2016年01月09日

toujyouka016.jpg 参院選・「市民連合」設立

「シールズ」などの安全保障関連法案に反対する市民団体が、
参院選で野党統一候補を支援するために、
昨年の暮れに「市民連合」を設立しています。

「SEALDsなどが「市民連合」、野党統一候補支援へ」
(はてなブックマーク)
「反安保5団体 市民連合設立 参院選・野党統一候補支援で」
「参院選で野党候補支援…新団体「市民連合」設立」
「SEALDs(シールズ)などが「市民連合」結成 
参院選の野党統一候補促す 共産は応じる用意」

「反安保の支援組織結成 野党共闘求め、シールズら」
「反安保法で「市民連合」 参院選へ野党共闘促す」

 
「市民連合」に参加したのは「シールズ」など5団体。
このほか15団体も参加を申し出ているとあります。

安全保障関連法に反対して国会前で抗議してきた
学生団体「SEALDs(シールズ)」などの5団体が20日、
来年の参院選に向けて野党統一候補を支援する
「市民連合」を設立し、東京都内で記者会見した。
来年4月の衆院北海道5区補選でも野党候補を応援するという。

設立されたのは、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」。
「SEALDs」「学者の会」「ママの会」など5団体の有志が中心。
ほかの団体にも参加を呼びかける。

学生団体「SEALDs(シールズ)」など
安全保障関連法に反対する5団体の有志は20日、
来夏の参院選で野党統一候補を支援するための
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)を設立した。
安倍政権に対抗するため、1人区での統一候補擁立を進めるよう野党各党に求めた。

憲法学者らで作る「立憲デモクラシーの会」や
「安全保障関連法に反対する学者の会」なども参加し、
他に15団体も参加を申し出たという。
市民連合は統一候補と協定を結び、街頭演説や
インターネットを通じた発信などの支援を行う。
支援した無所属候補には当選しても一定期間は政党入りしないよう求める方針。

具体的には、(1)安保関連法廃止(2)立憲主義の回復
(3)個人の尊厳を擁護する政治の実現−の3項目の「協定」を
結ぶことを条件に、共闘で一致した野党か無所属候補を支援する。
候補が当選した場合は特定の政党には所属せず、
院内会派として活動することに同意を求めるという。

市民連合側から候補は擁立しない方針だが、安保関連法廃止を掲げる
統一候補の当選者が改選過半数に達することを目指す。


今度の参院選は自民党・与党で3分の2の議席に達する可能性が高いです。
それを阻止するためには、とくに1人区で野党系が議席を取らなければならず、
票の分散を防ぐために、候補者をひとりに絞る必要があることになります。
こうしたかたちで「野党共闘」が進むのは、
本当にそれだけ追い詰められているということだと思います。

「野党、なぜ統一候補? =「1人区」で自民に対抗―参院選」

政策に関しては、
(1)安保関連法廃止
(2)立憲主義の回復
(3)個人の尊厳を擁護する政治の実現−の3項目の「協定」
が条件となっています。

これらは潜在的に一定の支持がありながら、
受け皿となる政党がなかったと言えます。
支持をすくい上げる政党がなければ、そこに新しい政治勢力が
生まれるというのは、必然的な動きと言えます。


市民団体が支援する無所属の候補者を推薦・支援というのは、
共闘に参加する各政党がいちばん納得しやすいだろうと思います。
「野党共闘」という観点からは、もっとも効果的であると思います。

「市民連合」が候補者支援を行なうことになった背景には、
民主党が1人区で9選挙区しか公認候補を立てていない状況があります。
空き選挙区だらけだから、市民団体系候補者の擁立ができるとも言えます。
候補者がいなければ、そこを埋めるように
新しい政治勢力が候補者を立てるということです。

「来夏参院選 民主、候補者足りず 1人区まだ9人「市民連合」頼み」

「市民連合」は独自の候補者を立てず、前述の政策で
支持できる無所属か野党の候補者の支援をします。
この候補者を各政党が推薦・支援するよう呼びかけるということです。

よくある既存の政党を「みんな信用できない」と言って、
新党のお話ばかりする人たちではないということです。
実際、既存政党に背を向けて新党を作っても、泡沫になるだけでしょう。
その程度には既存政党を信用しているし、
現実的でありかつ政局感があるということです。


各政党はいまのところ「市民連合」に歓迎かつ協力的です。
民主党は公認候補が立てられない選挙区だらけですから、
市民団体が埋めてくれてむしろ助かるということです。

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20151221/k00/00m/010/070000c
民主党の岡田克也代表は20日、「市民連合」について
「非常に考え方が近い。ぜひ連携していきたい」と意欲を示した。
山形県白鷹町で記者団の質問に答えた。

市民連合や野党が協力して支援する「無所属統一候補」に関しては
「かなり出てくると思う」と見通しを語った。

http://www.sankei.com/politics/news/151223/plt1512230013-n1.html
玄葉氏は「推薦だが事実上公認に近い。推薦だからといって
民主党の候補ではないとは全く思っていない」と語り、
候補者選考作業の遅れを否定したが、市民団体系候補が空白区を埋めるのは、
民主党にとって「渡りに船」でもある。

共産党もいつもなら比例票の掘り起こしのために
すべての選挙区に立てる独自候補を取り下げる構えです。

http://www.sankei.com/politics/news/151220/plt1512200017-n2.html
共産党の志位和夫委員長は20日の札幌市内での講演で、
補選で擁立する予定の独自候補の取り下げについて
「いつでも話し合いに応じる用意がある」と述べ、
他の野党や市民連合との共闘に重ねて期待を寄せた。


付記:

参院選1人区、野党候補の擁立状況(2015年12月27日現在)




posted by たんぽぽ at 19:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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