2015年10月18日

toujyouka016.jpg 再婚禁止期間に国賠訴訟

6ヶ月間の女性の再婚禁止期間の規定は違憲であるとして、
国に賠償を求める提訴をしたかたがいるというニュースです。
最高裁大法廷回付された訴訟とはべつです。)

「「再婚禁止期間の規定は違憲」国を提訴」
(はてなブックマーク)
「「民法の再婚禁止規定は違憲」 20代男女が国を提訴」
(はてなブックマーク)
「「女性の再婚6カ月禁止は違憲」と国を提訴した男女への様々なご意見」
(はてなブックマーク)

 
原告の女性は、現在いっしょに生活をしている男性と
結婚しようとしたのですが、6ヶ月の再婚禁止期間中で
婚姻届けを受け付けてもらえなかったのでした。
離婚が遅れたのは、前の夫はすでに別居しているのに、
なかなか離婚に応じなかったためで、よくあるケースだと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151015-00000046-jnn-soci
「ひたすら向こう(前夫)に離婚してと言ってました。
向こう(前夫)は返事もない」(婚姻届が受理されなかった女性)
女性の離婚が成立しないまま、2人は一緒に暮らし始め、
今年5月、息子が誕生しました。その後、女性と夫の離婚が成立
「『結婚できません』とひと言、ズバッと言われた。
息子もできて、結婚もしたいのにできないし、何でかわからなかったです」
(婚姻届が受理されなかった男性)
「女性は離婚後6か月間、再婚を禁止する」との民法の規定。

この女性が前の夫と離婚したときは、
現在いっしょに生活をしている男性とのあいだに
子どももいたのですから、前夫との夫婦生活の実態は
ずいぶん前からなくなっていたものと、おそらく思います。
それでも前夫は離婚に抵抗があったが、女性に子どもができたので
ようやく折れたのではないかと、わたしは想像します。


ところが民法772条の「離婚後300日規定」によって、
ふつうに出生届けを出すと産まれた子どもは
前夫の子となって、前夫の戸籍に入ることになります。
それで原告の男女は子どもの戸籍を作れずにいるわけです。
子どもの名字が元の夫のものになることが、とりわけ理不尽です。

「女性は離婚後6か月間、再婚を禁止する」との民法の規定。
さらに民法には、「女性が婚姻中に妊娠した子は戸籍上の夫の子」との規定があり、
「出生届を出せば息子は前の夫の戸籍に入る」と告げられたのです。

「(息子は)元の旦那の名字になると言われて、
それでは自分は納得いかないし、自分の息子なのに」


「離婚後300日規定」は、医学的に父子関係を決めることが
むずかしかった明治時代に決められたものです。
現在は医学が発達して、DNA鑑定などの親子鑑定の技術も
発達していますが、それにもかかわらずむかしの法律が
そのまま使われているのでした。

「離婚後300日規定」

民法772条には、離婚後300日以内に産まれた子どもは、
前の夫の子と推定する規定があります。
母親は出産の事実で、ほぼ確実にだれかわかりますが、
父親はだれかわからないことがありえます。
そこで、子どもの父親を決める必要から、
このような「父性の推定」の規定が設けられています。

一般に女性は現在交際中の男性との新しい生活を
早く始めたいと考えるでしょうし、子どもが欲しいとなると、
高齢出産を避けるために、なおさら早くしたいと考えると思います。
そうした場合、「再婚禁止期間」や「300日規定」の存在が、
女性にとって大きな負担となることになります。


原告の男女ふたりは「再婚禁止期間」によって結婚ができず、
「300日規定」によって、子どもを自分たちの戸籍に
入れられない状況になっているということです。
再婚禁止期間が過ぎれば結婚はできますが、
子どもは離婚後300日以内に産まれた以上、
自分たちの戸籍に入れることはほとんど困難になります。

訴訟の主旨は、親子鑑定の手段が発達しているのに、
父性の推定のために、女性にだけ再婚禁止期間を設けるのは、
法のもとの平等に反するというものです。
(直接の提訴理由は「再婚禁止期間」であり、
「300日規定」は前面に出していないもののようです。)

「再婚禁止などの規定は法の下に平等を定めた憲法に違反する」として、
国に300万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。
弁護団は「DNA鑑定などで親子を特定できる容易な現代に
この民法の規定はそぐわない」と主張


posted by たんぽぽ at 21:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 再婚禁止期間に国賠訴訟 web拍手
この記事へのコメント
こんな法律があるんですねえ。驚きました。

驚いた事といえば先日の国会でこんなことがありました。

民主・津田弥太郎議員(63)による自民女性議員 大沼瑞穂への暴行
- Togetterまとめ
http://togetter.com/li/875473
ひどいひどい
http://i.imgur.com/io4rkmX.gif

無防備な人間を後ろから引き倒すとは。カメラも回っているのに。
空手の有段者という話もあります。
本当なら信じられません。
Posted by m13 at 2015年10月19日 12:11
>こんな法律があるんですねえ。驚きました

わたしのブログのメインテーマのひとつですよ。

>驚いた事といえば先日の国会でこんなことがありました

そのお話、ぜんぜん関係ないのですけど?
Posted by たんぽぽ at 2015年10月19日 21:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック