『アエラ』4月23日号に、「300日規定」に反対する
自民党議員たちの様子(あの長勢甚遠が中心ね)が、書かれていますよ。
「『貞操』わめく清廉議員」
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070423-01-0101.html
長勢ジンエンが、「不倫の子を認める」と吹聴して、
安倍晋三や中川昭一といった、ほかのバックラッシュ議員が、
それに納得してしまったというお話です。
5月6日にご紹介した、「目立とう精神」の記事や、4月28日にお話した、
長勢のコメントの記事で、触れられている内容も出てきます。
現在でも、複数の男性と交渉があって、
だれの子かわからないことは、いくらでもあります。
そんなとき、なんの手続きもしないと、夫以外の男性の子であっても、
婚姻中の夫の嫡出子と、推定されることになります。
つまり現行法は、「不倫の子」でもなんでも、嫡出にしてしまいます。
夫である男性が、不倫の子を自分の子にしたくない、と思ったら、
「親子関係不存在確認」の訴えをすることになります。
訴えるためには、自分の子でないことを、
はっきりさせる必要があるので、親子鑑定を行なうことにもなります。
長勢たちが言うケースは、現在でも一般的に行なわれたり、
いまの民法でも認められていたりすることです。
それを楯に取って反対するのは、まったく不可解と言わざるをえないです。
「300日規定」の改正案は、関係がすでに破綻しているのに、
相手の男性が行方不明とか、あるいは、男性が離婚届けを出すことに
応じないとかで、法律婚状態にあるときを想定しています。
長勢ジンエンのような反対論者は、
別の問題にすりかえて、反対しているのだと言えるでしょう。
それでも、これは、安倍や中川の反応がしめすように、
バックラッシュのあたまの中には、入って行きやすいと思われます。
また、事情にうとい一般の人たちに、誤解を蔓延させ、
法改正に対して不安をあおるには、じゅうぶんだと思います。
長勢のアジテーション戦略は当たったように、わたしは思います。
ところで、「貞操義務なり、性道徳なりという問題は
みんな考えなければならない」などと、長勢ジンエンは言っています。
これは、統一教会の「純潔思想」を、強く連想させるものがあります。(参照)
ほかの自民党議員も、「ああ言ったな」くらいにしか、思わないようですし、
長勢はかなり熱心な賛同者であることも、考えられそうです。
2007年05月20日
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Tracked: 2007-05-21 23:12
たんぽぽさんは先刻ご承知で、もしかしたらすでにブログでも取り上げられているかもしれませんが、日経に以下の記事が出てましたのでお知らせします。ちょっと前の、5月14日の記事です。
http://www.nikkei.co.jp/seiji/20070512e3s1200712.html
ああ、いえ、これは知らなかったです。
(お知らせくださって、どうもありがとうございます♪)
やはりというか、本家のヨーロッパでは、
再婚禁止期間なんて、なくなっているのね...
それにしても、ヨーロッパから輸入した民法なのに、
「日本の伝統的な家族のありかた」なんて、
信じているんだから、あきれるばかりです、はい。
(こういうのを、「スパゲッティ保守」って言うらしいけど。)