2015年10月13日

mar0006.gif3世代同居で少子化対策?

安倍政権が少子化対策のために、3世代同居を促進する
住宅政策を推進する方針をしめしたのですよ。
安倍晋三首相直じきの指示です。
安倍の家族観や少子化問題観が現れていると思います。

「国交相 “3世代同居の住宅政策”急ぐ」
(はてなブックマーク)

「安倍総理大臣からは、希望出生率1.8の実現を目指し
大家族で支え合うことを支援するため祖父母・親・子どもの3世代が
同居したり近くに住んだりすることを促進するような住宅政策を
検討・実施するよう指示があった」と述べました。

 
社会福祉や社会制度を充実させるよりも、
家族の扶助を要求するという、例の発想が現れたのでしょう。
家族問題を政治や社会で支援や解決をすることと考えず、
「家庭のことは家庭で」とする、あの発想です。

こうした考えのなにが問題かは、家族や親族との関係が
かならずしも良好でない人が不利なことがあります。
また経済力のない家庭は教育にお金がかけられないことにより、
子どもが高等教育が受けられず、格差が固定されやすくなります。


戦前の出生率が高い時期は、3世代の家庭が多かったので、
「その時代に帰れば出生率が上がる」という、
素朴な思い込みがだったりするのでしょうか?

戦後出生率が下がったのは、そうしたほうが企業の利益に
都合がいいと思ったからという、意図的なものです。
「父親が家に帰ってきたときゆっくり休めるためには、
子どもはふたりくらいのほうが静かで負担にならなくてよい」
ということが、根拠もなく信じられたのでした。

直接的には、企業利益のためにそういう家族のありかたを
定着させたからであり、3世代の家族が減ったことと、
出生率の低下のあいだには、直接の因果関係はないです。


3世代の同居をやりたいかたは、そもそもどれだけいるのかと思います。
配偶者の両親と同居なんて、カチカンの違いも大きいだろうし、
心理的、精神的に受け付けないかたも少なくないと思います。
とくに女性のかたは、夫の両親から嫁扱いされるリスクがあります。
とんでもないというかたも多いでしょう。



戦後3世代の家族が減って、2世代の核家族が増えたのは、
「親世代のしがらみ」にとらわれず、自分たち夫婦と
子どもたちだけの家庭生活をしたい、ということもあったのでした。

戦後改革の担い手がそういう家族観だったのでしょう。
戸籍が戦前は3世代だったのが、戦後2世代となったのも
そうした家族観を反映したのもあったのでした。


安倍総理大臣は、『新しい3本の矢』とする政策のなかで、
若い世代が子育てしやすい環境づくりを進め
希望出生率を1.8まで回復させる目標を新たに掲げています

「希望出生率を1.8まで回復する」というのは、
新しい「三本の矢」の「夢をつむぐ子育て支援」の中にあるものです。
あまり期待していなかったとはいえ、最初からこんな調子では、
さきが思いやられるというものです。

「夢をつむぐ子育て支援?」

posted by たんぽぽ at 21:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 3世代同居で少子化対策? web拍手
この記事へのコメント
はぁ〜?ってのけぞっちゃいましたよ!!!
こんな政策・・、あほも休み休み言えって。
労働市場は大都市に一極集中してるのにまずどうやって三世代同居させるのか。
離れていればいい関係を保てるものを、わざわざ同居に?
多様なライフスタイルを許容しないのか。単身一人暮らしの人が生きにくい世の中をつくるな。

家族にどっぷり使っていないから言える、オトコの発想なんだと思います。
Posted by うがんざき at 2015年10月14日 21:57
うがんざきさま、コメントありがとうございます。

>こんな政策・・、あほも休み休み言えって

安倍の因習・反動的な家族観がしっかり現れましたね。
「女性活用」とかふだん立派なことを言っていても、
こういうところで本性が出てくるのでしょう。

>労働市場は大都市に一極集中してるのにまずどうやって三世代同居させるのか

三世代同居できる住宅を、どうやって大都市圏に建てるのか、
という問題もありますね。
(最近増えている空き家を取り壊して、土地を確保するのでしょうか?)

>多様なライフスタイルを許容しないのか。

基本的に「お国のために国民がいる」という発想でしょうから、
多様なライフスタイルの許容なんて意識は薄いと思います。


>家族にどっぷり使っていないから言える、オトコの発想なんだと思います

当の安倍晋三は子どもがいないのですよね。
家族とのしがらみも、あまりなさそうですよね。
Posted by たんぽぽ at 2015年10月15日 21:58
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック