2015年08月01日

toujyouka016.jpg 愛を証明しようと思う?(2)

前のエントリの続き。

「恋愛工学」の藤沢数希氏と、はあちゅう(伊藤春香)氏による、
恋愛についての対談記事を見て行きたいと思います。

「第1回 男は大勢にアプローチしないとたった一人とも付き合えない」
「第2回 女性はなんだかんだ言っても「モテる男」が好き」
「第3回 結婚は愛情とは関係ない金銭取引の契約である」

 
藤沢数希氏の「女はやりちんが好き」論も出てきます。
これについてわたしが思うことをお話したいと思います。

女性はみんな「ヤリチンは大嫌い」と口では言うんですよ。
でも、女性が言う「こういう男性が好き」「男性のここにキュンときた」
という振る舞いは、たくさんの女性と経験を積んできた
男性でないとできないことばっかりなんですよ。
皮肉なことに、女性がときめく男性の特徴って、結果的には、
ヤリチンを選ぶためのスクリーニングになっているんですよね。

経験が多い男性が魅力的だとしたら、自身の失敗経験を通じて、
女性や人間関係のことをよく学んで、いろいろわかるように
なっているからではないかと、わたしは想像します。
失敗のたびに自分と向き合い、自分の欠点を改善していくこともあるでしょう。
経験が多いのは好きでそうなったのではなく、
失敗の蓄積であり、ある意味ネガティブなものだと言えます。

「やりちん」は経験が多いことがかえってステータスだと思います。
女性をとっかえひっかえすることは「失敗」ではないし、
経験を通じて女性や人間関係のことを学ぼうとか、
自分と向き合おうという姿勢もないだろうと思います。
失敗から学び続ける人と「やりちん」はべつものということです。


恋愛で失敗が多く、結果的に女性経験が多くなっているのを、
「とにかく経験を増やせばよい」とすり替えて解釈しているのが、
藤沢数希氏なのではないかと、わたしは想像します。
大事なのは「失敗を通じてどれだけ学んだか」であって、
「性体験がどれだけ多いか」ではないということです。

このくらいことの本質を見誤っていれば、
現実として、男性はそれだけ大勢に声をかけないと、
一人の女性との恋愛もうまくいかないという切実な問題がある
なんておかしな認識にもなるだろうというものです。

恋愛経験や女性経験が少ないと、恋愛対象として魅力的な
男性になれないかというと、そうは決まっていないですよ。
恋愛も人間関係のうちであり、人間関係の延長の上に恋愛があります。
基本的な人間関係がふつうにできていれば、
経験が少なくても、恋愛対象として魅力的な
男性になることは、いくらでもあるでしょう。


はあちゅうさんはつぎの懸念を示しています。
藤沢さんの恋愛工学は、女をとっかえひっかえするヤリチン男性を
増やしてしまう恐れのあるコンテンツだと、私は思っているんですよね

わたしもおなじことを思っていますよ。
前にお話しましたが、「恋愛工学」は「真実の愛を求める」と称して
ナンパゲームの技術を教え込むだけだからです。

「今さらながら恋愛工学を賛美する男性に思うこと」

わたしはこのように書いていますが、危険でさえあると思います。

「恋愛工学が話題らしい(2)」
このような「ナンパゲーム」という性的搾取によって
被害を受ける女性はとてもかなわないからです。


posted by たんぽぽ at 23:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
たんぽぽさん。

逆に何でたんぽぽぽさんが、こんなくだらない男の話を何度も持ち出されるのか?
と思うんですが、
ある意味、結婚や恋愛などは愛情というより金銭契約と言う男がいると、たんぽぽさんご自身がカネがないと恋愛意欲や性欲もなくなる説とか、高収入女性は専業主夫になるような男と結婚すればいいのにという意見に過剰反応したり、女性は結婚出産するとたとえ仕事に戻っても収入や出世でロスが生じるとか、家事を金銭に換算した場合とか、そういうカネや経済を恋愛や結婚と結びつけることが多いために、ズバリ自分の本音を突かれた気がして腹立つんじゃないんですか。
私は経験からしてそうではないと言うだけでなく実際的な確信がありますが、まずカネ、経済を先行して考えちゃってる人はこういう場合に困りますね。
Posted by ヒラリー at 2015年08月02日 08:37
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