2015年07月26日

toujyouka016.jpg 世帯類型別の年収分布

舞田敏彦氏の『データえっせい』の1月30日エントリに、
世帯類型ごとにわけた年収分布が示されています。
これを見てみたいと思います。

「世帯構造内の貧困分布」
(はてなブックマーク)

出典は厚生労働省の『国民生活基礎調査』です。

 
世帯類型別の年収分布



数の上で圧倒的に多いのは「核家族」、年収が多いのは
「3世代」「核家族」「単身世帯」の順です。

眼を惹くのは単身世帯の年収、とくに女性の単身世帯の年収が、
低水準側に大きく広がっていることです。
年収200万円未満の貧困層(図で黒でしめした部分)が、
男性の単身世帯は4割、女性は6割となっています。
黒とグレーを合わせた年収400万円未満になると、
男性単身者の約7割、女性単身者のほとんどが含まれます。

年齢階層までは区分できないようなのですが、
単身者には高齢層が多いことは考えられます。
若年層にかぎると、単身世帯の数は少ないでしょうが、
その中で低年収のしめる割合は高くなるかもしれないです。


日本社会がいかに単身者(とくに女性)が暮らしていくことに
きびしいかを、しめしていることになるでしょう。
結婚の動機として経済的事情を挙げるかたが多いこともあるように、
年収のある人は結婚して、年収のない人が単身者のままでいる
ということもあるのかもしれないです。

「未婚・晩婚化の意識調査」

ひとり親世帯(母子世帯)だけ取り出して図を作ると、
もっと貧困層の割合が高くなるのではないかと、わたしは予想します。
この調査はひとり親世帯は核家族に入れているので、
残念ながらくわしいことはわからないです。

「用語の解説」

用語の解説>世帯構造


「女性がまがりなりにも経済的に自立できるようになって
結婚しない女性が増えた」と言われることがあります。
ところが女性単身者がこれくらい貧困にあるとすると、
そのような女性はごく少なく、女性で結婚しないかたは、
別の事情によると考えたほうがよさそうです。



posted by たんぽぽ at 21:49 | Comment(1) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
たんぽぽさん。
貧困というのが単に収入のことでなく、自分が自由に使えるお金とした場合はまたちょっと違ってきますね。
サラリーマンの小遣いが3万いくらとか。
私は一時期、全部が面倒になって貯金もゼロになって4万3千円くらいのワンルーム住まいでしたがバイトで月13万くらいを1年以上続けました。それでさえ小遣い3万以上は使えてましたからね。時に13万で余った月さえあると記憶してます。
やはり、そのくらい単身というのは気楽で自分独りくらいならどうにでもなるということを覚えてしまうと、、
そんなときに貧困者と数えられていたとすれば本人に実感はないし、13万の倍の26万とか30万以上の人でも既婚で子供さんがいれば苦しくて仕方ない人も多いわけで単身者、低収入は貧困で気の毒ということでは本質なんて分かりませんね。
そういう詰めや深みが足りないから国立大に文系社会学みたいなもの不要と言われるんです。
私は以前、社会学は学問ではないと書いたことあると思いますが、その後、本当にそれらの学問不要、減らせと政府が指摘。
逆にまさか政府がそこまでハッキリ指摘するとは思わず、私が逆に驚きましたがそれらの教授らが説得性の強い反論ができないことに二重に驚きました。
Posted by ヒラリー at 2015年07月27日 08:10
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