反対派がなぜ交われないのかについて、
なぜか反対派に有利な意見を述べていた記事の続きです。
「なぜ「夫婦別姓」は認められないのか? 事実婚夫婦に聞く、賛成派と反対派の対立」
この記事に、内閣府の世論調査についての言及があります。
法務省が平成24年に実施した「家族の法制に関する世論調査」では
35.5%の人が「選択的夫婦別姓制度を導入しても構わない」と回答。
「夫婦は同じ姓を名乗るべきだが、通称的に婚前の姓を
名乗れるように法律を変えても構わない」という回答を合わせると
約80%の人が選択的夫婦別姓に賛成しています
これは2013年2月に発表された調査のことです。
「内閣府による世論調査」
「内閣府による世論調査(2)」
![Q11 [回答票17]](https://farm1.staticflickr.com/535/19661254428_52b6349dcd.jpg)
記事に「賛成」と「通商使用」を合わせて
「約80%の人が選択的夫婦別姓に賛成」とあるのですが、
これはどうやって計算したのかと思います。
賛成: 35.5%ですから、「賛成」と「通称使用」の合計は59.5%で、6割程度です。
反対: 36.4%
通称使用: 24.0%
単純に「60%」と書くところを、間違えて「80%」と書いたのでしょう。
「通称使用」のカウントついては、もっとやっかいな問題があります。
「賛成」と「通称使用」を合計して、全部「賛成」としてカウントすると、
反対派(非共存派)が文句を言うことがある、ということです。
山谷えり子氏や高市早苗氏といった非共存派たちは、
たいてい通称使用の拡大で解決することを主張しています。
なので、世論調査で「通称使用」と答えたのは、
自分たちと同じ意見であり、「通称使用」は全部「反対」として
カウントするべきだ、などと言うからです。
「「通称使用」派は反対派のお仲間?」
世論調査で「通称使用」と答えたかたすべてが、
選択的夫婦別姓に反対しているとはかぎらないでしょう。
「通称使用」がいちばんいいと思っていても、
次善の策として選択的夫婦別姓がよいと考えている可能性があるからです。
「賛成」「どちらかと言えば賛成」「どちらかと言えば反対」「反対」の
4つの選択肢になれば、「通称使用」と答えたかたは、
「どちらかと言えば賛成」「どちらかと言えば反対」の
両方に別れるだろうと、わたしは思います。
山谷えり子氏や高市早苗氏と同じ考えで、
「通称使用」と回答する人も、もちろんいるでしょう。
よって「通称使用」を全部「賛成」にカウントするのも
無理があることになります。
それでもあえて言えば、全部「反対」にカウントするより
全部「賛成」にカウントするほうが、まだましだとわたしは思います。
なぜならば、通称使用している非共存派に対しては、
「通称使用しているなら実質的に夫婦別姓なのだから、
それで選択的夫婦別姓に反対というのは矛盾だ」という
批判が出てくることがあるからです。
ところが千葉さんという女性も死刑廃止論者でありながらパニックになったかのように2人死刑執行して、さらに執行の場に立ち会うとかそういう意志が固いかのように思える人が勝手に取り乱したことをしてしまったために、議論にもならず負の印象だけを残してしまったのは痛かったですね。
それにしても高市早苗とかなんで旧姓使うかな。改姓で議員活動してみろよ、と思う。
この人がダブルネームの煩雑さを体験しようとも、細々したことは秘書がやってくれるんだろうし、ああ通称でいいじゃん、となるのは目に見えてるわ。むしろ、改姓による社会的信用の喪失とか体験してほしい。体験の幅という意味ではついでに離婚もしてみたら、といいたくもなります。
>確かに、通称使用派が賛成とは限らないので、
反対派(非共存派)がきっと文句を言うだろうと思ったのですよね。
それで注意しておこうと思ったしだいです。
「賛成」と「通称使用」を合計するかたは、ときどきいるようです。
>それにしても高市早苗とかなんで旧姓使うかな。
支援者から強い要望があったそうです。
婚氏を名乗ったらだれだかわからなくなって、
選挙に影響するということです。
名前は選挙の「看板」にかかわるので、
自民党でも通称使用はかなり容認されているみたいですしね。
面倒な手続きは秘書がなんとかしてくれる
ということも、あるのかもしれないです。
「家族思想」の信奉者たちも、自分たちの利益に
直結するところは、「正直」ということだと思います。