックス磨きや金銭を得る努力は、レベルの高い異性と巡り会うための行為ではないのか、と聞かれて、まったく関係ないと本心で言い切れる人は少ないとも思いますが、人の本心を突こうとしないことも、その人の心の高さを示しますね。
>これを男が不快だと気づかないのは男は女性から
>自分の顔スタイルだけが重視され性行為が目的だと思われても
>女性ほど不快を感じないからだと思います
そうかしらね?
男にもイケメンに対する嫉妬やコンプレックスはあると思いますが。
「非もて」の中には、自分はぶさいくだからもてない
と言っているのもいますし。
男性が女性を外見やスタイルだけ見てはばからないのは、
相手の女性を向き合うという意識にとぼしいからだと思いますよ。
自分のことしか考えてないということです。
>むしろお金のことで「自分はATM扱いにされているのではないか」
>という不信や不快が非常に多いと思います。
お金目当てにされるのは、たしかに不快感があると思いますよ。
「ATMうんぬん」はそれよりも、男性による差別性をしばしば批判されるので、
その「対抗」として持ち出した部分もあると思います。
経済的に女を「養ってやれる」のは、もともと男たちが
自身のステータスとしてきたことなのですし。
養ってやれる、との男の勘違いステータスは確かに逆利用される場合がありますね。
高価な食事に誘っても、すごい感覚の女性は「あんなくだらない男におごらせてあげたのよ」という。
むしろ私と食事ができて高いもの食わせてやったと思えることに感謝しなさいというね。
もちろん面と向かって言わないだろうけど(笑)
ところがそういう女性が本気で付き合う男が世間一般で言われる、あまりロクでもないような男だったりするから納得できないとか、そのロクでもない側の男になろうぜという意識が出てくるんでしょうね。
なので、たんぽぽさんが見解する、そういう男と付き合う女性は自己評価が低いというのは違うんです。
もちろん何をもってロクでもないのか?の部分でそこが非常に深いので恋愛工学とやらで理論化や体系化することは出来ませんから、結果的にそういうものを信じることは愚かだとなりますね。
>自己評価が低いというのは違うんです。
この文章、意味がわからないです。
最初のエントリで埋め込んだ、3つのツイートのことではないかと想像するが。
http://taraxacum.seesaa.net/article/417188990.html
>何をもってロクでもないのか?の部分でそこが非常に深いので
>恋愛工学とやらで理論化や体系化することは出来ませんから、
「恋愛工学」がどういう男を「ろくでもない」としているかは、
おのずとわかると思いますよ。
取り立てて「非常に深い」ことではないと思います。
>結果的にそういうものを信じることは愚かだとなりますね
「恋愛工学」を真に受けてはならない理由は、
そういうことではないと思います。
自己評価の低い女性でなく、また、たんぽぽさんの見解でもなく自尊心の低い女性を手込めるというツイートと補足のような感じですか。
ただ自尊心とか学歴の高さなどについても、恋愛とは別ですが男女ともに非常に優秀な人々がオウムの麻原みたいなのに騙されますからね。
かえって中卒で適度に遊んでた経験ある人は理屈や理論でなく「あんなのカルト馬鹿でしょ」で済ましてしまう。
ただ本人からするとカルト教団とかでなく男女の恋愛だと、ハタから見て分からない魅力があるのかなと。
逆パターンで多くの男を騙した女がどう見ても10点満点で1点どころかマイナスじゃないの?ということもありますからね。