意味がないという主旨のことを言って、少し話題になりました。
8月27日に行なわれた県の総合教育会議のときです。
「女子教育「コサイン教えて何になる」 鹿児島知事、撤回」
(はてなブックマーク)
「「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」
鹿児島県知事の発言を乙武洋匡氏が批判「時代錯誤」」
(はてなブックマーク)
女性の高校教育のあり方について、
「高校でサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」
「それよりもう少し社会の事象とか植物の花や草の名前を
教えた方がいいのかなあ」
「数学なんて役に立たない」という偏見と、
「女に学問(科学技術)なんていらない」という偏見の組み合わせです。
どちらもさんざん言い古されて過去の遺物かと思ったのですが、
まだまだこういう考えをする人はいるのですね。
「数学は役に立たない」と信じているかたに対しては、
「このくらい数学は役に立っています」という、
実例をいくつかしめすのがよいだろうと思います。
数学は自然科学や工学、社会科学に広く利用されます。
三角関数は回転や角度や周期運動に関係することには、たいてい登場します。
三角関数をはじめ数学の知識は、現代の科学技術文明の
基礎を支えるための必要であることは、言うまでもないです。
「サインコサインタンジェント(三角関数)はこんなに役に立つ」
「性別に関係なく役立つサイン、コサイン、タンジェント!!
(三角関数の有用性について)」
サイン・コサイン・タンジェントって、三角関数ですよね?? 洋服をデザインするときに必要だって習いましたよ。デザイナーになりたいとか、洋服をきれいに着こなしかったら三角関数を覚えなさい、街をすてきにしたかったら、道路や線路を安全に設計したかったら、三角関数を勉強しなさいって。<
— 小菅信子 Lavinia or #FoS (@nobuko_kosuge) 2015, 8月 28
三角関数はゲーム作ろうとプログラミング始めたら、あまりに使うのでびっくりした。水平・垂直以外の「この点からこの向きにこの距離離れた場所」を出すのに必ず使う。原点からの距離が同じ点の集合体が円で、その点の座標が原点との角度によってどう変わるか、がサインコサインだから、そら使うわ。
— 天波 八次浪 (@yajirow) 2015, 8月 28
それでも「数学は役に立たない」と言ってはばからない人は、
たいてい「自分の経験の範囲で使わない」ということだと思います。
実際、鹿児島県知事は
「サイン、コサイン、タンジェントを社会で使ったことがあるかなどと言っています。
女性に問うと、10分の9は使ったことがないと答える」
「サイン、コサイン、タンジェントの公式をみなさん覚えていますか。
私もサイン、コサインを人生で1回使いました」
そういうかたには「あなたは使わなくても、使う人もいるんだ」
ということを、しめすことだろうと思います。
たいていの数学的知識は日常的には使わないと思います。
科学技術にかかわる仕事をしていなければ、
使うことがないのは、ある意味あたりまえだと思います。
それでも三角関数程度の数学がわかっている人たちが
一部にいるから、現代の科学技術文明が成り立つわけです。
直接科学技術にたずさわらない人たちも、
そうした科学技術文明のもとに生活しているのですから、
多数派にとって必要ないから、数学それ自体が必要ない、
ということにはならないことになります。
「日常生活では役に立たない」と言ったとき、「消費者として役に立たない」というのは事実かも知れない。しかし、人間は消費者であり、残念ながら現在の社会システムでは労働者でもある。労働者としては、sinやcosは武器になるだろう。女性も男性も知っていて損はない。
— 小鳥遊りょう(jagurimath) (@jaguring1) 2015, 8月 28
建造物を作る際にもsinやcosは使われる。もはや現代社会は数学に支えられていると言っても過言ではない。数学は消費者に見えないところで縁の下の力持ちとして活用されている。女性だって男性だって関係なく知っていていい知識だと思う。
— 小鳥遊りょう(jagurimath) (@jaguring1) 2015, 8月 28
無線給電技術が話題になって、労働者たちがsinやcosを理解した上でそれらも実現させていることを忘れてはならないと思う。ほとんどすべての科学技術には数学が活用されているため、女性だって男性だって知っていていい知識だと思う。男性だって女性だって労働者になる時代なんだから。
— 小鳥遊りょう(jagurimath) (@jaguring1) 2015, 8月 28
ちなみに三角関数は回転や角度や周期運動に関係するところに
出てくるので、それほど技術的な場面でなくても、
わりと日常的な場面でも使うところはありますよ。
つぎのように円形のピザやケーキを3等分するとき、
三角関数の知識が役に立つことがあります。
もちろん目測で切るのですが、円周の3等分は目測がむずかしいけれど、
直線上の中点は容易に目測できる、ということがポイントですね。
クソ馬鹿だけど三角関数のおかげで水色んとこに目印つけてホールケーキ3等分とか6等分とか楽にできるようになった俺の邪魔をするな pic.twitter.com/VZHOFdZe4D
— NAOMI (@naomisbar) 2015, 8月 28
でも何が悪いってこういう人を選ぶ鹿児島県民ですね。
>自分が三角関数がわからなくて、説明できないっていう無知無教養を
>世間に知らしめているようなものね
そういうことですね。
あまり不用意に「なんの役に立つかわからない」なんて、
言わないことですね。
>何が悪いってこういう人を選ぶ鹿児島県民
鹿児島県は女子の大学進学率が、日本でいちばん低い県なのですよね。
なにか関係があるのかもしれないです。
http://tmaita77.blogspot.jp/2015/08/2015.html
個性を感じられるユニークなハンドルをお使いください。
三角関数で考えるのは簡単です。
「そんなことはない」と仰るのであれば根拠も併せて主張下さい。
解きかたを問題にしているのではないです。
「三角関数を使うとすぐにわかるかどうか」です。
>「そんなことはない」と仰るのであれば
cos(π/3) = 1/2 ですぐにわかります。
ご指摘の正六角形を描く方法より直接的で単純です。
https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https%3A%2F%2Fpbs.twimg.com%2Fmedia%2FCNdHCKGUcAA0GAL.jpg&imgrefurl=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fnaomisbar%2Fstatus%2F637055981764022273&docid=WZC2wi8H5d0kiM&tbnid=_qEKubI9ZwwgKM%3A&vet=1&w=600&h=450&safe=off&bih=846&biw=808&q=%E3%82%AF%E3%82%BD%E9%A6%AC%E9%B9%BF%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A9%E4%B8%89%E8%A7%92%E9%96%A2%E6%95%B0%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%92%E3%81%A7%E6%B0%B4%E8%89%B2%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%AB%E7%9B%AE%E5%8D%B0%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%A6%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD3%E7%AD%89%E5%88%86%E3%81%A8%E3%81%8B6%E7%AD%89%E5%88%86%E3%81%A8%E3%81%8B%E6%A5%BD%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BF%BA%E3%81%AE%E9%82%AA%E9%AD%94%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AA&ved=0ahUKEwj_xLmanZXSAhUEhbwKHQ-xDO8QMwgcKAAwAA&iact=mrc&uact=8#h=450&imgrc=_qEKubI9ZwwgKM:&vet=1&w=600
> cos(π/3) = 1/2 ですぐにわかります。
とは何の話ですか?
この問題に関しては本質的に変わらないです。
あなたは揚げ足を取りに来たのですか?
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