2016年01月15日

toujyouka016.jpg 安倍政権の経済政策と自殺数

安倍政権の経済政策によって自殺者が減ったと
考えているかたが、またいらっしゃりました。

「アベノミクスで自殺者が減ったことを批判する人は、
死体の山を築いても自分のメンツが大事な人でなしだ」


「理屈」は先日わたしをツイッターでブロックした
経済学者「田中秀臣」と同様と思います。
「金融緩和で雇用状況が改善したから自殺が減った」ということです。
これは何度かすでに検討をしているものです。

「民主党政権と自殺者数」
「金融緩和は自殺を減らした?」
「リフレ派からブロックされた」

 




このかたが「安倍政権の経済政策で自殺者が減った」とする「根拠」は、
東武東上線の人身事故が減ったことだそうです。
なかなかローカルな資料を「根拠」にしていると思います。





このかたは警視庁の自殺統計を知らないのかと思います。
もちろんこの統計は日本全国を対象としたものです。
民主党が政権を取った2010年から自殺者が減り始めています。
「安倍政権になってから自殺が減り始めた」と、
このかたが考えているなら、それは間違いです。

自殺者数の推移(自殺統計)

「経済・生活問題」という自殺理由にかぎっても、
民主党が政権を取った2010年から自殺は減り続けています。
自殺全体に占める「経済・生活問題」の割合で見ても、
2010年から減り続けています。
安倍政権になってからよりも、民主党政権時代のほうが、
減りかたは大きかったくらいです。

原因別の自殺者数の推移
経済・生活問題が原因の自殺者数の推移
自殺者全体のうち経済・生活問題が原因の自殺者の割合の推移


2009年の民主党政権に入ってから自殺対策が強化されたのでした。
2010年以降自殺者が減り続けているのは、
強化された自殺対策の成果と考えられます。

安倍政権になってから自殺者が減っているのも、
民主党政権から強化された自殺対策が続いている
可能性も考えられることになります。
安倍政権の経済政策による雇用状況の改善の影響が
強く出ているとは、はっきり言えないということです。

「民主党政権は自殺対策で取り組んでいるようですが、
いったいどんな内容なのでしょうか?」


民主党政権は、年間3万2000人を超える自殺を
「社会全体の問題」として捉え、政府主導で対策に取り組んでいる。
内閣府に「自殺対策緊急戦略チーム」が発足したのは2009年11月。
大島議員もチームの一員だ。




最初のツイートのかたでとくにきわだっているのは、
安倍政権の経済政策に批判的な人や関心がない人のことを、
「人でなし」とか、「胸糞が悪い」とか、「自分の面子のために
人の死を利用している」とか、「今すぐ死ねば後腐れがない」とか、
「生きるに値するような生を生きてない」とか
何ツイートも使ってののしり散らしているところです。







ここまであからさまに他人を猛攻撃するのなら
「安倍政権の経済政策で自殺者が減った」ことを示す、
もっとはっきりした根拠を提示する必要があるというものです。

上述のように「アベノミクスで自殺者が減った」と
考えるには根拠がふじゅうぶんだと思います。
この程度の「根拠」で、「生きる価値がない」とか
「死ねばいい」という趣旨のことまで言われて
攻撃されるいわれなどは、ぜんぜんないレベルでしょう。


このアベノミクス支持者は「黒猫亭」。
「フェミニストは暴力的」と言って、フェミニストを自称し始めたかたです。

「暴力的なフェミ批判・雑感」
「そしてフェミニスト宣言」

「黒猫亭」は「身内」がおかしなことを言っていても
かばったりせず無視すればいい、というのが持論です。
そのせいか自分の身内のかばい合いを棚に上げて、
他人の身内のかばい合いを批判する「頓服パラ子」とも仲がいいようです。

「自分のことを棚に上げて…」

posted by たんぽぽ at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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