3世代同居を進めようとしていることをお話しました。
「3世代同居で少子化対策?」
3世代同居の問題についてくわしく述べたエントリがあります。
わたしのエントリよりずっとよく書いてあります。
ご紹介したいと思います。
「今からドキドキが止まらない『3世代同居の住宅政策』が推進された後の日本」
(はてなブックマーク)
ネックはやはり配偶者の両親とはカチカンの違いも大きく、
同居すると心理的、精神的負担が大きいということです。
3世代同居ですが、二世帯住宅を建てる前提でお話しています。
これまで頂いたモヤモヤメールのうち、1/3ぐらいが二世帯住宅の苦しみに関するものなんですよ。
自分も二世帯住宅ですけど姑と一緒に暮らしたくて結婚したわけじゃないし、姑の方も自分と暮らしたかったわけじゃなかったんですよね。
一方で、昔ながらの姑は実子と同居したがるところがある。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2015, 9月 25
家庭のあり方というのは、人それぞれなので、配偶者でも違うことがある。姑舅なら尚更です。
結婚したからいきなり良い家族になれるわけじゃない。どのような家族になりたいか、ある程度理念が共有された個々人が努力して、お互いが理想とする家族関係を構築しようとして、徐々に出来上がっていく。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2015, 9月 25
「配偶者の親は他人と思え」ですが、ごもっともなことです。
配偶者本人でさえ、育ってきた環境が違っていて、
カチカンが大きく違っているくらいです。
ましてや配偶者の親なんて世代も違うし、接している時間も短いし、
なおさらカチカンが異なる異質の存在だと思います。
実際、二世帯住宅の悩みやトラブルは多いようです。
二世帯住宅が登場したときは、配偶者の親と多少の関係は持ちたいけれど、
距離を開けたいという人向けだったと思います。
それでも同じ屋根の下で暮らしているがゆえの
衝突はかなりあるということです。
前に殺人事件の加害者は家族や親族で約半分、
というお話をしたことがあったのでした。
そこまでの事態にならないにしても、同居している家族は
確執のもとになりやすい、ということだと思います。
「家庭がいちばん恐ろしい」です。
「家庭がいちばん恐ろしい」
「家庭がいちばん恐ろしい」
ツイートを並べたあと、エントリではこんなことを書いています。
これをご覧のかたでしたら、ごもっともと思うことと思います。
住んでいれば自動的に『絆』が生まれるものじゃないんですよね。
絆というのはそこにいる人間たちが一所懸命関係を構築しようという
たゆまぬ努力の上で成立する『奇跡の産物』です。
ところが3世代同居を進める安倍政権の人たちは、
発案者の安倍首相を含めて「家族思想信仰」の持ち主です。
彼らは「信仰」にもとづいた家族は無条件で
なんら問題のない「正しい家族」になると信じている人たちです。
「信仰としての家族思想」
「信仰としての家族思想(2)」
彼らはまさに「信仰」にもとづく家族であれば、
「自動的に『絆』が生まれる」という幻想があるということです。
「配偶者の親は他人と思え」なんて理解不能そうです。
ここでお話しているような三世代同居の問題も、
見えてこないのではないかと思います。
>「妻の親と同居すればいいじゃないか」という意見がしばしば出ますが、
とうぜん確執が起きることはありますよ。
妻の両親と夫も異なる環境で過ごしてきた「他人」ですから、
いっしょに暮らしてもうまくいかない可能性はあるでしょう。
http://taraxacum.seesaa.net/article/427775899.html
https://twitter.com/ponko4/status/653029079994667008
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妻側の親との同居でも、ストレスで夫さんが帰ってこなくなって、
結果、離婚した家も知ってる。
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「世代間の確執はありえるのは嫁と夫の両親とのあいだだけで、
婿と妻の両親のあいだは問題ない」と信じているなら、
その人はナイーブすぎると思います。