「高収入の女性は金のない男を養え」というものがあります。
「きもくて金のないおっさん」のコメント欄に登場する人の中にも、
ご他聞に漏れずこれを力説している人がいます。
http://togetter.com/li/824984#c1925113
子育てによる労力負担を考えると、男女平等と少子化対策、
格差問題に対する対処を全て並立するようにするには、
キャリアに乗り始めた若い女性が覚悟を決めて低収入男性を
専業主夫化するつもりで養う、という答えくらいしかないんですね。
これはフェミニスト側の海外事例研究でもあった議論です。
女性で(男性でもいわゆる「弱者男性」でなければ?)
これに賛同するかたは、ほとんどいないのでは?と思います。
また実際に金のない男を養ってもいいという高収入女性も、
あまりいないのではないかと思います。
収入の多い女性は、むしろ結婚しないことを選びそうです。
なぜ「高収入の女性は金のない男を養え」に賛同したり、
実践をする女性が少ないのかですが、大きな理由のひとつは
「養われる」というのは、経済的に弱い立場だからだと思います。
そんな状況に他人を置きたくない、ということでしょう。
かつて女性は経済的に自立できない状況にあって、
結婚して男性に依存しないと生活が難しかったのでした。
前にお話したように、生きていくために望まない結婚を
せざるを得ないことをはじめ、経済的に依存する状態が、
いかに弱い立場にあるかを感じてきたのでした。
「未婚率が低かった時代」
このような弱い立場から脱却することが、
フェミニズムのそもそもの目的だったのでした。
みずからが長年の努力によって解消してきたことを
他者にやらせるという、ある意味自己否定にもなることを
考えたりやったりするはずもないということです。
「意に沿わぬ相手と結婚させられないこと」「結婚しなくても男の経済力に頼らず生きていけること」を女が求めたからこそのフェミニズムなんじゃないのかな。まぁその辺は奴隷解放とか公民権運動とかと同じ構造だよね。
— 宇野ゆうか (@YuhkaUno) 2015, 3月 27
経済力がなく依存せざるをえない状況というのは、
わたしに言わせれば恐怖でしかないと思いますよ。
少なくない女性にとっては、いまでもいかにして手に職を持って
経済的に自立するかが、人生の重要課題のひとつだろうと思います。
「若い女性の専業主婦願望」
@kabutoyama_taro 専業主婦やりたい、と本気で言ってる女子学生・生徒(高校生)に、自分が学生の時も今も会ったことがないんです。「職がないと家庭内での立場がますます弱くなる」「女だからこそ安定した職に就かないと」という人ばかりで。男子との違いは冒険しない事だと感じます
— 水無月迅(水無月尽生まれ) (@minaduki_jin) 2013, 10月 3
私も中高生の頃は専業主婦とかないわ〜〜って思ってたもん。だって自分で働いてないってすごく不利じゃん。でも今は専業主婦なんですよね〜不利だけど今はしょうがないんや...
— バッキン ガム (@Fesshan) 2013, 11月 7
「高収入の女性は金のない男を養え」などと言っている
「弱者男性」諸氏は、経済力のない弱い立場に置かれることに
忌避感や恐怖心はわかないのかと思います。
「弱者男性」諸氏はこれについて軽視や無視をしているようで、
ぜんぜん問題にしないのですよね。
「非もて」にありがちな、自分のことしか考えていないという
精神構造の一形態で、相手から要求されることが念頭になく、
自分が得られるものしか、あたまにないということでしょうか?
弱者づらしているけれど、しょせん彼らは男であり
経済力がなくても「男性特権」は維持できる感覚なのでしょうか?
現実味がないとわかっているので、フェミニズムをたたく
ていのよい「道具」として、持ち出しているだけなのでしょうか?
「高収入の女性は金のない男を養え」という主張は、
ずいぶんむかしから言われていて、議論もだいぶなされているのですよね。
あの赤木智弘氏も2007-2008年ごろに議論をしていました。
「女性だって人間だし、結婚って人間関係のはずなんですが。」
ちなみにこの辺は、赤木智弘氏が
「強者女性は弱者男性を養うべき!」
とぶちあげた時に、結構出尽くしてます。
よその関連エントリーと、特に議論が盛り上がったあたりを紹介しておきます。
異論や反論も出ていると思うのですが、思いつきやすいのか
いまだにこれを持ち出す「弱者男性」は後を絶たないようです。
やっぱり理解できないのです。
なぜ、「弱者『男性』」は「強者『女性』」が面倒を見なければならないのか。
なぜ『女性』なのか。
あと、「きもくて金のないおっさん」は救われるべきで、じゃあ「きもくて金のないおばはん」はどうするのか?
それともこの世の中には「きもくて金のないおばはん」はいないのか、0なのか。あるいはそうした女性は自己責任ですか?
そもそも自由経済主義で個人資産が認められた時点で、格差は存在しているわけで。それをまだしも是正しようというのは、個々あるいは社会の善意にほかならないわけで。
自分、頭悪いものですから、なんで男女が関係してくる話しになるのか、さっぱりわからないんです。
女性の経済的自立、男女平等の流れでも法的にはまだ女性は弱者扱いですね。
このまえ遺族年金の男女差は合憲との判決がありました。一審で違憲。二審で覆されての合憲。
つまり女性は弱い立場だから遺族年金は女性有利で仕方がないとの判決です。
ただこれは、その夫婦によって大きく異なるのにそれを男女で判断するというのはどうなのかと思いますが。
高収入女性は男を養えとか専業主夫にしろなどは、普通の男は言いませんね。
何でかというと男のくせにそういうことを言うのはみっともないからです。
女性もそう言いたいのが本音だと思いますが、男のくせに、という言葉を使えないから別の言い方をしているのが本音ではないでしょうか。
昔は、髪結い亭主というのが専業主夫とか女性に養われている男で、美容理容師が女性の専門職としてかなり早い時期から社会進出し高い収入を得られたからだそうですね。
髪結いの亭主、というタイトルの映画もあって確かフランス?
その映画を解説した評論家のコラムに、できれば妻の収入に頼って生きていきたいという潜在意識が万国共通であるような気がしてならないと書かれていた記憶があります。
というより経済力意外で結婚してくれる、愛されているという経験則が男の歴史には存在しないから自分が例外になりたいんじゃないかと。
そういう貢ぎ癖があるような女性が実際にいて、たいてい美人ですから困ったものです。
いい気になっているとその女性に捨てられたとき自分は生きていけないとの恐怖感は大変なもので、その恐怖と比べれば自分で働いたほうがラクと気付きます。
高収入イケメンはキモくて金の無いオバサンを養っているのか?
スペックの良い男性と結婚出来る女性って、収入や社会的ステータスのあるキャリアウーマンか、本人は家事手伝いでも実家が裕福な有名お嬢様学校卒か、学歴や所得は低くても、美人で女子力のめっちゃ強い玉の輿女子か。
キモくて感の無いオッサンは、自分がそんなにイケてる男だと思っているのか?
>なぜ、「弱者『男性』」は「強者『女性』」が面倒を見なければならないのか。
>なぜ『女性』なのか
そこは大いに疑問になるところですね。
「金がない」のが問題だというのなら、労働問題や福祉問題として
解決を考えればよいことです。
なぜ「高収入女性」という個人に、肩代わりさせなければ
ならないのかと思います。
>「きもくて金のないおっさん」は救われるべきで、
>じゃあ「きもくて金のないおばはん」はどうするのか?
おっさんよりおばはんのほうが社会的には弱者ですよね。
そんなのは年収のジェンダー差などからあきらかなことです。
「弱者男性」は視野が狭く、自分だけが被害者という
意識に陥っているのだと思います。
社会には自分よりずっと社会的弱者で
さまざまな不利益を被っている人がたくさんいることが
見えないし、想像もできないのでしょう。
>なんで男女が関係してくる話しになるのか、さっぱりわからないんです。
さっぱりわからないのは、「弱者男性」の思考回路が不可解だからです。
あなたのせいではないですよ。
>高収入イケメンはキモくて金の無いオバサンを養っているのか?
たぶん養ってないでしょうね。
「きもくて金のないおっさん」は自分が高収入イケメンだったら
「きもくて金のないおばさん」を養うのかと思います。
(自分のハイスペックを活用して、いいとこ取りをしそうなんだけど。)
>スペックの良い男性と結婚出来る女性って
夫と妻とで学歴に相関があるという調査があります。
たいていは男も女も自分と同レベルの相手と結婚するようですね。
http://bit.ly/1U0het9
>キモくて感の無いオッサンは、自分がそんなにイケてる男だと思っているのか?
自分のことを「きもくて」と認識するのだから、
自分はいけてないとわかっているはずなのですけれどね。
母は理髪店を営み、父とは別に年金を納めておりました。
しかし結局、父が納めていた分がわずかに多かったために、自らが納めていた分は諦めざるを得ませんでした。
それはまるで母の人生が否定されたかのようでした。
父もまた理髪店を営んでおりました。
母とは異なる店です。
しかし、父は自分が小学生の頃にくも膜下出血で倒れました。
当時はCTスキャンが国内に3台しかなかった時代です。
奇跡的に父は命をとりとめ、麻痺も少なく、日常生活は問題なくすごせる程度には回復しました。
しかし、もはや父は2度と鋏を持って人の髪を刈ることはできませんでした。
病は父から職人としての技術を奪いました。
それでも父は親として、子供に働く姿を見せることを諦めませんでした。
人伝に職を探し、漸くゴミ収集の仕事に就きました。
朝は4時に出掛け、昼に帰ると汗とゴミの臭いが染み付いたつなぎを洗濯し、時にはゴミに紛れた鉄串が手に刺さってひどく化膿したこともありました。
母は優遇されているのでしょうか。
父は髪結いの亭主でしょうか。
理髪師が女の仕事と言ったのは誰ですか。
>自分の母は父の遺族年金を受け取っています
>母は優遇されているのでしょうか。
>父は髪結いの亭主でしょうか。
>理髪師が女の仕事と言ったのは誰ですか
ご両親が大変苦労されたお話をしてくださり恐縮です。
いろいろと辛いものもあることと思います。
わたしも「髪結いの亭主」のお話なんてぜんぜん知らないです。
>美容理容師が女性の専門職としてかなり早い時期から社会進出し高い収入を得られた
(2015年06月27日 23:29)
というのも聞いたことがないです。
映画の『髪結いの亭主』は、「妻に養われる夫」の意味で
使われることもあるみたいです。
http://d.hatena.ne.jp/baumkuchen_tabeyo/20110414/p1
この映画のようなお話が、フランスでどのくらい一般的かは
わたしにはわからないです。
日本の理容師の平均年収は263万円なので、べつだん高給ではないですね。
ちなみに女性は256万円、男性は275万円ですから、
ご他聞に漏れず女性より男性のほうが高収入です。
http://nensyu-labo.com/sikaku_riyousi.htm
私の書き違いで、美容理容師が「女性の専門職として」でなく、専門技術・技能を持ち社会進出した女性は美容理容師の人が他の専門技能職より先駆けて広く社会進出した歴史という意味、と訂正します。
たんぽぽさんが挙げた年収は現在のもので過当競争や「1000円カット」のチェーン店増加などの要因があると思います。
もちろん平均で、高給取り弁護士もいれば年収数百万円の弁護士もいるようにそれぞれですが。
ただ昔に遡ると髪結いの仕事をする女性が夫を養えるくらいの、高い稼ぎを得ている人が多かったんでしょうね。
私の父は髪結いの亭主ですか?というのは違います。
自分は働かずに女性の収入に頼っている男性のことで、今はその女性の職業がどんな職業であるかは関係ないですね。
ヒラリー様
大変申し訳ありません。
自分の琴線に触れるものがあったことで、書きすぎてしまいました。
父が病に倒れた時、父の兄が口にした言葉が『髪結いの亭主』でした。
よりにもよって、子供の前で言ったのです。
「髪結いの亭主で良かったな」
と。
もっともこの事はあくまでも個人的なことでしかありませんでした。
八つ当たりです。
本当に申し訳ありません。
>大変申し訳ありません。
>自分の琴線に触れるものがあったことで、書きすぎてしまいました。
いえいえ、わたしはぜんぜん気にしてないので、だいじょうぶですよ。
琴線に触れるものがあって、それについてものもうしたくなったら、
コメントする自由はあるでしょう。
「髪結いの亭主」のお話を始めたのは「ヒラリー」氏ですから、
「ヒラリー」氏には責任を取る必要のあることだと思います。
ヒトの♀が配偶関係を結ぶのに必要となる生物学的条件
1.自身が心身ともに健康であること
2.配偶相手の適応度が高いこと
3.配偶相手から自身に向けられる愛情が深く揺るぎないこと
こちらはほぼAND条件、論理積。
1*1*0=0(拒絶)、1*1*1=1(受容)
1.について、女性にとって次世代を生み育てるのに足るだけの心身の健康が担保されないのに妊娠してしまうと、(すでに子供が居る場合はその子供まで巻き添えに)母子共倒れになってしまう恐れがあるため、自分の心身の健康は配偶関係を結ぶかどうかの重要な判断材料である。
現代の日本で、生物学的基準での心身の健康を損ねることはめったにないが、飢餓状態や鬱状態や摂食障害になると性欲も低下する。男性にもこの傾向はあるが女性ほど顕著ではない。
2.について、相手の適応度は、その間に生まれた子の適応度、ならびに次世代の繁殖成功可能性にも大きく影響するため、妊娠・出産という莫大な投資を行うかどうかを決める際に重要な判断材料となる。
相手情報から、生活能力を著しく損ねるような重病、障害、奇形、不相応な言葉遣いや立ち居振る舞いなどが認められる際には、回収困難な莫大な投資を余儀なくされるリスクを回避するため、一般に退避行動が選択される。
3.について、ヒトは動物としては難産にもかかわらず極めて未熟な状態で生まれ、自立生活するためには多くの知恵や技能を習得する必要があるため、莫大な育児投資が必要となる。このため、女性にとって妊娠・出産・育児は命がけのものとなり、配偶相手から自分とその間に生まれた子の生活サポート(扶養)を切実に必要とする。
このため、女性は配偶関係を結ぶかどうか判断する必要に迫られたた時(およびその後も)に、項目2.を充足する男性からの安定的扶養を担保するための愛情確認に余念がない。もしこれを怠ると、配偶相手男性に置き去りにされてしまって(すでに子供が居る場合はその子供まで巻き添えに)母子共倒れの野垂れ死になってしまうリスクが高まる。
現代日本ではさすがに野垂れ死にはほぼなくなったが、母子家庭として差別と貧困に耐えながら子供を養わなければならなくなるリスクは依然として大きいと言わざるを得ません。
ヒトの♂が配偶関係を結ぶのに必要となる生物学的条件
1.配偶相手の身体的魅力が高いこと
2.配偶相手が若く清純であること
こちらはほぼOR条件、論理和。
0+0=0(無反応)、1+0=1(有反応)
1.について、女性が子供を産み育てられるかどうかの指標であるファーティリティ(fertility:妊娠する能力、妊孕性)とほぼ同義。
女性の適応度の高さもここに内包される。この指標が高いほど、男性は性的に魅了され、何らかのアプローチを試みる誘因となる。
2.について、ファーティリティの現在からの積分であるフィカンディティ(ficundity:これからどのくらい子供を産めそうか)とほぼ同義。加えて、男性は父性の確認(相手女性から生まれた子が我が子であるという確信)が曖昧になりやすいため、他の男性との間に生まれた子に(自分の子と勘違いして)育児投資して自らの遺伝子継承可能性を下げてしまうリスクを避けようと、若く身持ちの堅い女性を好む傾向が強い。
これを踏まえて、女性はなぜ弱者男性(キモくて金のない男性?)と配偶関係を結ばない(養わないも含意)のかを考察すれば、答えは火を見るより明らかだと言えるでしょう。
「キモい」と評される時点で、容姿・動作・立居振舞・精神構造といった、生活能力に大きく関わる部分で重大な欠陥があることが疑われ、「金がない」という点で経済力(この指標は生物学でいう適応度と密接な関連がある)が低く、妊娠・出産・育児という、自らの生活力にあるていど支障をきたし、配偶相手からの生活サポートを切実に必要とする時期に、自分とその子への生活サポートは期待しがたいことになります。2.の条件をまるで満たさないわけです。それどころか、女性からの扶養まで求められるとなれば、3.の条件に逆行します。
したがって、生物学的にみて、女性としては早急に退避行動をとり、関わり合いになるのを避けねばならない相手に該当します。
これに日本の社会状況を鑑みれば、女性は出産によってキャリア断絶によって生涯年収が億単位で減少しかねないほど男女差別格差構造の激しい国であり、さらに日本人男性の家事・育児能力が世界的に際立って低く生活上のメリットを見出すことが困難であることが、より女性により厳重に退避行動をとらせるよう仕向けていると言えるでしょう。
また、男女は配偶に関して非対称の関係であるため、「金がなくキモいおっさんと女性」の配役を「金がなくキモいおばさんと男性」に入れ替えても等価関係になりません。
「金がなくキモいおばさん」をどのような関係であれ(家政婦?家事や育児などに疲れて女磨きを怠るようになった妻?)養うことは、男性にとって経済的負担になりますが、生殖面でのダメージはあまりありません。男性の感覚からすれば、同性とルームシェアすることになるのとあまり変わりません。もし妻のことを指すのであれば、我が子を自分の腹を痛めて生み育ててくれたかけがえのない人ということですから、むしろ養わない方がおかしいです。
一方で、「金がなくキモいおっさん」を養うことは、女性にとって経済面のみならず、生殖面においても上述したように重大な脅威であり、そのうえ家事負担が増える恐れが高く、このうえ日本では子供ができればほぼ女性だけが億単位の罰金刑(キャリア断絶による生涯収入激減)に処せられかねないとなれば、他の要素で補うのは甚だ困難です。
女性にとって意に沿わぬ相手と配偶関係(望まぬ相手との結婚)になるのは、人生をすべて棒に振ったも同然の絶望を抱くものであり、単純に男女の配役の入れ替えでなまじ理解した気になると、重要な部分を見失うことになります(女性の方が男性の場合よりずっと辛い)。
なお、「金がなくキモいおっさんを養う」か「金がなくキモいおばさんを養う」の、いずれかを選択せねばならないとなったら、男性はそれなりに意見が分かれるでしょうけど、女性はほとんどが後者を選択するでしょう。
>この件は生物学的な見方から入った方が良さそうですね
おおおお。
どんなお話になるのかと思っていたら、これはとても興味深いです。
いままでもよく言われていることですが、
生物学的な見かたをすると、このように理解されるのですね。
>女性はなぜ弱者男性(キモくて金のない男性?)と
>配偶関係を結ばない(養わないも含意)のかを考察すれば、
>答えは火を見るより明らかだと言えるでしょう。
>2.の条件をまるで満たさないわけです
そうなりますよね。
>生物学的にみて、女性としては早急に退避行動をとり、
>関わり合いになるのを避けねばならない相手に該当します
こういう説明のしかたなら、「弱者男性」諸氏も納得するのかしらね?
「生物学的に見て淘汰されるべき」なんて言ったら
問題発言でしょうけれど、「恋愛・結婚市場から淘汰されるべき」
という言いかたなら許されると思います。
>男女は配偶に関して非対称の関係であるため、
>「金がなくキモいおっさんと女性」の配役を
>「金がなくキモいおばさんと男性」に入れ替えても等価関係になりません
これはとても大事ですね。
自明なことのはずなんだけど、「弱者男性」は往々にして
これがわからなくて、単純に男女を入れ替えて
議論が成り立つと思っているのですよね。
>男性はそれなりに意見が分かれるでしょうけど、
>女性はほとんどが後者を選択するでしょう。
わたしもそうなりそうな気がします。
配偶関係になく単に養うなら、女性は同性のほうが安心できるでしょう。
「弱者男性諸氏」がこれに納得するかどうかについては悲観的です。
この手の人の思考パターンは基本的に都合の良いとこ取りである場合が多いので…。
また、「生物学的に見て淘汰されるべき」、「恋愛・結婚市場から淘汰されるべき」とまではいかないです。
あくまで、「生物学的次元でみた女性一般が配偶相手に求める条件と合致しない」です。
「淘汰」という語は過激な内容を含み、多くの人の心の琴線に触れるものですから、使うときは慎重にならざるを得ないです。
前者は「君たちに生きる価値・資格はない」、後者は「君たちに恋愛や結婚を求める価値・資格はない」という意味合いにも受け取られかねないため、もし公人の立場で発言したら、前者はもちろん、後者でも公人による数々の女性蔑視発言以上の反応になりかねないです。女性一般より彼らの方が免疫力に乏しい気がしますね。
また、私の真意はもう少し別のところにあります。
関連する内容をまたまた私のヤフーの過去回答から引っ張ってくることになりますが。
ヤフーでの「生殖しない者の生きる意味」についての回答
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13128092368
ヤフーでの「人における淘汰圧」についての回答
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12128835632
↑で書いた内容について簡単にまとめると、生殖(配偶者獲得競争や子育て)に直接かかわらない者も、生存権までは否定されないですし、他者の生殖活動を手伝ったり文化・科学技術の発展・継承に貢献したりと、別の面で社会貢献できる余地はあるということです。
また、人類が生み出した文化・科学技術は、人類にかかる淘汰圧を引き下げ、文明発祥以前なら淘汰されてしまっていたような形質の者も、生きて社会貢献できるようになり、ヒトという生物の種内多様性や文化多様性の拡大に貢献したという意義がありますから、「淘汰されるべき」という表現を用いると、そもそも人類が文化・科学技術文明を持つようになった意義と対立してしまうことになります。
生物学においても、働き蟻や働き蜂のように直接の子孫を残さない者も、社会貢献によって間接的に自分との共通遺伝子を継承していることが観察されていますから、配偶関係を形成しない者は淘汰されるべしという結論は導けないわけです。
また、文化人類学においても、人類の動物としての著しい特徴は、言語活動によって文化的所産(宗教・哲学・科学技術など)を発展させ次世代に継承していくところにあるとされるので(言語活動による文化的所産の社会的共有・蓄積・継承システム)、もっぱらこちらの方で貢献する生き方もありです。
(できれば)生物学的にみた場合の立ち位置を理解し、文明の恩恵によってそれなりに豊かな環境で生きていることに感謝の気持ちを持ち、それに対する恩返しとして命ついえるまで力の限り社会貢献する、というのがヒトとして望まれるところです。
>「弱者男性諸氏」がこれに納得するかどうかについては悲観的です。
やはりそう思われるのですね。
>この手の人の思考パターンは基本的に都合の良いとこ取りである場合が多いので…
おかしな主張をする人にありがちですね。
>「生物学的に見て淘汰されるべき」、「恋愛・結婚市場から淘汰されるべき」
>とまではいかないです。
>あくまで、「生物学的次元でみた女性一般が配偶相手に求める条件と合致しない」です
これはわたしは先走りすぎましたね。
ritiarnoさまのコメントを適切に理解しなかったことを
おわびするとともに、前言を撤回したいと思います。
>「淘汰」という語は過激な内容を含み、多くの人の心の琴線に触れるものですから、
>使うときは慎重にならざるを得ないです
わたしの前のコメントは不用心でした。
>後者は「君たちに恋愛や結婚を求める価値・資格はない」という
>意味合いにも受け取られかねないため、もし公人の立場で発言したら、
>前者はもちろん、後者でも公人による数々の
>女性蔑視発言以上の反応になりかねないです
けんのん、けんのん。
>女性一般より彼らの方が免疫力に乏しい気がしますね。
彼らが「自分は被害を受けている」と思ったときの
噴き上がりかたはすさまじいですからね。
ふだん差別や抑圧を受けないので、そうした場合の
対処や身構えに慣れていないですからね。
それに加えて既得権益者なので、ものをもうしやすいのもあると思います。
(被差別マイノリティは被害を訴えること自体、抑圧されることが多い。)
社会的強者にあるがゆえの、免疫力の欠如だと思います。
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13128092368
>ヤフーでの「人における淘汰圧」についての回答
>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12128835632
こちらはご紹介ありがとうございます。
人間が生殖能力をうしなったあとも寿命が長いのは、
「おばあさん仮説」というものあると思います。
人間の子育ては手間がかかるので、女性が閉経後も長く生きて、
孫の世話をするほうが有利になったというものです。
女性の寿命が長くなったので、
それに合わせて男性の寿命も長くなったということです。
大変興味深く拝見しております。
>若い女性が覚悟を決めて低収入男性を専業主夫化するつもりで養う
どうやら”きもくて、金のないオッサン”業界では根強い人気のあるアイデアのようですが(笑)、
すでに論議が尽くされているとおり、「全く以て成立しない」と思います。
それとは別に、私の感想は、
なんで、”若い女性”限定なの?
なんか、少しも正対称してないじゃん。
そもそも、人一人を充分養えるほどの経済力を持つ人の年齢層って、男女問わず中高年が大多数を
占めると思うんですよ。とすると、上記の『弱者男性を、強者女性が養う』図式でより現実的なのは、
『弱者男性を、経済力のある中高年〜老年女性が”婚姻によって”養う』
ではないかと。
こういう風に考えてもらえれば、昔から(たぶん今でも)有る、ここで女性側の論点にもなっている、
『一人で生きていく術が無く、意に添わない相手と結婚させられる女性』
という状況を、自分のものとして実感できるのではないかと。
…つらつらと書き連ねましたが、要はもっと直接的に、「なんだ、自分にだけ都合の良い逆玉狙ってんじゃねーか」としか感じませんでした、と。
ていうか、婚姻関係を結ぶ=SEX(だから若い女が良い※),生活=金,くらいにしか考えてなさそうなのが目に見えて嫌ですね。
結婚に憧れる女性でも、こんな短絡的な考えを持ってる人、皆無でしょうね。
(※ひょっとすると少子化対策に貢献するオレ、くらいに考えてるのかも?)←これこそ冗談じゃない!ですよ。
わたしのブログをご覧くださりありがとうございます。
コメントもありがとうございます。
>”きもくて、金のないオッサン”業界では根強い人気のあるアイデアのようですが(笑)
なぜか人気があるのですよね。
見識が狭い彼らなので、それくらいしか思いつかないのと、
「憎い高収入女性やフェミ女に嫌がらせできる」
という発想があるのではないかと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/424209546.html
>なんで、”若い女性”限定なの?
そういえばそうですね。
引用したところでも「若い女性」と言っています。
ご指摘のように、経済力を期待するなら、一定以上の地位のある
中高年女性でなければ、むずかしいはずですね。
(彼らは「キャリアに乗り始めた若い男性」が専業主婦を養うのは、
「経済的に無理」と、きっと言い出すのではないかと思います。)
「若い女性」と言ってしまうところに、
彼らの都合のいい願望が垣間見えるようですね。
「望まない結婚をさせられる」という可能性が考えられず、
つねに自分にとって望ましい相手と結婚できると
無意識のうちに思っているのでしょう。
>要はもっと直接的に、「なんだ、自分にだけ都合の良い逆玉
>狙ってんじゃねーか」としか感じませんでした、と
わかりやすく言うと、そういうことですよね。
彼らは自分のことしか考えてないのでしょう。
それが「非もて」であり続けるゆえんなのですが、
彼らくらいのトシになったら、もう気がつかないのかもしれないです。
キモいとかおっさんは別として
なんで女性が男性を養っちゃダメなんですか?
>大きな理由のひとつは養われる」というのは、経済的に弱い立場だからだと思います。
>そんな状況に他人を置きたくない、ということでしょう。
これとか何の理由にもなってないですよ
養われる男側がそれを望んでたら、立場が弱いも何も関係ないでしょ
そういうトンチンカンなことを言っていつまでも女性の特権を手放さないなら、いつまでたっても男女平等は実現できないと思います
「女性が男性を養っちゃダメ」なんて言ってないですよ。
>そういうトンチンカンなことを言っていつまでも
とんちんかんなことを言っているのはあなたですね。
自分は正しい!
で脳が止まってて
それを正当化する屁理屈をどこかから集めてる卑怯者の集まりだから
そのうち子孫を残せずに消えるよ
こんな醜い生き物を愛する男はいなくなるから
あなたをこのブログから、コメント投稿お断わりとしたいと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/439105361.html
私もブログ主さまの意見に同意します。
社会で働いていく上で、女性はやはり身体の構造上、妊娠、出産、それを期に生ずるホルモンバランスの乱れ等のツライ症状もありますし、男性より不利だと思います。
それなのに女性の立場で物事を考えられず、最初から女性に養ってもらおうという考えはあまりに幼稚だと思います。ましてやネットで女性を誹謗中傷するだけの、なんの努力もしない男性なんて女性はみんな願い下げですもん。その時間を給料上げる努力に費やせって感じです。
高所得者の女性は努力家で教養の高い方が多いですし、そんな女性がわざわざ魅力のない弱者男性を選ぶ必要なんてどこにもありませんもんね。
わたしのブログにようこそお越しくださりました。
コメントありがとうございます。
>フェミニズムに関するレポート作成のため、
>ネットを見ていた所、こちらにたどり着きました
レポート作成はがんばってくださいね。
わたしのブログはレポートにはお役に立たないかもしれないけれど、
息抜きの読みものにはなるかもしれないです。
>それなのに女性の立場で物事を考えられず、
>最初から女性に養ってもらおうという考えはあまりに幼稚だと思います
その手の男性は、自分のことしか考えていないのですよね。
結婚生活だから相手のこともあるにもかかわらずです。
男性は一般に結婚に夢を見がちだと思います。
「結婚は男にとってはイベント、女にとっては産まれ変わり」なんて
言われたりして、男性は結婚にともなう変化が少ない上に
既得権が得られるので、自分のことだけ考えていられるのだと思います。
そういう「結婚に夢を見る男性」がきわまったのが、
ここで取り上げている「きもくて金のないおっさん」だと思います。
「結婚に夢見る男のきわみ」
http://lacrima09.blog.shinobi.jp/Entry/1259/
>ましてやネットで女性を誹謗中傷するだけの、
>なんの努力もしない男性なんて女性はみんな願い下げですもん。
>高所得者の女性は努力家で教養の高い方が多いですし、
>そんな女性がわざわざ魅力のない弱者男性を選ぶ必要なんて
そもそも人間として結婚相手にする魅力がないのですよね。
そこに気がつかないあたり、どれだけ「人のせい」にすることに
慣れきってきたのかと思います。
http://shibacow.hatenablog.com/entry/2015/05/24/202444
なにが言いたいのかわからないです。
リンク先のエントリも見たけれど、
「弱者男性を強者女性が養わなければならない理由」は
示されていないように思います。
では一度も結婚してなく収入が少ない人はどうなるかというと、この人達も貧困に押し止められます。男女平等が進んでくると家族すら持てず企業から生活給を渡されない弱者男性を養わなければ、福祉から切り捨てられます。個人ごとの社会保障を充実させようにも、税金を上げるための社会の同意が得られません。
だからこそ従来のやり方という簡単な方を選んだのでしょう。
近年、LGBTに対して反発を抱いてる弱者男性や弱者女性が出てきたのも、結局は従来の法律婚を目指してる家族制度でしかなかったからです。つまり養えと言ってる人と同じ穴の狢と言えます。だから福祉のパイの取り合いになってます。
また障害者やLGBTなど、一見リベラルと相性は良いように見えて、優勝劣敗の新自由主義と結びついてるのは能力さえあれば、市場で儲けて公共で優遇措置を最大限に活かそうとした結果に過ぎません。だからこそ彼らの運動は国境を超えて繋がりましたが、国内では弱者同士の連帯にはなれませんでした。社会運動は違う人達を統合できなかったのです。
>企業から生活給を渡されない弱者男性を養わなければ、
>福祉から切り捨てられます。
「弱者男性」の貧困は、ジェンダー平等のせいではないです。
不況によって彼らにまでじゅうぶんな雇用や賃金が
保証できなくなったからであり経済問題です。
>個人ごとの社会保障を充実させようにも、税金を上げるための社会の同意が得られません。
それなら社会の同意を得られるよう努力しましょう。
「弱者男性」の貧困は雇用問題であり福祉問題です。
雇用と福祉の充実で解決することです。
>だからこそ従来のやり方という簡単な方を選んだのでしょう。
解決に必要なのは「正しい方法」を選ぶことです。
「簡単な方法」ではないです。
「弱者男性」の主張は、本来の解決方法が採れないので
その「言いわけ」を並べて、「高収入女性が弱者男性を養え」と、
女性に責任を転嫁しているのだと思います。
それは「社会」「行政」という強いものに向かって
「自分たちの雇用と福祉を充実しろ」と言えないので、
弱い「女性」を叩いているということでしょう。
彼らは「弱者男性」と称して、自分を「弱者」と
位置付けていますが、「しょせんは自分は男なのだから、
高収入といえども女よりは強者」という意識が
透けて見えるというものです。
>国内では弱者同士の連帯にはなれませんでした。
>社会運動は違う人達を統合できなかったのです。
自称「弱者男性」がひとりで撹乱しているだけだと思います。