2015年12月09日

toujyouka016.jpg NHK・夫婦別姓の世論調査

NHKが選択的夫婦別姓の世論調査を行なっています。
ご紹介したいと思います。

「夫婦別姓 世論調査で賛否大きく分かれる」
(はてなブックマーク)

調査は11月21日から3日間なのですが、報道は12月7日です。
選択的夫婦別姓訴訟の、最高裁大法廷回付の前に
最後の話題作りということなのでしょうか。

 
調査結果は賛成(共存派)が46%、反対(非共存派)が50%で
「賛否が大きく分かれている」なんて、あっさり述べていたりします。
「夫婦は同じ名字を名乗るべきだ」という答えが50%、
「同じ名字か別の名字か選べるようにするべきだ」が46%で
賛否が大きく分かれていることが分かりました

夫婦別姓に関する世論調査

ところがこの調査、60代以上で回答者の半分以上なのですよね。
ランダムに電話をかけるRDD法のせいかもしれないですが、
なぜに高齢層にばかり意見を聞くのかと思います。

家族法の研究者で立命館大学の二宮周平教授は、
世論調査で賛否が大きく分かれていることについて
「今回の調査では60代以上が回答者の55%を占めた。
若い世代では、夫婦別姓を選べるほうがいいという人が60%を超えている。
20代から50代は、別々の名字を名乗ってもいいと思っている人が多く、
『賛否きっ抗、反対派が多い』という調査結果の見方は誤りだ。

このNHKの調査は、高齢層に偏っているという批判のあった
2013年2月の内閣府の世論調査より、さらに高齢層に偏っています。
こんなあらわに偏った調査をして「賛否拮抗」なんて結論して、
なにがしたいのかという気がしてきます。

「内閣府による世論調査(2)」


NHKの世論調査は世代別の集計もしていますが、
年代別では、20代から50代までは「選べるようにするべきだ」
という回答がいずれも6割を超えていますが、60代はほぼ同じ割合で、
70代以上になると逆に「同じ名字を名乗るべきだ」という回答が
70%近くになり、世代によって答えが大きく異なっています。
となっていて、反対が多いのは70代だけです。

このNHKの調査の傾向は、11月17日エントリでご紹介の
朝日新聞の世論調査とほとんど同じです。
朝日の世論調査では、全体では賛成が52%、反対が34%ですから、
朝日の調査はずっと年齢構成に配慮しているのでしょう。

「朝日・夫婦別姓の世論調査」

年代別の夫婦別姓の賛否は



世代間の差については、上述の二宮周平氏は、
世代によって意見が大きく異なっていることについては
「高齢の世代は、自分たちのこれまでの生活を否定する意見を
持てないので、理解できないのではないか。
一方、働いている男性や女性から見ると個人の呼称、
自己の人格の象徴として、氏名を捉える人が
多くなっているのではないか」と話しています
と分析しています。

ある意味わかりきったことなのですが、若年層で賛成が多い理由は、
−−−−
1. これから結婚する当事者が多い
2. 男女平等、女性の権利に対する理解があることが多い
3. 「家族思想信仰」の影響を受けているかたが少ない
4. 社会の変化を受け入れやすい
−−−−
といったことがあるでしょう。
高齢層で反対が多いのは、これら4つの裏返しです。

posted by たんぽぽ at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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