6月19日に派遣労働者法の改正案が衆院を通過したのでした。
「派遣法改正案 衆院厚労委で19日採決へ」
(はてなブックマーク)
「「生活が…」泣き崩れる傍聴者 派遣法改正案 衆院通過へ」
(はてなブックマーク)
これは昨年の臨時国会で、安倍政権が成立を目指しつつも、
衆院の解散・総選挙となったので、可決を断念したものです。
「労働者派遣法改正案」
法案の問題点も、上述のエントリですでにお話ししています。
今回の派遣労働者法の改正によって、派遣労働者を3年雇ったあとは、
べつの人と入れ替えることで、引き続き派遣労働者を
雇えるようになるというものです。
派遣労働者にとっては、3年で入れ替えられる可能性が高まり、
雇用がいっそう不安定になる可能性が高まります。
これは派遣や非正規雇用の割合が高い女性に
とくに影響が大きく、女性労働者はますます派遣や非正規雇用に
固定されることが予想されます。
十九日の衆院厚生労働委員会を傍聴した都内の派遣社員の女性(56)は
「三年後には辞めてもらうと言われている。一人一人の生活がかかっていることを、
賛成した議員はどう考えているのか」と話し、泣き崩れた。
安倍首相がいつも唱えている「女性の活用」とか
「女性が輝く」といったお題目が、信用されなくなる
ゆえんのひとつということです。
「男女別正規・非正規雇用の数」
2014年11月の雇用労働者の組成図。正方形の面積による表現。 pic.twitter.com/B5LBD8a2Is
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 12月 28
改正案に賛成したのは自民と公明です。
民主、維新、共産の3党は反対でした。
働く人を交代させれば企業が派遣労働者を使い続けられ
る労働者派遣法改正案は十九日午前、衆院厚生労働委員会で採決され、
自民、公明両党の賛成多数で可決された。
民主、維新、共産の三党は反対した。
与党は同日午後の衆院本会議に緊急上程して衆院通過させ、参院に送る方針。
政府・与党は今国会中に成立させ、九月一日施行を目指す。
衆議院で可決したところで、これから参議院に法案が送られます。
政府・与党は9月1日施行を目指していて、なぜか急ピッチです。
ところで体調は回復されましたか?
ブログのコメントが再び盛り上がって、再びというかもう、ずーっとコメント0の日がなくなっています。
たんぽぽさんは真剣に読んで返信されるので体調は戻られたのかなと心配になりまして。
私は派遣会社登録の経験はありませんが、これは一過性の仕事をしたい人だけに絞るべきですね。
聞いた話だと、演劇をやっている女性がいて本番以外に稽古もあるから、どうしても曜日や時間がキッチリ決まった仕事ができない。
それで派遣会社に登録していると、この日にこういう仕事どうですか、とか4月1日から6月末日まで何時から何時のこういう仕事ありますがと一斉にメールが届く。
やりたくない、都合が合わない場合は無視。やりたい場合はメール返信して面接のうえ決定するという感じだそうで。
そういう人にとっては以前にはなかった便利でビジネスライクなシステムでいいんじゃないかと。
一方で腰を据えて仕事をやりたい人はその企業との直接雇用でないと絶対損です。
派遣屋に中間搾取される筋合いありませんね。
中間搾取、まあ手数料という名で抜かれるけどこちらもこちらで都合よくシステムを利用してるからというお互い様でなければダメです。
地方創生でその地域に会社や工場をつくると税制優遇するなどの策がありますが、しっかりとした雇用を行っている企業に税制優遇や助成金などの策を打ち出すのも効果的だと思いますね。
税制優遇、助成金ももらえて優良企業の太鼓判を押してもらえたら企業価値アップにもなります。