2015年11月07日

toujyouka016.jpg 民法改正・国賠訴訟の記事

民法改正の訴訟の最高裁での弁論があることを受けて、
日本経済新聞が結構大きな記事を載せています。
直接的に訴訟の内容について書いています。

「夫婦別姓・再婚禁止期間、4日に大法廷弁論 女性「つらさ伝える」」
「夫婦別姓 再婚禁止期間女性「つらい思い伝える」
最高裁大法廷 4日に弁論」
(全文)
(はてなブックマーク)

選択的夫婦別姓と女性の再婚禁止期間の両方の訴訟の
原告のかたのプロフィールや、民法改正の思いについて取り上げています。
選択的夫婦別姓のほうは、ご存知塚本協子さんです。
再婚禁止期間のほうは、匿名となっています(たぶんDV対策)。
左側の囲みの部分で、両方の訴訟について、
1審と2審で原告が棄却された事情に触れています。

 
>夫婦別姓訴訟

江戸時代から続く塚本家の跡取り娘として育てられた。
1960年、夫と挙式と披露宴を執り行ったが、
姓をどちらが変えるかで両家の納得が得られず
婚姻届は出さなかった。以後、夫婦別姓の実現を目指してきた。

塚本さんが非改姓結婚を望む動機には、
跡取りが一人っ子どうし、ということがあったのでした。

「家名の継承」


結婚したら婚姻届けを出す、届けを出したときが正式な結婚
という習慣や意識が定着したのは戦後になってからです。
戦前は結婚しても届けを出さないことが多く
(ようは嫁の「様子見」だけど)、すぐに届けを出すようにと
政府はしばしば通達していたのでした。


塚本さんは「同姓の強制は女性差別が根っこにある」と思う。
夫婦別姓を認めるかどうかは「憲法の根幹である個人の尊厳と
男女平等の問題だ」と訴えるつもりだ。

明治時代の民法で、妻が改姓して夫の名字を名乗ると決めたのは、
「イエ制度」という男性が戸主の家族制度のためでした。
結婚した女性は男性の「イエに入る」という考えであり、
女性の結婚改姓はそれにともなうものですから、
男性中心であり女性差別であることは言うまでもないことです。

戦後新しい民法を定めるとき、草案にあたった男性たちは、
妻が改姓して男の名字を名乗る部分は維持したかったのでした。
それで「男女どちらの名字でも選べるけれど夫婦同姓」とすることで、
文面は男女平等ですが、当時の社会通念からほぼかならず
女性が改姓することになると踏んだのでした。

「現行法は男女どちらの姓も選べるから平等?」

アイデンティティや職業上のキャリアの不利益など、
名字が変わると通常はさまざまな負担が出てきます。
現在でも96%の婚姻において女性が改姓していますから、
現行法は女性に不利であり女性差別であることになります。

「なぜ選択別姓(非改姓婚)が必要なのか?」


>再婚禁止期間訴訟

ドメスティックバイオレンス(DV)をした前夫が離婚に応じず、
裁判の末に婚姻関係を解消できたのが2008年。
別居から2年近くが過ぎていた。
その間に出会った現在の夫と再婚しようとしたが、
「女性は離婚から6ヶ月たたなければ再婚はできない」とした
民法の規定に阻まれた。

再婚禁止期間に抵触するありがちな理由だと思います。
「とっくに夫婦の実態がなくなっているのに
前夫が離婚になかなか応じない」というのが、
たぶんいちばん多いケースなのでしょう。
10月18日エントリの国家賠償請求の原告のかたもこのケースでした。

とくに子どもが欲しいとなると年齢的な限界があるので、
なおさら前夫が離婚に応じなくても、
現在の夫との新しい生活を始めようとするでしょう。
それでこのような事態になることがあることになります。


「法律が変わり、私のようなつらい思いをする人がいなくなってほしい。

再婚禁止期間の存在は、悲劇を生むばかりだと思います。
この手の法律は「結婚したらその相手と一生関係が続き
離婚することがない」という前提があるように思います。

再婚禁止期間が設けられる理由は「父性の推定」、
すなわち子どもがだれの父親かをはっきりさせるためです。
「子どもの福祉」ということになっていますが、
ようは自分の子どもをはっきりさせたい
男性の都合が大きいのだと思います。

出産という事実で母子関係が自明になるのに対し、
父子関係をはっきりさせる手段はないので、
女性の行動を制限しようということになるのでしょう。
自分がどうしても欲しいものを、自分より弱い立場のものが
持っている場合の典型的なパターンだと思います。

posted by たんぽぽ at 19:11 | Comment(10) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 民法改正・国賠訴訟の記事 web拍手
この記事へのコメント
女性のみの待婚期間については、どう考えても合憲とは逃げられないと思うんですよね。

今朝はサンデーモーニングで、夫婦別姓、待婚期間、同性パートナーシップの3点を、パートナーシップ・対等性という括りで女性コメンテーターが説明してました。
「96%」。氏はどちらか一方を選べるといっても女性が改正する率が96%。同姓強制をする国はほぼ日本だけ。
イエ制度があったころは父親の推定が必要だったが今はDNA鑑定もある、女性にだけ6か月課しているのは懲罰に近い。
かつては人権を守るものが人権侵害に今はなっている。世論が拮抗しているからではなく、苦しんでいる人がいる限り、ここに寄り添わないといけない、と締めました。
時間がなかったからかわかりませんが、余計な議論はなく終わりました。3分位でしたが、内容的によくまとまってましたし、日曜の朝、10%を超える視聴率の番組として、良い報道だったと感じます。

(テレビを見ないたんぽぽさんのために書いてみました・笑)
Posted by うがんざき at 2015年11月08日 11:25
このエントリにコメントありがとうございます。

>女性のみの待婚期間については、
>どう考えても合憲とは逃げられないと思うんですよね

再婚禁止期間は違憲判決が出ると思います。
懸念することがあるとしたら、100日だけ残すのが
「合憲」とならないか、ということだと思います。


>今朝はサンデーモーニングで、夫婦別姓、待婚期間、
>同性パートナーシップの3点を、パートナーシップ・対等性という括りで
>女性コメンテーターが説明してました

ご紹介ありがとうございます。
サイトを見たけれど、まだ番組案内は出ていないですね。
(「目次」くらいは出ていたりするものですが。)
http://www.tbs.co.jp/sunday/

>世論が拮抗しているからではなく、
>苦しんでいる人がいる限り、ここに寄り添わないといけない、

「多数決」ではなく「人権尊重」。
ここに言及があったのもよかったと思います。

>日曜の朝、10%を超える視聴率の番組として、良い報道だったと感じます。

内容的にはかなりよかったようですね。
『サンデーモーニング』は、「ああいう人たち」が目のカタキに
するくらいですから、よい番組内容を作るのだと思います。


>(テレビを見ないたんぽぽさんのために書いてみました・笑)

書いてくださりありがとうございます。
よく覚えていてくださりましたね。
わたしは家にテレビを置いてないのです。
Posted by たんぽぽ at 2015年11月08日 18:15
>懸念することがあるとしたら、100日だけ残すのが
「合憲」とならないか、ということだと思います。

本当にその通りです。100日残したってまったく意味がないと思うのですけれどね。

ともあれ、動向が面白くなってきました。
私はよくテレビを見ているので。

今朝はずーっとTBSをみてました(笑)。日曜は生放送の報道・ワイドショーが昼まで続きます。

サンデーモーニングの後のサンデージャポンでは別姓は扱われず(ほっ!)。
ところが「アッコにおまかせ」では意外にも大きく扱われました。別姓に賛成か反対か、独身と思われる方々への街頭インタビュー。賛成と答える人の特長としては、自分はともあれ、そういう選択制を認めてもいいんじゃないか、という多様性を認める意見なのに対し、反対の人は、「私はいやだ、姓が変わらないと結婚した意味がない」という理由で、まったく自分視点だったということに、少し発見がありました。
そのあと和田アキコがおそらく意見を述べようとしたのですが、進行上シャットアウトされ、すかさず、女性が改姓する率が96.1%、そして、同姓強制の国はほかに何か国あるか、というクイズへ移行。さすがに「0国」の答えになると、みんな「え〜〜〜!!」と驚きとなりました。
また、改姓で変な名前になってしまう事例などを(和田姓になって和田あきこ、など)紹介し、ここは笑いをとるための事例ではありますが、やはり強制的改姓という意味合いが結構伝わったのではないかと思い、バラエティでありながらも、今の実状は伝わったように私は受け止めました。

つまりちょっと前までは、番組で別姓問題が扱われるときは、反対か賛成か、という不毛な議論が行われるのみだったけれども、今はあくまで女性が不本意に改姓させられていて、同姓強制がいかに海外ではありえず、日本は立ち遅れており、人権問題につながっているという論調に変わってきているように思いました。

本当に一時ウェブで夫婦別姓が盛り上がっているときは、一部の推進派は、女性差別的なイデオロギーで訴えることを嫌い、中には自民党にすり寄ろうとしていた人もいて、本当に嫌気がさしたものでした。今や、ただただ氏を変えることや通称使用の不都合論だけを訴えるだけでは時代遅れと思います。やはり人権問題として語ることで、ようやく熟してきたな、という思いです。

これだけ放送していますから、国賠訴訟関連で検索してここに来る人も増えるでしょうし、多くの方にぜひここの色々な記事を読んでもらいたいと思います。
Posted by うがんざき at 2015年11月09日 00:05
たくさんコメントくださり、ありがとうございます。

>100日残したってまったく意味がないと思うのですけれどね

この記事を見ると残りそうな可能性がありますね。
同姓強制が「合憲」となるより可能性が高いかもしれないです。
http://mainichi.jp/select/news/20151104k0000e040211000c.html

他国はほとんどが再婚禁止期間なんてないですからね。
現行法より短くなるのならましとは言えるでしょうけど、
最高裁で裁判しても他国のレベルに追いつかない
ということであれば、とてもお粗末だと思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/417471875.html


>「アッコにおまかせ」では意外にも大きく扱われました

話題になっていますね、民法改正。

>賛成と答える人の特長としては、
>反対の人は、

賛成するかたは、問題の本質を理解しているのでしょう。
たぶんこれまでにもいくらかは考えたことがあるのだと思います。
反対のかたは問題の本質がわかってないですね。
たぶんほとんど考えたことがないのかもしれないです。

>さすがに「0国」の答えになると、みんな「え〜〜〜!!」と驚きとなりました

それはおどろくところだろうと思います。
それほどよく知られた事実ではないですし、
初めて聞くかたには、かなり衝撃的でしょうからね。
「日本の常識=世界の非常識」が理解されたのはよかったです。

>強制的改姓という意味合いが結構伝わったのではないかと思い、
>バラエティでありながらも、今の実状は伝わったように私は受け止めました

番組は内容的にはよかったようですね。
(改姓したら有名人と同じ名前になるというの、
嫌な人も結構いると思います。)


>つまりちょっと前までは、番組で別姓問題が扱われるときは、

視点が広がってきたということだと思います。
ひとつには、選択的夫婦別姓を推進してきた人たちの
知識や情報の蓄積が効いてきた、ということだと思います。

外国との比較や人権問題として扱うなんて、
日本のメディアがアレルギーを起こしやすいところですからね。
それを前面に出せたというのは大きなことだと思います。
最高裁大法廷回付の影響も大きいのでしょう。


>一部の推進派は、女性差別的なイデオロギーで訴えることを嫌い、
>中には自民党にすり寄ろうとしていた人もいて

そうすれば自分たちの思いは理解され受け入れられると、
根拠もなく信じていましたからね。
「話せばわかる」幻想が強く、反対派もきっと理解すると、
わたしの忠告を無視して、信じていましたね。
それで反対派の批判を御法度にもしていたのでした。

人権問題であることを隠して、「不都合論」に終始したのも、
反対派は差別主義者だとはっきり指摘すると、
かえって反対派が意固地になって反発すると信じていたからでしょう。
本当のことを言われなくなって、推進派からもかばわれて、
かえって悪影響でしたね。

結果は見事に大失敗だったですね。
メインの人たちは無責任なフェードアウトだったけれど、
残党はまだがんばっていて、2009年の民主党政権のころまで、
同じ方針で続けていましたね。

>本当に嫌気がさしたものでした

わたしは正面切って批判したので、何度も何度も集中砲火を受けましたよ。
あげくのはてに掲示板から出入り禁止でした。


>これだけ放送していますから、国賠訴訟関連で検索して
>ここに来る人も増えるでしょうし、多くの方にぜひここの色々な記事を
>読んでもらいたいと思います

たまーによそからリンクされると訪れるかたが増えますね。
https://twitter.com/SoraMame_19/status/661778626736590848
Posted by たんぽぽ at 2015年11月09日 21:57
たんぽぽさん

そうそう、民法改正運動の変遷史は、本館に行くとよくわかりますね。久々に読んでみて、まあ迷走したというか、隔世の感です。

当時でネットで夫婦別姓を訴えていたある特定のグループでは、男の嫌う女性解放のイデオロギーを持ち出さない、婚外子差別の切り捨て、自民党議員にメールしろだの寄付しろ、妙な展開になっていきましたね。そうか、彼らこそ、法律的な後ろ盾や世間体が必須だからこそ、究極の保守なんだあなと悟りまして、私は婚差会の支援一本に絞りました。
そして、皮肉にも婚外子差別の方が先に解消されました。

まあ思い返せば、当時彼らがわらをもつかむ思いで、そのように画策した気持ちも、歴史の過程としては理解できなくはありません。反対派に対しては、話せば説得できる、と信じていたというピュアさではなく、適当にかわして無用に敵を作らない、という彼らなりの計算があったのだろうと思います。
当時の彼らの活動が1oでも貢献して、今回の訴訟からいい結果を生むのであれば、ありがたいことです。

ただし、インターネットに活動の場を置くと、トラブルのもとで、別姓サイトの閉鎖とか、色々な揉め事もあったようですし、失ったものも結構大きかったのではと思います。

そんな中で地道に活動している団体もありますし、このように続けているサイトもあり、本当に頭が下がる思いです。

たんぽぽさんも当時は色々辛かったとは思うのですが、その経験があって、民法改正運動史を皮切りに広く女性解放やジェンダーについてのバラエティに富んだ別姓資料館ともいえるサイトを構築されて、素晴らしい形で世の中に貢献されているわけです。どんな経験も無駄にならないなと私は思いましたよ。
何よりたんぽぽさんは反対論者にも丁寧に対応してます。妥協がない分、誠実なのだと思います。しかもとても寛容だと思います。
(そういやここの落第・・じゃない卒業生である某H氏がリンク先のサイトで、ここで排除されたと嘆いてたのには吹き出してしまいましたけどね)。

Posted by うがんざき at 2015年11月10日 21:52
またまたコメントありがとうございます。

>民法改正運動の変遷史は、本館に行くとよくわかりますね

当時の様子は記録してありますからね。
でも全部書いたわけではなく、まだ書いていないことも
結構たくさんあるのですよね。
それをいまから加筆する意義はどれだけあるかとも思いますが。

>妙な展開になっていきましたね

自分たちのやりかたなら絶対うまくいくという
自負だけは突出していましたからね。

>究極の保守なんだあなと悟りまして、

代表からして自己責任論者だったのですよね。
(ある意味企業の人らしいけれど。)
真ん中でわけたら右側に入るのではないかと思います。

>皮肉にも婚外子差別の方が先に解消されました

「特定のグループ」の人たちから見たら皮肉ですね。
(同姓強制よりも婚外子差別のほうが、明確に差別なので、
さきに法改正される可能性があるとは、言われていましたが。)


>ピュアさではなく、適当にかわして無用に敵を作らない、

そこは微妙ですね。
「幹部」のほうは計算もあったかもしれないけれど、
取り巻きあたりは本気で信じていたように思います。
「多様なカチカンの尊重」というお題目を信じていましたし。

>インターネットに活動の場を置くと、トラブルのもとで、
>別姓サイトの閉鎖とか、色々な揉め事もあったようですし、

「特定のグループ」の市民団体の活動に関わっていたかたの
サイトはみんなつぶれていきましたね。
活動が失敗とわかって会話がはずむ雰囲気で
なくなったのもあると思います。

>そんな中で地道に活動している団体もありますし、
>このように続けているサイトもあり

わたしが長くサイトやブログを続けていた理由のひとつに、
「あの人たちを見返したい」というのもあったかもしれないです。
「とにかくあの人たちより長く生きること」ですよ。
なにより「過去の人」より「現在の人」ですし、
長く生きていれば既成事実も作られますし、
いいこともあるだろうと思ったのでした。


>その経験があって、民法改正運動史を皮切りに広く
>女性解放やジェンダーについてのバラエティに富んだ
>別姓資料館ともいえるサイトを構築されて、
>素晴らしい形で世の中に貢献されているわけです

>何よりたんぽぽさんは反対論者にも丁寧に対応してます

もったいないくらいのご評価ありがとうございます。

>某H氏がリンク先のサイトで

あれをご覧になったのですね。
本性をあらわしたと思いましたよ。
愛想振りまいたりしていたけれど、
やはりわたしのことをそう思っていたのかと。

同じ場所にいるJ氏(G氏?)も、ここの「卒業生」なんだけど、
うがんざきさまはご存知ないかな?
Posted by たんぽぽ at 2015年11月11日 20:22
たんぽぽさん、たくさんお返事ありがとうございます

>そこは微妙ですね。
>「幹部」のほうは計算もあったかもしれないけれど、
>取り巻きあたりは本気で信じていたように思います。

確かにそれは正しいかも。周りの人達は、信じていたのだと思います。集団の力は怖いものがあります。

>わたしが長くサイトやブログを続けていた理由のひと>つに、
>「あの人たちを見返したい」というのもあったかもし>れないです。
>「とにかくあの人たちより長く生きること」ですよ。

原動力となったわけですね。
たんぽぽさんは、ハンドルネームを変えず、たんぽぽさんでやっていらっしゃいます。それはいさぎよいことです。自分の主張に自信があって、ブレがないからでしょう。だから長くハンドルが生きているわけですね。

ではたんぽぽさんの言う「あの人たち」は生きていないかと言うと、ネットから離れられるわけはないと思います。きっと違うハンドルネームでネットを泳いでいるのではないかしら。かつての自分の主張や別姓推進のプロセスに何か、うしろめたさを感じているのかも、邪推ですが。
間違ってたことは間違ってたって宣言して昔の名前のまま出てくれば受け入れてもらえると思うし、団の活動も続いたと思いますけどね。

本当に、お世辞でも何でもなく、たんぽぽさんは凄く文章を書く才能にあふれてますね。これだけの旬のある記事をみつけてきて、ここまでのサイトにし、そして継続する力といい、凄いと思います。
こういう総合的なジェンダーテーマのサイトが他にあったら教えてほしいぐらいです。ここの原動力となった人が彼らなら、彼らに感謝しますね。

>(H氏)が愛想振りまいたりしていたけれど、
>やはりわたしのことをそう思っていたのかと。

人は何を本音でどう思っているかは表向きの文章からは察するのは容易ではないですね。ネットの議論で人がわかりあえるなんて無理、反対論者を懐柔するなんて無茶にもほどがある。根が深いです、女性差別って。

J氏のことは知らない、、かなあ?
あの議論も出口が見えないと思うので、ほどほどにしてあまり疲れないようにしてくださいね・・

Posted by うがんざき at 2015年11月13日 07:03
またまたたくさんコメントありがとうございます。

>ハンドルネームを変えず、たんぽぽさんでやっていらっしゃいます

そういえばそうですね。
いろんなところから攻撃されて、だいぶ傷が付いていますが。
それでも「逃げていない」とは言えるのでしょう。
(「水伝騒動」ではハンドルを変えた人もいるし。)


>きっと違うハンドルネームでネットを泳いでいるのではないかしら

メインの人たちは、政治活動にはいっさいかかわらず、
むかしのように掲示板で相談を受けてそれにアドバイスする、
というスタイルにしようとしていたようです。
少なくとも公開の掲示板ではそうでした。
自分たちの活動が大失敗だったことと
向き合いたくなかったのはたしかでしょうね。

そんな自分の立ち入った悩みを打ち明ける相談なんて、
わたしが出入り禁止になったころには、ほとんど来なくなっていましたが。
たび重なる議論で掲示板が荒廃したことに加えて、
反対派や自民党によく思われようとして、
反対派の批判を言いにくい雰囲気にしたこともあって、
相当に掲示板がすさんだので、無理もないことだと思います。

その後どうしたか多少わかっている人たちもいて、
「残党」の一部はミクシーのコミュニティを居場所にしています。
これはいまでも続いているみたいです。
べつの「分派」はメーリングリストとか非公開の場を
中心に活動していたので、ずっと続いていましたね。


当時わたしを攻撃した人たちや、そのシンパたちが
ネットでハンドルを変えてどこかにいるのではないか、
というのは、わたしも気になっています。
2004-05年にブログがおさかんだったときも、
そこらへんにいるかもしれないと、ちょっと警戒していました。

わたしは当時、いろんなブログにコメントしていたのですが、
どこもこころよく受け入れてくれたので、
わたしが嫌いな人には、いちおう遭遇しなかったと思っています。
(むかついても無下に追い返す理由がないので、
愛想を振りまいた可能性もすっかり否定できないけど。)


>お世辞でも何でもなく、たんぽぽさんは凄く文章を書く才能にあふれてますね

もったいないくらいの賛辞、ありがとうございます。
ツイッターやはてなの世界に行くと、
わたしは嫌われていて、卑怯者で不誠実扱いされていて、
ブログやサイトも否定的に見られているのですけれどね。


>ネットの議論で人がわかりあえるなんて無理

H氏に関しては、最初に登場したときから、
この人はわたしに反感を持っているなと思ってましたよ。

J氏(G氏?)はこれを見れば少しわかるかもです。
(無理して興味を持つ必要はないですが。)
http://taraxacum.seesaa.net/article/402620599.html
Posted by たんぽぽ at 2015年11月13日 22:03
またこの記事に戻るのですが、芸能ニュース、大沢樹生の親子関係不存在を求めた裁判が衝撃でした。

親子関係は0%と言うDNA鑑定結果を持って臨んだ裁判(家裁)ですが、この結果及び、民法の規定、父子の推定がされないという2つの根拠に基づき、原告の言い分が認められたというもの。この子供は結婚後200日目に生まれ、何いうギリギリのタイミングで父子の推定からはずれたというもの。201日目に生まれ低たらDNA鑑定をもってしても認められなかったといわれてます(昨年?の最高裁判例でも民法が重きをおかれたように)

では親子とは血縁なのか何なのか、難しい問題ですが、世間ではもっぱら喜多嶋舞の鬼畜ぶりだけが騒がれてる感。
Posted by うがんざき at 2015年11月24日 09:17
うがんざきさま、またまたコメントありがとうございます。

ご紹介のお話、これですね。
すごい話題になっていたのですね。
http://news.livedoor.com/article/detail/10688623/
http://www.jprime.jp/johnnys/motojani/21094
http://www.enta-tubo.com/article/429930182.html

問題のDNA鑑定と嫡出推定に関しては、ここで触れられていますね。

「長男との親子関係否定=大沢樹生さん訴え認める−東京家裁」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015111900651

========
蓮井裁判官は、長男が生まれたのは結婚から200日目で、
「妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子で、結婚から200日経過後に
生まれた子は婚姻中に妊娠したと推定する」とした
民法772条の「嫡出推定」規定は及ばないと指摘。
その上で、「2人は血縁関係にない」とするDNA型鑑定の結果から、
長男は大沢さんの実子ではないと認めた。
========


>201日目に生まれ低たらDNA鑑定をもってしても認められなかったといわれてます

そうなった可能性はありそうですね。
判決は民法の嫡出推定を優先していて、鑑定は補助的ですからね。

民法の嫡出推定は「家族思想信仰」の反映なのでしょう。
それがDNA鑑定に優先するというのは、
「科学より信仰」ということなのだと思います。
裁判所まで「信仰」に侵されているのは深刻だと改めて思います。

どのような医学的証明を持ってきても、
再婚禁止期間中の婚姻が認められないのも
こんな調子では無理もないことですね。
「いかなる科学的事実を持ってきても、
信仰からいっさい逸脱してはならない」なのですから。


>世間ではもっぱら喜多嶋舞の鬼畜ぶりだけが騒がれてる感。

芸能ねたとして消費されているのでしょうね。
もっと重要かつ深刻なことがあると思いますが。
Posted by たんぽぽ at 2015年11月24日 22:58
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック